アメ車の季節の訪れを知らせるIKURAちゃんの夏祭り!
『IKURA’s アメリカンフェスティバル 2026』

真っ赤な太陽、青く輝く海。そんな夏のイメージにピッタリなのがアメリカ車だ。ポップでカラフルなカラーがよく似合う派手で大柄なボディをきらびやかなクロームメッキで飾り立て、カウルフードの下にパワフルなV8エンジンを搭載する彼の国のクルマは、広大な大地と独自の自動車文化から生まれた唯一無二の存在だ。それはまさに自由と民主主義、そして豊かさを象徴するアメリカンドリームそのものだ。

AFにエントリーしたシボレー・コルベットC2。

夏休みへのカウントダウンが始まり、人々が薄着となって、新たな出会いへの期待に胸が膨らみ、開放的な雰囲気となる夏がワルな雰囲気が漂うアメリカ車にはやはりよく似合う。

IAF2026のイベント告知ポスター。このイベントは1992年に第1回が開催され、アメリカン・カスタムカーやハーレー・ダビッドソンの展示・走行のほか、豪華アーティストを招いてのスペシャルライブなどを行う、今回で38回目を数える国内最大級のカーベントだ。

そのようなアメリカ車のシーズンの訪れを告げるのが、静岡県の富士スピードウェイで毎年初夏に開催されるアメリカン・モーターカルチャーの祭典『IKURA’s アメリカンフェスティバル』(以下、IAF)である。

IAF2026の会場となった静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイ。残念ながら今回のIAFはあいにくの天候となってしまったが、雨にも負けず会場は盛り上がりを見せていた。

あいにくの雨にも関わらず熱気ムンムン
アメ車に、ハーレーに、熱いライブと今年のIAFは大盛り上がり!

IAFのオーガナイザーは、タレント&ソウルシンガーであり、カスタムプロデューサーとしても有名なIKURA(イクラ)ちゃんこと井倉光一さんが務める。

KURA(井倉光一)
1961年神奈川県川崎生まれ。1984年DooWop Vocal Group『The Moon Dogs』でビクター音楽産業よりデビュー。1996年の活動休止後はタレント活動と並行して自動車関係のビジネスを手掛ける。2005年から音楽活動を再開し、『IKURA&FUNKEE STYLE』を結成する。現在はミュージシャン・DJ・IAFなどのイベントプロデューサーから、車、バイク、時計、サーフィンといった自身の趣味をベースにした活動を行うなど多方面で活動中。

IKURAちゃんと言えば、アメ車のオーソリティーとしてすっかりおなじみの存在。最近ではテリー伊藤さんとのコンビでYouTubeでも活躍しており、『The Moon Dogs』時代からのベテランファンだけでなく、その当時生まれていなかった若者からも熱い支持を集めている人気者だ。

メインステージではKOZZY IWAKAWA Rock’n Roll Revueによるスペシャルライブが開催された。今回のゲストはブラザー・コーン。アンコールではバブルガム・ブラザーズのヒット曲『WON’T BE LONG』をIKURAちゃんとともに熱唱し、オーディエンスを沸かせた。

そんな彼が主催するIAFは、もともとは彼の音楽活動のプロモーション的な性格の強いものだったが、回を重ねるごとに彼の好きなアメリカン・モーターカルチャー、モータースポーツ、ミュージックなどのテーマにしたお祭りとなり、運営形態や内容、会場、開催時期を変えながら今日まで開催を続けてきた。

IKURAちゃんを先頭に進むハーレーのパレードラン。

今年のIAFは7月5日(日)に開催されたのだが、梅雨の真っ只中での開催ということもあってか、イベント当日は終日雨に祟られてしまった。34年の歴史を持つIAFの中でも雨天開催は珍しく、晴れ男のIKURAちゃんをもってしても、今回ばかりは天気を回復させることができなかったようだ。しかし、集まったファンの熱気は完全に夏を先取りしており、来場者は降りしきる雨をものともせずに盛り上がりを見せていた。

