エンジンオイル 0W-20 SP/5W-30 SP

XADO ATOMIC OILにおいてREVITALIZANT(修復保護成分)の配合濃度を高めた最新モデルがRED BOOSTシリーズ。稼働面の修復保護はもちろん、TBN BOOST 技術の採用で、オイル自体のロングライフ化や高温酷環境下でのさらなる性能維持を果たしている。ラインアップは0W-20 SP、5W-30 SP、5W-40 SN、10W-40 SL/CF、5W-50 SNで、2024年7月現在の市場価格は4Lの一例でいうと、5W-30 SPが9800円、5W-40 SN、10W-40 SL/CFが9400円。

0W-20と5W-30をブレンドしてテスト

XADO(ハドゥ―)はウクライナ西部ハルキウの化学製品企業で、REVITALIZANT技術によるオイル、グリス、添加剤などを製造。供給先は世界30ヵ国以上で、日本は大阪の丸井商會が正規販売代理店を務めている。

REVITALIZANT技術のXADOナノテクノロジーは金属表面改質剤で、金属(銅・鉛など)と非金属炭化物(ケイ素)形成の化学反応触媒。金属部品摺動面の摩擦箇所にセラミックメタルの保護再生層をつくり、部品間のクリアランスを埋めて、性能向上や寿命延長に働き掛ける。クリアランス回復後、埋める作用は止まり、埋めた部分はオイル交換後も効果が残るというメカニズムだ。

これまで、弊誌ではさまざまなXADO製品をレポートしてきたが、今回は最新オイルRED BOOSTシリーズをテスト。同シリーズはREVITALIZANTの配合濃度を高め、TBN BOOST技術をもとに、エステル、パオ、水素化分解ベースオイルによってつくられている。

TBN BOOST技術はエンジンオイルの酸化を抑える添加剤の働きの指数、アルカリ価(TBN)を安定させる先進技術。オイル性能の低下を防ぎ、エンジン内で長く作動することにより、オイル自体のロングライフ、高温酷環境下での性能維持をもたらす。

また、ガス遠心分離機の分離技術によって、ナノ粒子濃度は2倍に増加。それにより、セラミックメタルコーティング層形成プロセスは2.75倍に加速。金属の表面に形成された油膜が潤滑性を高め、燃料消費を低減、エンジンの耐用年数を延ばすのだ。

エンジンオイルの現状ラインアップは0W-20 SP、5W-30 SP、5W-40 SN、10W-40 SL/CF、5W-50 SNとなっているが、今回はZN8 GR86がテスト車ということで、0W-20と5W-30をブレンドで試すことにした。オイルクーラーを備えていれば0W-20だけでもよいのだが、バッフルプレート以外はノーマルのため、大事を取った次第だ。

交換後はやはり静粛性のよさを感じる。日常ドライブでは常用域での力強さやレスポンスのよさが得られた。加速の伸びもよい。

岡山国際サーキットまで自走。プロドライバーの阪口良平にサーキットテストを依頼した。GR86だけでも相当な台数を乗ってきた経験があり、評価にはうってつけと思われる。

フィールは滑らかさと反応のよさが得られた。性能の安定感があり、熱ダレも少なそうだ。油温の上がり過ぎを抑え、クールダウンでは油温や水温の下がりが速かった。保護性能の高さが顕著に感じられるテストとなった。その後も出張で走行距離を稼ぎ、クローズドコースでのスポーツ走行もこなしたが、やはり特性は変わらない。


ギアオイル 75W-90 GL3/4/5

最新モデルRED BOOSTシリーズのギアオイル。エンジンオイルと同じく、稼働部の修復保護、オイル自体のロングライフ化、高温酷環境下でのさらなる性能維持を果たしている。現状のラインアップは75W-90 GL3/4/5。


MT/デフ/L.S.D.修復・保護添加剤

REVITALIZANT EX20 for manual gearboxes,transfer cases,and differentials

ギア、シャフト、ベアリング、シンクロなどの金属部品表面にセラミックの保護膜を形成し、摺動部の傷や窪みの補修、嚙み合わせの最適化、ノイズや振動の低減、シフトフィールの改善などの効果をもたらす。

保護膜形成の完了には走行1500km(50時間)ほど掛かる遅効製品だが、シフトフィールの改善については即効性がある。

オイル容量1~2Lに1本、2~5Lに2本、5~8Lに3本を必要とする。通常稼働温度まで温めたギアボックスにオイルフィラーネックから注入し、直後に3~5分ほど走らせる。2026年7月現在の市場価格は3300円(8mL)。


ミッションオイルは75W-90をテスト

RED BOOSTシリーズのギアオイルは現状、75W-90 GL3/4/5が用意されている。それに修復保護添加剤のREVITALIZANT EX120ギアボックス・トランスファーケース・ディファレンシャル用を加えてテストに臨んだ。

交換直後からシフトはスコスコ入るようになり、高評価を期待しながら岡山に向かったのだが、果たして、岡山国際での阪口インプレは「ほかのGR86に比べるとダントツに入りがよかったし、カチッとしていた」とのこと。高温酷環境下にも強く、日常からサーキットまで、つねに爽快シフトを味わわせてくれる組み合わせといえるだろう。

RED BOOSTシリーズはパフォーマンスの強調より、好フィールと保護性能で押してくるキャラクター。XADOの中では上級のポジショニングと思われるが、エンジンオイル、ミッションオイルともに高額過ぎないところもうれしい要素だ。


■丸井商會 TEL 06-6583-1731 https://www.marui-shoukai.com/xado/