次期型でも環境性能や安全性能を高めながら、その“ジムニーらしさ”はしっかり継承
スズキの軽自動車・本格オフローダー「ジムニー」次期型を大胆予測した。

初代ジムニーは1970年に登場した。4代目となる現行型は2018年にデビューしており、実に20年ぶりのフルモデルチェンジであった。現行モデルの発売からすでに8年が経過しているが、ジムニーは一般的な国産車とは異なる長寿モデルであり、一部改良を重ねながら販売が継続されている。

そんなジムニーだけに、やはり気になるのは次期型の存在である。登場はまだ先になると見られるものの、すでに次世代モデルの開発が始まったとの情報を入手した。
そこで今回、提携する自動車デザイナーのクリストファー・ジル氏が予想CGを提供してくれた。
次期型最大のトピックは、やはりハイブリッド化や電動アシスト技術の導入である。ただし、ジムニーは一般的なSUVとは異なる存在だ。ラダーフレーム、副変速機付きパートタイム4WD、軽量ボディという本格クロスカントリー4WDならではの構造を持つことが最大の特徴である。そのため、単純な電動化は重量増加を招き、悪路走破性能や軽快なハンドリングに影響を及ぼす可能性がある。
そこで有力視されているのが、スズキが小型車向けに展開するマイルドハイブリッド技術をベースにしたシステムだ。大容量バッテリーを搭載するフルハイブリッドやEVではなく、軽量性を重視した構成が採用される可能性が高い。実際、スズキは当初、欧州市場向けにEV版ジムニーの投入を示唆していたが、その計画は事実上棚上げされたとみられている。
予想CGは、歴代ジムニーの象徴ともいえる角張ったシルエットから大きく進化している。力強く彫刻的なボディラインを採用し、まるで未来の月面探査車を思わせるデザインとなっている。フロントにはミニマルなLEDヘッドライトとスリムな冷却インテークに挟まれたクローズドグリルを配置。リアデザインも統一感を持たせた先進的な造形だ。
サイドビューでは、グリップ性能を重視した大径タイヤとマルチスポークホイールが存在感を放つ。ドア前方には独特なエアインテークを備え、サイドスカートには「Jimny」ロゴ、フェンダーにはブルーLEDライトや4×4デカールを配置するなど、未来的なオフローダー像を描き出している。
さらに興味深いのは、ボディスタイルの可変性である。ルーフ後部とリアウインドウを取り外すことで、小型ピックアップトラックやセミコンバーチブル仕様へ変身可能というアイデアが盛り込まれている。これは初代ジムニーが持っていた自由な発想を現代的に解釈したものと言える。
また、ジル氏はキャンピングカー仕様も提案している。専用テントを装着することで、ジムニーは移動式ベースキャンプへと変貌する。さらにボンネット上にはイルミネーション機能付きコンパスを配置。その一部はキャビン内へと延長されており、冒険心を刺激するギミックとなっている。
安全装備も大幅進化か
次期型では安全性能や快適性の向上も避けられないテーマとなる。最新の運転支援システムや大型インフォテインメントディスプレイ、コネクテッド機能など、現代のSUVに求められる装備の充実が期待される。特に欧州市場では安全基準の厳格化が進んでおり、次期型で先進安全技術が大幅に強化されることは間違いないだろう。
もっとも、現行ジムニーは初代や2代目を彷彿とさせるレトロなデザインが世界的に高い評価を受けている。そのため、市販化される次期型がここまで大胆な方向へ進化する可能性は高くないかもしれない。しかし、ジムニーの未来像としては非常に魅力的であり、多くのファンを惹きつけるデザインであることは間違いない。
ジムニーは発売以来、「どこへでも行ける」という圧倒的な道具性と趣味性を兼ね備えた数少ない存在であり続けている。次期型でも環境性能や安全性能を高めながら、その“ジムニーらしさ”はしっかり継承されるはずだ。
5代目となる次期型の登場時期については、3代目から4代目への20年間ほど長くはならないと予想される。現時点では2030年前後のフルモデルチェンジが有力視されており、今後の動向から目が離せない。









