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今日は何の日?

■上級志向の小型車スタンザ

1977年8月にデビューした日産「スタンザ」

1977(昭和52)年8月8日、日産自動車は「バイオレット」の初めてのモデルチェンジに合わせて兄弟車「スタンザ」発売(8月25日)を発表した。ブルーバードの下に位置するファミリー志向のバイオレットに対して、スタンザは上級志向の小さな高級車として仕立てられた。

スタンザのベースとなった2代目バイオレット

日産初代(710型)「バイオレット ハードトップ1600 SSS」

1971年8月にモデルチェンジした4代目「610型ブルーバードU」が、大型・上級化して車格が上級へ移動したため、「サニー」との間を埋めるために1973年1月にデビューしたのが、初代「バイオレット(710型)」だ。

日産初代(710型)「バイオレット 4ドアセダン 1600 GL」

バイオレットは1977年5月に2代目(A10型)へモデルチェンジして、先代のやや丸みを帯びたデザインから、510型ブルーバードに近い直線基調のシャープなスタイリングとなった。ボディは、4ドアセダンと“オープンバック”と名付けられたハッチゲート付の3ドアクーペの2種が設定された。

日産初代(710型)「バイオレット」に搭載されたL16エンジン
日産初代(710型)「バイオレット」に搭載されたL14エンジン

パワートレーンは、先代から引き継いだ最高出力80ps/最大トルク11.5kgmの1.4L 直4 OHV、100ps/13.5kgmの1.6L 直4 SOHC(キャブ仕様)、同エンジンの110ps/13.8kgm(インジェクション仕様)の1.6L 直4 SOHCの3種エンジンと、4速/5速MTおよび3速ATの組み合わせ。駆動方式は、先代同様FRが踏襲された。

車両価格は、83.8万~107.9万円(セダン)/93.6万~111.4万円(クーペ)に設定され、堅調な販売で滑り出した。

バイオレットの兄弟車としてまずスポーティなオースター登場

1977年5月にデビューした日産2代目(A10型)「バイオレット1600 GL-L (セダン)」
1977年5月デビューした日産2代目(A10型)「バイオレット1400 GL (オープンバック)」
日産2代目(A10型)「バイオレット1400 GL (オープンバック)」のコクピット

「バイオレット」が2代目へとモデルチェンジした同日に、兄弟車「オースター」がチェリー店系からデビューした。ちなみに、バイオレットは日産店系である。

1977年5月にデビューした日産「オースター マルチクーペ 1600 CS-EL」
1977年5月にデビューした日産「オースター セダン 1600 CS-EL」

オースターは、4ドアセダン、3ドアハッチバッククーペ、4ドアハッチバックセダンで構成され、バイオレットと基本コンポーネントは共用するものの、ファミリー向けのバイオレットとは異なり、スポーティな若者向けに仕立てられた。

スタイリングは、510型ブルーバードを彷彿させる直線基調で、フロントグリルやテールライト回りがバイオレットとは異なった。

パワートレーンはバイオレットと同じ構成で1.4L 直4 OHV、1.6L 直4 SOHC(キャブ仕様)、1.6L 直4 SOHC(インジェクション仕様)の3種エンジンと、4速/5速MTおよび3速ATの組み合わせ、駆動方式はFRである。

車両価格は、90.1万~114.1万円(セダン)/93.6万~117.6万円(クーペ)に設定された。

上級志向のスタンザの登場で3兄弟が揃う

日産「スタンザ」のリアビュー

2代目「バイオレット」とその兄弟車「オースター」が登場した3ヶ月後の1977年8月に、サニー店系から兄弟車「スタンザ」がデビューした。これにより、バイオレット/オースター/スタンザの3兄弟が出来上がった。

日産「スタンザ」のコクピット

バイオレットがブルーバードの下に位置するファミリー志向、オースターがスポーティさを売りにしたのに対して、スタンザはラグジュアリーコンパクト“小さな高級車”と性格付けされた。

日産「スタンザ」の室内

スタンザは、当初は4ドアセダンのみだったが、カスタム系とスポーティ系の2グレードが設定された。スタイリングは、バイオレットベースだがよりフォーマルで、フロント周りはセドリック風で高級感を演出。内装についても、上級トリムや装飾を多用し、さらにエアコンなど快適装備も積極的に採用し、小型車として豪華に仕立てられた。

日産A10型「スタンザ」搭載のL16S エンジン
日産A10型「スタンザ」搭載の1.6L L16Eエンジン

パワートレーンは、1.4Lエンジンは搭載されずに、バイオレットにも搭載された100ps/13.5kgmの1.6L 直4 SOHC(キャブ仕様)、同エンジンの110ps/13.8kgm(インジェクション仕様)の2種エンジンと、4速/5速MTおよび3速ATの組み合わせ、駆動方式はFRが踏襲された。

車両価格は、94.6万~117.7万円と、装備が充実している分、小型車としてはやや高額だった。当時の大卒初任給は9.6万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で227万~282万円に相当する。

国内では、ファミリー志向のバイオレットが人気を獲得したが、スタンザは欧州で「ブルーバード」名で現地生産されるなど、海外戦略車として人気を獲得した。

歴代スタンザ

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1980年代、急速に伸びた自動車台数を背景に、メーカーは販売チャンネルの多様化と拡大を積極的に進めた。そのため、この時期には何とか3兄弟というクルマが大量に誕生した。各社がこれをやったのだから、いくらバブル景気でクルマが売れると言っても限界がある。バイオレット、オースター、スタンザも完成度の高い小型車だったが、互いに足を引っ張った面があったのではないだろうか。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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