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ディテール解説
4ストDOHC空油冷対向2気筒1169ccエンジンは、水冷になる前のR1200GSと同型だ。試乗車はオプションのシリンダーヘッドカバー(storm)やオイルフィラープラグが装着されてメタル感を強調!
エアインテークはタンク右側部分に配置。無骨なスタイルがネオクラシックの雰囲気を増長させている。
マフラーはアクラポヴィッチ製の2本出し(メーカーオプション)で迫力のある重低音を響かせる。鈍い光沢のチタン色は高級感満点だ!
前方が大きく削り込まれたシートはクッション性に優れ、足着き性の良さにも貢献。オプションのアルミ製シングルシートカバーによって腰の据わりが良く、キー付きではものの小物入れとしても活用できるのが嬉しい。なおシートホルダーも変更されている。
ステップ(フットレストアッセンブリ―)はOption719のオプションで12段階調整が可能。ステップバーも非常に完成度の高いローレット加工でホールド性も抜群! タンデムステップにもビレットパーツが装着されていた。
ブレンボ製4ポットラジアルマウントキャリパーはモノブロックで剛性も高い。フローティングダブルディスクと組み合わせて高い制動力とコントロール性を発揮する。アンダーブラケットにはステアリングダンパーも装備。
BMWの最新モデルと比べると、スイッチ周りはシンプル。2017年モデルからグリップヒーターが標準装備され、右側スイッチボックスにON/OFFスイッチを装備。
リヤのモノショックサスペンションは油圧式のプリロード&減衰調整機構を採用。EVOパラレバーユニットはスロットルオン/オフによるピッチング動作を軽減する効果も!
フロントフォークの調整にプリロードと減衰調整機構を採用。左側がコンプレッション、右側がリバウンドの左右別体方式。
LEDを採用した小振りなテールランプはそのままでもカスタム度が高い。エッジの効いたウインカーとともにリヤ周りをスタイリッシュにまとめあげている。
CNC削り出しの左右レバーとマスターシリンダーカバーはオプション品。クラッチレバーは3段階、ブレーキレバーは5段階調整のアジャスタブル仕様。Option 719と BMWロゴがマークされてプレミアム感を演出している。
主要諸元
■車体寸法・重量 全長:2,105 mm 全幅(ミラーを除く):870 mm 全高(ミラーを除く):1,060 mm シート高:805 mm インナーレッグ曲線:1,785 mm 車両重量:222 kg 燃料タンク容量:18 L(リザーブ約3 L) ■エンジン エンジン型式:4ストロークDOHC水平対向2気筒4バルブ ボア×ストローク:101 mm x 73 mm 排気量:1,169 cc 最高出力:81 kW(110PS)/ 7,750 rpm 最大トルク:116 Nm / 6,000 rpm 圧縮比:12.0 : 1 点火/噴射制御:電子制御エンジンマネージメントシステム(DME)、燃料カットオフ機能付 エミッション制御:三元触媒コンバータ、排ガス基準EU4をクリア 燃料消費率(WMTCモード値クラス3 ※1名乗車時):18.9 km/L 燃料種類:無鉛プレミアムガソリン ■電装係 オルタネータ:720 W バッテリー:12V / 12Ah(メンテナンスフリー) ■パワートランスミッション クラッチ:乾式単板 ミッション: 6速 駆動方式:ドライブシャフト式 ■車体・サスペンション フレーム:スチールパイプ製4ピースフレーム フロントサスペンション:倒立式フォーク(46 mm径) リヤサスペンション:BMW Motorrad EVOパラレバー、センタースプリングストラット、片持ち式スイングアーム、可変リバウンドダンピング調整、プリロード油圧調整式 前後サスペンションストローク:120 mm 軸間距離:1,490 mm キャスター:107.9 mm ステアリングヘッド角度:63.2° ホイール:スポークホイール ホイールサイズ: フロント:3.50 – 17" リヤ:5.50 – 17" タイヤサイズ: フロント:120 / 70 ZR17 リヤ:180 / 55 ZR17 ブレーキ: フロント:フローティングダブルディスク、4ピストンモノブロックブレーキキャリバー リヤ:固定式シングルディスク、2ピストンフローティングキャリバー ABS:BMW Motorrad ABS
ライダープロフィール
川越 憲
1967年生まれ。有限会社遊文社・代表取締役にしてバイク誌を中心に活動するフリーライター・編集。現在所有するバイクはBMW R1150GS・BUELL XB9SX・TZR250(1KT)・NSR250R(MC18)etc.。 趣味は草野球、バレーボール、映画鑑賞(16mm映写技師免許所持)。