連載

【CarGoodsMagazine】

簡単接続でプロのサウンドが実現!

最大の魅力は、純正システムを活かしたまま、サウンドを大きく変えられることにある。取り付けはディスプレイオーディオ裏のカプラーに割り込ませる方式で、車両配線を加工する必要がない。電源も同じカプラーから取得するため、後付け感や車両への負担を抑えながら導入できる。

DSPと聞くと、従来はプロショップで細かく調整する高価で難しい機器という印象が強かった。スピーカーまでの距離を測り、イコライザーを追い込み、音像を整えるには相応の知識と経験が必要だったからだ。

ところがこの製品では、ケンウッドの音質スペシャリストが対応車種ごとに作り込んだセッティングをあらかじめプリセット。ユーザーはリモコンで自分の車種を選ぶだけで、最適化された音に近づけることができる。純正の限られた調整機能では曖昧だったボーカルの定位や、低く沈みがちな音像を、フロントガラス前方にすっと立ち上げるように整えていく。その変化は、単なる音質向上というより、音楽の見え方そのものを変えるものと言っていい。

設定、操作は専用のワイヤードリモコンで。DSPをインストールしてすぐに使えるのもいい。大きなディスプレイを採用し、すべての設定をここから操作可能。
『KXC-AH100T』ならではの大きな特徴のひとつが、HDMI入出力を装備していること。映画やスポーツなども迫力のサウンドが体験できる。トヨタ車はこれまでリヤモニターに専用品以外装着しにくかったが、これがあれば市販モニターが装備できるのだ。

何も変えずにDSPをバイパスさせるだけ

しかも、純正スピーカーを使うことを前提にしている点が現実的だ。もちろんスピーカー交換ができれば、さらに上の世界はある。しかし「交換できない」「店で断られた」というトヨタユーザーにとっては、純正スピーカーを最大限に鳴らし切るという考え方こそが重要になる。車内だからこの程度、と諦めていた音楽好きにとって、これは“いじれる少ないチャンス”であり、しかも効果を体感しやすい選択肢となる。

操作系にワイヤードリモコンを採用したことも、商品性をよく表している。スマートフォンアプリやブルートゥース接続の方が今風に見えるが、設定時の接続やダウンロード、スマホを交換した時の再インストールと再設定などの不安を考えれば、専用リモコンで完結する方が確実だ。

大型液晶を備え、車種選択や音質調整を見ながら行なえる。さらにHDMI入出力を備えており、これまで付けられなかった市販リヤモニターの接続を視野に入れている点も見逃せない。音楽だけでなく、映像とDSPによる音場を組み合わせることで、車内エンターテインメントの楽しみ方はもっと広がる。ホールシミュレーションを使えば、ライブ映像や映画の臨場感も高められる。

まずはトヨタ車のユーザーが抱える潜在ニーズに正面から応える製品として登場したが、この考え方をトヨタだけに留めておくのは惜しい。DSPのハードルを下げたこの提案は、今後さらに多くの車種へ広がってほしい注目のカーAVアイテムである。

本機は設置場所を選ばないが、ヘッドユニットとなるディスレイオーディオに近い助手席足元などへの配置が理想的。
このDSPをハブとして、サブウーファーも設置可能。重低音を増補してさらなるリアルなサウンド体験を楽しむことができる。写真はチューンアップサブウーファー『KSC-SW12EQ』。

連載 【CarGoodsMagazine】

by MotorFan
アイテム 58分前

オーディオカスタムができないトヨタユーザーに朗報!カプラーオンのDSPで純正システムのサウンドが激変!!

by MotorFan
アイテム 2026.10.04

スピーカー4つでホームシアターを超える!? カロッツェリア『DMH-SF1000』の“空間オーディオ”がスゴイ!

by MotorFan
アイテム 2026.10.03

「イルミが光る“当時感”はネオクラオーナー必見!」カロッツェリアからまさかの角型ボックススピーカーが復活!!