2026年上半期のSUV販売台数トップ10

| 順位 | メーカー・モデル | 販売台数 | 前年比 |
| 1位 | トヨタ・ライズ | 61,946台 | 128.3% |
| 2位 | ホンダ・ヴェゼル | 37,133台 | 116.8% |
| 3位 | スズキ・ジムニー | 32,316台 | 160.7% |
| 4位 | トヨタ・ランドクルーザー | 31,146台 | 133.5% |
| 5位 | トヨタ・RAV4 | 29,222台 | 216.1% |
| 6位 | トヨタ・ハリアー | 25,790台 | 84.7% |
| 7位 | マツダ・CX-5 | 16,988台 | 132.8% |
| 8位 | トヨタ・bZ4X | 13,777台 | 6,958.1% |
| 9位 | スバル・フォレスター | 13,415台 | 97.2% |
| 10位 | スズキ・クロスビー | 12,697台 | 232.3% |
ライズが6万台超で独走、多様なSUVがトップ10入り
2026年上半期のSUV販売台数で首位となったのは、トヨタ・ライズだ。累計販売台数は61,946台、前年比は128.3%となった。
今回抽出したトップ10では唯一6万台を超えており、2位のヴェゼルに24,813台の差をつけた。前年同期から28%以上販売台数を伸ばし、累計販売台数と前年比の両面で高い水準を記録している。
2位にはホンダ・ヴェゼルが入った。累計販売台数は37,133台、前年比は116.8%だった。
首位のライズとは2万台以上の差があるものの、上半期で3万7,000台を超えた。コンパクトSUVのなかでは比較的上質感を重視したモデルであり、扱いやすさとデザイン性を両立したSUVとして上位に入っている。
3位にはスズキ・ジムニーがランクイン。累計販売台数は32,316台、前年比は160.7%となった。
前年同期から60%以上販売台数を伸ばし、上半期で3万台を突破している。なお、今回のデータには軽乗用車のジムニーは含まれていない。
4位にはトヨタ・ランドクルーザーが入った。累計販売台数は31,146台、前年比は133.5%だった。
3位のジムニーとの差は1,170台にとどまり、本格的な悪路走破性を特徴とするモデル同士が僅差で並んだ。
5位にはトヨタ・RAV4がランクイン。累計販売台数は29,222台、前年比は216.1%となった。
前年同期の2倍を超える販売台数を記録し、トップ10の上位に入った。RAV4は2025年12月17日に6代目となる新型が発売され、発売時点ではZとAdventureを設定。新世代ハイブリッドシステムなどが採用されている。2026年上半期は新型への移行後、初めて迎えた半期となり、累計販売台数は前年比216.1%となった。
6位にはトヨタ・ハリアーが入った。累計販売台数は25,790台、前年比は84.7%だった。
前年同期を15%以上下回ったものの、上半期で2万5,000台を超えている。ライズやRAV4よりも上質感や快適性を重視したSUVとして、異なる価格帯の需要を取り込んでいる。
7位にはマツダ・CX-5がランクイン。累計販売台数は16,988台、前年比は132.8%となった。
6位のハリアーとは8,802台の差があるものの、前年同期から32%以上販売台数を伸ばした。トップ10では唯一のマツダ車であり、同社のSUVラインアップを支えるモデルとして一定の販売規模を確保している。
8位にはトヨタ・bZ4Xが入った。累計販売台数は13,777台、前年比は6,958.1%を記録した。
前年同期の販売台数が少なかった反動もあり、前年比は極めて大きな数値となっている。今回のトップ10では唯一のバッテリーEVであり、ガソリン車やハイブリッド車を中心とするSUVランキングのなかで8位に入った点は特徴的だ。
9位にはスバル・フォレスターがランクイン。累計販売台数は13,415台、前年比は97.2%となった。
前年同期をわずかに下回ったものの、8位のbZ4Xとの差は362台にとどまる。走行安定性やアウトドア用途への適応力を強みとするSUVとして、上半期トップ10を維持した。
10位にはスズキ・クロスビーが入り、累計販売台数は12,697台、前年比は232.3%だった。
前年同期の2倍を超えており、今回のトップ10ではbZ4Xに次ぐ高い伸び率を記録している。
クロスビーは2025年10月2日に新型モデルが発売された。内外装を刷新したほか、1.2LエンジンとCVTの採用、安全・快適装備の拡充など、商品内容が大きく見直されている。2026年上半期は新型への移行後、初めて迎えた半期となり、累計販売台数は前年比232.3%を記録した。
月別推移ではライズが高水準を維持、ランドクルーザーは大きく変動

上半期の累計販売台数に加え、1月から6月までの月別推移を見ると、モデルごとに異なる動きで販売台数を積み上げてきたことがわかる。
首位のライズは、1月に9,239台、2月に8,726台、3月に10,646台、4月に11,494台を記録した。5月は9,633台となったものの、6月には上半期最高となる12,208台まで伸ばしている。
