Ferrari 499P

厳しい中東情勢を受けた新シーズン

WECのオフシーズンに開催される「アジアン・ル・マン・シリーズ」は、中東情勢を受けて欧州3戦で開催されることになった。
WECのオフシーズンに開催される「アジアン・ル・マン・シリーズ」は、中東情勢を受けて欧州3戦で開催されることになった。

これまでアジアン・ル・マン・シリーズは、メインシリーズのオフシーズンに、アジアや中東のサーキットで開催されてきた。しかし、2026-27年シーズンは、中東の地政学的・物流上の不確実性などを受けて、例外的に全戦を欧州で開催することになった。また、シリーズとしては初めて「ハイパーカー」クラスが導入される。

2026-27年シーズンは、各ラウンド2戦ずつ、ポール・リカール・サーキット(フランス:11月14〜15日)、ヘレス・サーキット(スペイン:2027年1月16〜17日)、アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット(ポルトガル:2027年2月20〜21日)を舞台に6戦が実施される。

47号車のフェラーリ499Pは、昨シーズンのアジアン・ル・マン・シリーズの総合ランキング2位を獲得したチェティラー・レーシングが担当。技術面はAFコルセが担当し、ドライバーはロベルト・ラコルテ、ニコラ・ラコルテ、そしてフェラーリ・オフィシャルドライバーのアントニオ・フォコが務める。ロベルト・ラコルテは、次のように意気込みを語った。

「フェラーリとともに、ハイパーカーというトップカテゴリー、そして急速に成長するアジアン・ル・マン・シリーズに参戦することを楽しみにしています。2027年は、私たちのチーム(チェティラー・レーシング)が初めてル・マン24時間レースに参戦してから10周年という節目となります。ハイパーカーでの参戦は、この10年間でチームがどれほど成長し、世界で最も重要な耐久レース選手権で経験を積み、成功を収めてきたかを物語っています」

3名のワークスドライバーを投入

サークスチームの参戦が認められていない、アジアン・ル・マン・シリーズにフェラーリは3名のオフィシャルドライバーを送り込む。
サークスチームの参戦が認められていない、アジアン・ル・マン・シリーズにフェラーリは3名のオフィシャルドライバーを送り込む。

90号車の499Pは、AFコルセがプレパレーションとチーム運営を担当。世界ラリー選手権(WRC)への参戦経験を持つジェントルマンドライバーのルイス・ペレス・コンパンクが、フェラーリ・オフィシャルドライバーのニクラス・ニールセン、イーフェイ・イェとともにタイトル獲得を狙う。ニールセンは、新たなチャレンジに喜びを隠さない。

「ルイス、そしてイーフェイとともにアジアン・ル・マン・シリーズを戦えることを嬉しく思っています。ルイスとは、これまでLMP2で一緒に戦ってきたので、このように激しいコンペティションの選手権で再び彼と一緒に走れることを楽しみにしています」

ハイパーカークラスには、フェラーリ 499Pに加えて、2台の「プジョー 9X8」、1台の「イソッタ・フラスキーニ ティーポ6 LMH-C」がエントリー。シリーズは2026年11月14~15日にポール・リカール・サーキットで行われる「ル・カステレ4時間レース」で幕を上げる。

ハイパーカー「フェラーリ 499P」51号車とLMGT3クラスの「296 GT3」

富士6時間でトヨタが劇的な逆転優勝「タイヤ戦略とセーフティカーに翻弄されたフェラーリは10位」

2026年9月27日、富士スピードウェイで世界耐久選手権(FIA WEC)第6戦「富士6時間」が開催された。優勝したのはトヨタの「TR010ハイブリッド」8号車。終盤の混乱から抜け出して、ここ富士では3年ぶり、今シーズン3度目の優勝を大逆転で達成した。フェラーリは「499P」51号車の10位が最上位で、前戦オースティンでポールポジションと今シーズン初優勝を飾ったフェラーリにとって、厳しい日本ラウンドとなった。