IKURAちゃんが所有する1966年型フォード・サンダーバード。サンダーバードとしては4世代目に当たり、独特のスタイリングからフレアー・バーズの愛称で知られる。キーストン・クラシックホイールがよくマッチしている。
1966年型フォード・サンダーバードのリヤビュー。IKURAちゃんが15歳の頃から憧れていたクルマで、アメリカ車にハマるきっかけとなったのが1966年型のサンダーバードだった。2025年にカリフォルニアで2オーナー車を見つけて購入に踏み切ったという。

アメ車にVW、国産旧車、そしてバイクにソウルミュージック……
IKURAちゃんの好きなものをすべて詰め込んだIAF

今回のIAFでは、カーショーやモーターサイクルショーのほか、本コース上ではエントリー車によるパレードランやヒストリックカー&バイクの走行会、メインステージではIKURA&Funkeestyleのほか、CADILLAC、KOZZY IWAKAWA Rock’n Roll Revueによるライブが開催され、会場を盛り上げていた。

3代目ダッジ・チャレンジャーをベースにしたプリマス・クーダ仕様。モチーフとなったのは1970年型クーダで、当時のチャレンジャーの姉妹車だった。
3代目ダッジ・チャレンジャーのリヤビュー。テールランプも1970年型クーダに準じた仕様となっている。
フロントグリルに備わるプリマスのバッジ。プリマスディビジョンは2001年に73年の歴史に終止符を打ったが、仮に現在までブランドが存続していれば、このクルマのようなクーダが誕生していたかもしれない。

メイン会場となるイベント広場では、アメリカ車を中心に国産旧車、VWなどのマニアックなマシンがずらりと並ぶ。エントリー車両の中で台数的に多いのはもちろんアメリカ車だ。アメリカ車イベントの花形であるHOTROD(ホットロッド)やLOW RIDER(ローライダー)はもちろんのこと、MUSCLE CAR(マッスルカー)やTRUCK’N(トラッキン)、STREET VAN(ストリートバン)など、さまざまなジャンルのマシンが参加していた。

フォードF-150シェルビー・スーパースネーク。心臓部は750hp以上を発揮するブロワー(スーパーチャージャー)付きの302cu-in(5.0L)V8を搭載する。
1974~1978年にかけて生産されたジープ・ワゴニアベースのピックアップトラックとなるチェロキーJ10。
1963年型シボレー・インパラのローライダー。
1965年型シボレー・C10。鮮やかなイエローのボディに控えめなフレームスがよく映える。

また、会場の一角にはハーレーの展示エリアが設けられ、そこには30インチオーバーのフロントホイールを履かせたど迫力のバガーカスタムが並ぶ。それ以外にもハーレーやゴールドウイングなどをベースにしたトライクでのエントリーもあり、今回のIAFはクルマ好きやバイク好き、ソウルミュージックファンも大いに満足させる内容となっていた。

近年世界的に人気となっているツーリングファミリーベースのバガーカスタム。ローダウンしつつ、フロントホイールは23~34インチの巨大なものに交換することで迫力あるルックスに仕上げるカスタムだ。
ホイールがインチアップされたことで写真では小さく見えるかもしれないが、ツーリングファミリーは車重360~430kgの重量級クルーザーだ。写真のマシンは34インチのホイールを履いている。
ロケットカウルを備えたカワサキZシリーズのカフェレーサー。注目すべきは半透明の樹脂製燃料タンクだ。オレンジ色に見えるのはガソリンで、外部から残量を確認できることからツーリング途中でガス欠になる心配はなさそうだ。

本コース上では旧車走行会も行なわれた。1995年までに生産された国内外の車両に出走資格が与えられる。ナンバーなしの競技車両のほか、ナンバー付きのロードゴーイングカーなどクラス別に分かれて出走する。

本コース上で行われた旧車走行会。

クルマだけでなくA.V.C.C.(American Vintage Motorcycle Club)によるヴィンテージバイクの走行会も行なわれた。

富士スピードウェイ本コースを疾走する1969年型BSAロケット3。

フォトギャラリー:『IAF 2026』の会場で出会ったマシンたち

『IAF 2026』にエントリーしたクルマやバイクはここまでの紹介したものだけではない。本文にはないエントリー車の画像はページトップの「この記事の画像をもっと見る(53枚)」から見ることができる。どんなクルマがエントリーしていたのか、タップリの画像で楽しんでほしい。

シボレーSSR。