豊富な中古RHTを走りのベース車両に!

NCロードスターのデビュー後、モデル途中から追加されたRHT。電動開閉式のハードトップは、幌車の弱点である耐候性や使い勝手の不安を解消し、多くのユーザーから支持を集めた。

その結果、中古車市場でもRHTの流通台数は多く、程度のよい個体を選びやすいというメリットがある。しかし、サーキット走行を考えると、幌車より約40kg重いことがネックとなっていた。

「NCロードスターでサーキットを楽しむなら、これまでは軽い幌車を選ぶのが一般的でした。でも、程度のよいRHTがあるなら、それをベースにしてもいいんじゃないかと。そこで問題になる屋根の重さを解消したかったんです」

そこで開発されたのが、純正RHTの開閉機構などを取り外し、約8kgのドライカーボン製ルーフに置き換える製品だ。車体上部の重量を約40kg削減できるため、単純な軽量化にとどまらず、運動性能の向上も期待できる。

さらに、幌車とは異なるRHT特有のリアボディ形状を活かし、流麗なクーペスタイルを実現しているのも特徴だ。

S耐参戦車両もATのRHTがベースだった!

じつは、スーパー耐久ST-4クラスを戦うTEAM NOPROのNCロードスターも、もともとはAT仕様のRHT車だったという。

そこからMTへの換装やエンジン変更などを施し、レースカーに進化させている。つまり、RHTであっても本格的なサーキット車両をつくれることを、自ら実践しているわけだ。

「エンジンやECU、足まわりなどをひととおり仕上げて、さらに速さを求めようとしたとき、これまでは軽い幌車に箱替えする選択肢もありました。でも、屋根を交換すれば、RHTのまま、もう一段上を目指せるんです」

決して安価なパーツではないものの、車両の買い替えや再製作に掛かる費用と手間を考えれば、十分に検討する価値がある。

また、ロードスターのオーナーには、オープンでほとんど走らないという人も少なくない。そうしたユーザーにとっては、開閉機構を取り払った固定式ルーフも合理的な選択肢となる。

実際、ドライカーボンルーフは初回生産ロットが完売し、すでに第2ロットに移行しているという。

これまで軽さを求めるなら幌車一択だったNCロードスターのチューニング。しかし、NOPROのカーボンルーフによって、RHTという選択肢が生まれた。いま乗っているRHTで、さらなる速さを求めたいオーナーにとって、注目のアイテムといえるだろう。

NCロードスターのRHTが走りのベース車としてアツい!? NOPROは専用ハードトップを設定! 歴代ロードスター/RX-8を楽しむ NOGAMI PROJECT編

NC系ロードスターの中でも、いまNOPROがベース車に推すグレードがリトラクタブルハードトップRHT車だ。じつは販売された台数は幌車を上回り、コンディションの良好なタマが探せるという Photos/奥隅圭之 Text/鈴木 博 本記事はレブスピード2025年1月号からの抜粋です。


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