タミヤから『フォルクスワーゲン タイプ2(T1)』の1/24スケールモデルが12月登場!

タミヤ 1/24 フォルクスワーゲン タイプ2(T1)(レッド/ホワイト) 価格3960円(本体価格3600円/予価) 12月発売予定
タミヤ 1/24 フォルクスワーゲン タイプ2(T1)(ブルー/ホワイト) 価格3960円(本体価格3600円/予価) 12月発売予定

今回、タミヤによってモデル化されたのは、丸みを帯びた箱型のボディに、リヤに搭載された空冷4気筒エンジン、広い室内などが特徴で、「サンババス」の愛称でも親しまれてきた『フォルクスワーゲン タイプ2』。そのうち『タイプ2』を象徴する存在とも言える、フロントやサイド、ルーフなどに合計23枚の窓を備えた“23ウインドウ”仕様だ。この“23ウインドウ”仕様を、実車取材をもとに特徴的なボディフォルムを1/24スケールでモデル化。完成時は全長178mm、全幅77mm、全高80mmとなる。

タミヤ 1/24 フォルクスワーゲン タイプ2(T1)(レッド/ホワイト)
タミヤ 1/24 フォルクスワーゲン タイプ2(T1)(ブルー/ホワイト)
タミヤ 1/24 フォルクスワーゲン タイプ2(T1)(レッド/ホワイト)
タミヤ 1/24 フォルクスワーゲン タイプ2(T1)(ブルー/ホワイト)

しかし今回の製品の特徴はそれだけではない。この製品は今般、タミヤが新たに立ち上げた、接着剤を使用したり塗装をせずに組み立てられるカーモデルシリーズ『クリックロック 1/24 カーモデルシリーズ』の第1弾なのだ。このシリーズは、すでに恐竜を題材にした『クリックロック 1/35 恐竜シリーズ』が登場しているが、模型を作ってみたいものの、時間や作業環境の確保が難しい人や、組み立てに失敗することが不安な人などにも、手軽に高品質な模型作りを楽しんでもらうことを狙ったものだ。

最大の特徴は、その組み立てやすさ。ニッパーなどでパーツをランナーから切り離してカチッとはめ込むだけの、接着剤を使わずに組み立てられる『クリックロック』方式が採用されている。また、ボディは実車のカラーリングに合わせて上下2パーツに分割されており、レッド(あるいはブルー)とホワイトのパーツを組み合わせることで、特徴的な実車の2トーンカラーを再現。塗装をしなくても、ボディカラーを楽しめるようになっている。

無論、細部にもタミヤらしいこだわりが盛り込まれている。2トーンカラーの境界にあるモールやフォルクスワーゲンのエンブレム、ドアミラー、ホイールのセンターキャップなどはメッキパーツで再現。タイヤには質感のあるソリッドゴムを採用し、前輪は左右にステア可能だ。

テールライトはブレーキとウインカーで成形色を分けたパーツ構成とされ、内側のリフレクターにはメッキパーツを使用。3列シートを備えた室内も、少ないパーツ数ながら立体感のある仕上がりとされている。

車名プレートやウインドウモールなどの細かな部分は、貼りやすいホイル紙製シール(アルミ蒸着シール)で再現。さらにシャシー裏面も抜かりなく、空冷水平対向4気筒エンジンの一部や足まわりも再現されており、完成後はボディだけでなく車体下面まで楽しめるモデルとなっている。

『クリックロック』ってなんだ? 接着・塗装不要でプラモデル作りがより身近に!

この接着不要形式のプラモデルは、界隈では一般に“スナップフィット”と呼ばれる形式。1960年代のアメリカ製プラモデルを嚆矢に、我が国ではバンダイから発売されている、アニメ『機動戦士ガンダム』のロボット類のプラモデル、通称“ガンプラ”において1980年代後半以後の主流の形式となっていることで知られる。

無論、タミヤでも“スナップフィット”製品を初めて作るというわけではない。モーターで走らせる事を前提とした、初期の1/24スケールのカーモデルや『ミニ四駆』(当初は実車をモデルにしたラインアップで1/32スケールを標榜)もれっきとした“スナップフィット”であるし、1990年代前半には1/20スケールで2種類のインディカー・マシンのモデルを『スナップロック』と銘打って発売している。だから「簡単な組み立て」の壁はとうにクリアしていたものの、その“次”の課題が待ち構えていた。「無塗装化」という壁だ。

細部塗装再現用ホイルシール

“ガンプラ”では1990年代初頭以後、多色成型技術が導入され、塗装をも不要とした接着・塗装不要キットが成立。接着剤や塗料を必要としないため、久しぶりにプラモデルを作る人だけでなく、これまでプラモデルに触れたことがない人にとっても、気軽に挑戦できるアイテムとなった事はもちろん、組み立て中の汚れやにおいを抑えられる点も高く評価されることになった。

この塗装さえも不要とした形式は、スケールモデルにおいては、初期の頃はシールやデカール(水転写シール)による塗色再現、あるいは工場での人手による塗装といった手法が用いられていたが、最近では同色パーツの同一ランナー内への合理的集中レイアウトの工夫や多色成型機の導入などで、パーツの成形色による無塗装化がはかられている。これはCAD/CAMはもちろんのことCAEの恩恵が大だろう。

ちょっと前にアオシマの『楽プラ スナップキット』の『トヨタ クラウン パトロールカー』で、白黒ツートーンの塗り分け線を分割線とする型割りが界隈では大きな驚きをもって迎えられたが、今回のタミヤの『フォルクスワーゲン タイプ2(T1)』にも見られる、ツートーンのボディ塗色の境界線を分割線としたパーツ分割などは、アナログ設計の時代では考えられなかった発想と言える。

かくして接着・塗装不要のプラモデルの波は当然ながら多くのメーカーへと及び、現在ではアオシマの『楽プラ スナップキット』『楽プラ スナップカー』はもとより、フジミ模型の『艦 NEXT』『車 NEXT』、童友社の『凄! プラモデル』(韓国・アカデミー社『MCP スナップキット』のOEM)、ハセガワの『eもけ』といったシリーズが各社に立ち上がり、続々とラインアップを充実させてきている。

そんな熱い盛り上がりを見せるシーンに、タミヤから満を持しての『クリックロック』のカーモデルの登場だ。これはプラモデル初心者からベテランまで注目を集めること間違いなしの“大事件”。ぜひこの“大事件”を12月に体験して欲しい。