東京都西部に位置する青梅市。奥多摩周遊ツーリングの際に通ったことがあるライダーも多いのではないでしょうか。今回はそんな青梅市を東西に貫く青梅街道を中心に、市街地を散策しました。昭和ノスタルジックな街並みや、「猫町」としての一面など見どころ満載です。
JR青梅線が乗り入れる青梅駅。シンプルな外観の駅舎は、1924年(大正4年)に旧青梅鉄道本社ビルとして建てられました。当時としては珍しい鉄筋コンクリート3階建で、その下には地下街もありました。レトロな街の玄関口にぴったりの建物ですね。
青梅駅前をはじめ、街のいたるところで目にする映画看板。これらの看板の多くは、日本最後の映画完版絵師とよばれる久保板観さんによって描かれました。街中を散策するだけで、昭和30年代にタイムスリップしたような気分に。映画のパロディ作品は学生による制作だそう。
青梅駅前に建つ「まちの駅青梅」は、地域の情報発信の拠点として2016年にオープン。青梅の新鮮な野菜や人気店のパン、地酒、オリジナルグッズなどを販売しています。提携の駐車場もありますが、バイクで訪れた際はお店の横にとめてOKだそうです。
青梅街道の1本奥の路地にある「にゃにゃまがり」。元は七つの曲がり角があることから“七曲がり”と呼ばれていましたが、20年ほど前から「にゃにゃまがり」として地元の方々が猫のオブジェを飾っています。かつて養蚕で栄えた青梅は、猫が多い「猫町」でもあるそう。
梅の花をかたどった「青梅せんべい」は青梅の定番おやつ。主な材料は小麦粉・卵・砂糖で、さっくりとした食感と優しい甘さが特徴です。今回訪れた柳丸工場直売店では、青梅せんべいのほかにも焼団子やカステラバームなども販売されていました。
「昔のように青梅の街に映画館があったら嬉しい」という地元住民の声に心を動かされ、2021年に誕生したミニシアター「シネマネコ」。シアターのほかにカフェも併設されており、青梅の新たなコミュニティの場としてこれから盛り上がっていきそうです。
東京にありながら自然豊かな青梅エリア。今回はその中心地を東西に貫く青梅街道を中心に街中を散策しました。青梅ICから20分ほどとアクセスがしやすいエリアなので、皆さんも訪れてみては。昭和レトロな街並みは、タイムスリップしたような気分になれますよ。
●まちの駅青梅
〒198-0083
東京都青梅市本町126
TEL:0428-22-0888
営業時間:10:00~20:00
定休日:無休
●柳丸 西分工場直販店
〒198-0044
東京都青梅市西分町3丁目
TEL:0428-22-5349
営業時間:9:00~16:00
定休日:日曜日
●シネマネコ
〒198-0044
東京都青梅市西分町3丁目
青梅織物工業協同組合敷地内
TEL:0428-84-2636
開館:9:00
定休日:火曜日