1月から6月まですべての月で8,000台を超え、今回抽出したSUVのなかでは各月とも最も多い販売台数を記録した。特定の月だけに偏ることなく、高い水準で台数を積み上げたことが、上半期首位につながったといえる。
2位のヴェゼルは、1月の6,028台から2月は6,726台、3月は9,519台まで増加した。しかし、4月には4,101台、5月には3,480台まで減少している。
6月は7,279台まで回復したものの、月別の変動はライズよりも大きい。3月に上半期最高の販売台数を記録した後、4月と5月に減少し、上半期最終月に再び台数を伸ばした形だ。
ジムニーは1月に6,322台、2月に5,894台、3月に6,151台を記録した。4月以降は5,097台、4,230台、4,622台と推移しており、上半期後半は前半を下回る水準となった。
それでも半年間を通して4,000台以上を維持し、累計ではランドクルーザーやRAV4を上回る3位となっている。
ランドクルーザーは、月ごとの変動が特に大きい。1月は4,385台、2月は3,048台、3月は1,917台だったが、4月には9,467台まで急増した。5月は3,551台に減少したものの、6月には8,778台を記録している。
RAV4は1月の1,546台から、2月には4,111台、3月には7,513台まで増加した。4月は4,115台に減少したものの、5月は4,947台、6月は6,990台と再び伸ばしている。
RAV4は2025年12月17日に6代目となる新型が発売されており、2026年上半期は新型移行後、初めて迎えた半期となった。月別では3月と6月に大きく台数を積み上げ、上半期累計では前年比216.1%を記録している。
ハリアーは、1月の4,678台から2月は5,183台、3月は5,964台まで増加した。その後、4月は3,911台、5月は2,720台まで減少している。6月には3,334台まで回復したものの、上半期後半は前半を下回る販売水準となった。
CX-5は1月から3月にかけて2,499台、2,714台、3,617台と増加した後、4月は1,719台、5月は1,771台まで減少した。しかし、6月には4,668台まで伸ばし、上半期で最も多い月間販売台数を記録した。
bZ4Xは1月の1,651台から2月は2,070台、3月には3,377台まで増加した。その後は4月に1,867台、5月に2,036台、6月に2,776台と推移している。月ごとの変動はあるものの、半年間すべての月で1,600台以上を販売した。
フォレスターは1月の1,546台から2月に2,754台まで増加した。3月は2,203台となったものの、4月には上半期最高となる3,063台を記録。その後は5月に1,822台、6月に2,027台と推移している。
クロスビーは1月から6月まで、おおむね1,800~2,300台の範囲で推移した。単月で大きく突出した月はないものの、半年間を通して一定の販売台数を積み上げたことが、上半期トップ10入りにつながった。
コンパクトSUVが販売規模を牽引、新型モデルや個性派SUVも存在感
2026年上半期のSUV販売ランキングでは、ライズが2位以下に大きな差をつけて首位に立ち、ヴェゼルが2位に続いた。日常での取り回しやすさとSUVらしいデザインを両立したコンパクトSUVが、販売規模の面で市場を牽引した形だ。
一方、上位にはコンパクトSUVだけでなく、本格的な悪路走破性を特徴とするジムニーやランドクルーザー、新型へ移行したRAV4も並んだ。ボディサイズや価格帯、用途が異なるモデルが上位に入っていることから、SUVに求められる価値が一様ではないことがわかる。
メーカー別では、トヨタがライズ、ランドクルーザー、RAV4、ハリアー、bZ4Xの5車種をトップ10に送り込んだ。5車種の累計販売台数は161,881台となり、今回抽出したトップ10合計274,430台の約59%を占めている。これはSUV市場全体のシェアではないものの、コンパクトSUVから本格四輪駆動車、上級SUV、バッテリーEVまでをそろえる商品展開の幅広さが表れた結果といえる。
前年比では、RAV4が216.1%、クロスビーが232.3%、ランドクルーザーが133.5%、CX-5が132.8%、ジムニーが160.7%となった。一方、ハリアーは84.7%、フォレスターは97.2%となり、販売台数の順位と前年同期からの勢いは必ずしも一致していない。
月別推移でも、ライズが半年間を通して高い水準を維持したのに対し、ランドクルーザーやヴェゼル、CX-5は月によって販売台数が大きく変動した。上半期の累計順位には、安定して台数を積み上げたモデルと、特定の月に大きく販売を伸ばしたモデルの違いが表れている。
下半期は、ライズが現在の優位を維持するのか、新型へ移行したRAV4やクロスビーがさらに販売規模を拡大するのかが焦点となる。
加えて、3位のジムニーから5位のRAV4までは3,094台差に収まっている。月ごとの販売変動によって年間順位が入れ替わる可能性もあり、下半期の動向にも注目したい。
