
走行風をオイルクーラーやインタークーラーのコアへと積極的に導いて冷やす。また、純正ラジエーターの能力を損なわないなど、各パーツを並列で最良に機能させるため、HKSの開発テストは、コアの設置場所とコアサイズ(表面積)の検討から始まる。ゆえに製品は、オイルクーラーにしても構成が独特だ。
GR86/BRZ用空冷式オイルクーラーは、実績ある12段コアをバンパー左側内のフェンダー前に配置。バンパー開口部から専用のエアガイドによって走行風がコアに流れ、冷却で熱も帯びた風は、専用ルーバーからタイヤハウス側へ排出される。コアがラジエーターに重ならない。そして、HKSの過給器搭載も視野に入れた最高峰の冷却パッケージだ。
12段のコアにダクト状のエアガイドと排出ルーバーをセットにして効果的に冷却。装着位置はHKS製過給器搭載時のインタークーラー取り付けも考慮。富士スピードウェイショートサーキットでの社内テストではGT2スーパーチャージャー仕様でも油温を120℃前後に抑えたデータがある。

REVSPEED編集部では編集長つかポンがマイカーのGR86(排気+ECUチューン自然吸気)で愛用。真夏の富士スピードウェイや鈴鹿サーキットでの連続周回でも、油温・水温のピークをそれぞれ100℃台、90℃台に収めて走れている。

こちらは装着当初の富士スピードウェイでのデータ。この日の外気温は27~30℃、路面温度30~37℃といった、比較的優しい状況だったが、ピーク値は水温が104℃、油温が93℃で、エンジンはすこぶる快調だった。
コアをフェンダー前に置くためにウォッシャータンクを移設。コアの前には長いダクトが備わり、バンパー開口部から導風。
インナーフェンダーは加工して熱気を排出するルーバーを取り付け、エンジンルームにはオイルフィルターの高さをエアコンパイプより低い位置に抑えるオイル取り出しアタッチメントを配置。専用のアルミ製ウォッシャータンクはバッテリーの横に設置。
大掛かりな分、工賃は心配だが、その効果は甚大。
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