最大350kWの充電に対応する大容量122kWhバッテリーパックを搭載

スクープ班のカメラが、フェラーリ初のEV「ルーチェ(Luce)」と噂される新型モデルのテスト走行を捉えた。そのカモフラージュはあまりにも重く、986psのスーパーカーが隠されているとは想像もつかないほどだ。

フェラーリ ルーチェ 市販型 プロトタイプ スパイショット

現在、ほぼすべての自動車メーカーが少なくとも1車種は電気自動車をラインアップに加えており、純粋なスポーツカーメーカーだけがまだ後れをとっている。しかし、フェラーリの場合は、今月末までに初の電気自動車を発表する予定で、状況は間もなく変わるだろう。

フェラーリ ルーチェ 市販型 プロトタイプ スパイショット

フェラーリ初の電気自動車は、すでに公道で数千キロメートルのテスト走行を終えている。写真に写っているプロトタイプは、ついに市販モデルと同じボディをまとっているが、分厚いプラスチック製の擬装で覆われており、市販車の姿を想像するのはまだ難しい。

サイドミラーを除けば、ルーチェの外装はほぼ完全に隠されている。しかし、先日指摘したように、このEVはプロサングエのように観音開き式のリヤドアを採用する可能性が高いようだ。また、フロントの水平方向のデイタイムランニングランプ(DRL)もちらりと見えている。

フェラーリは最後の最後まで外観を秘密にしているが、EVのインテリアについては多くの情報を公開している。往年のフェラーリからインスピレーションを得たこのモデルは、レトロな雰囲気を醸し出す美しいアルミニウム製のトグルスイッチを採用しつつ、デジタルメーターと中央のインフォテインメントディスプレイも備えている。

フェラーリのCEO、ヴィーニャ氏によると、このクルマは運転する楽しさを追求して設計されているという。この車は、フェラーリの既存顧客と新規顧客の両方をターゲットにしている。

「フェラーリを買うのは、運転を楽しめるからだ。スペックの一部だけが優れているからフェラーリを選ぶわけではない。さまざまな要素が組み合わさってこそ、フェラーリの魅力がわかるのだ」とヴィーニャ氏は語る。

気になるルーチェのパワートレーンだが、最大350kWの充電に対応する大容量122kWhバッテリーパックを搭載し、最大530km(329マイル)の航続距離を実現。このバッテリーパックは4つの電気モーターに電力を供給し、1000ps級の高出力になるとの見方が強い。

いずれにせよ、顧客にはそれなりの覚悟が必要だ。ロイター通信の報道によると、この車の価格は50万ドル(約8千万円)以上と予想される。しかもこれは、通常フェラーリ価格の15~20%を占めるオプションやカスタマイズ費用を含まない金額だ。

ルーチェのワールドプレミアは、2026年5月25日と予想される。また、昨年6月の報道によると、フェラーリは最初のBEVに加えて、2番目の電気自動車を開発する予定だ。