悪路も茂みも好きになる。|ホンダCRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES試乗レポート

発表会レポートは既報の通り。技術説明で得られた新情報は実に盛りだくさんであった。順次投入されるバリエーションは基本的に2種類。ベーシックなアフリカツインと大型スクリーンや24Lビッグタンクを搭載しチューブレスタイヤを履くアフリカツインアドベンチャースポーツ。そしてアドベンチャースポーツに電子制御サスペンションを搭載した最上級モデルが同ESである。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)/株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

※2019年12月23日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
キリリとより精悍なイメージに仕上げられたフロントマスク。ツインライトの下にあるのは左右それぞれ照射範囲が3段階に自動変化するコーナリングライトだ。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
両眼のツインライトが同時点灯するように一新された。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
従来モデルのCRF1000Lは通常片目点灯だった。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
フルアジャスタブル・フロントフォークのストロークは185mm。フローティング・ダブルディスクにはNISSIN製対向4ピストン油圧キャリパーをラジアルマウント。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
新開発された水冷ツインエンジンは1082ccの排気量を得て豊かな出力特性を発揮する。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
プロリンク式サスペンションは180mmのホイールトラベルを発揮する。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
ESに採用されているフルアジャスタブルのSHOWA製電子制御式リヤショック。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
CBR1000RRと同様の排気バルブを新採用。高回転域では1経路でストレートに抜ける方式。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
マフラーのカット写真。下がCRF1100L用に新開発。回転数に応じてバルブが制御される。上はCRF1000Lのマフラー。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
ナックルガードが装備されたハンドル周り。ハンドルグリップ位置は従来モデル比で25mm高められた。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
ぎっしりと各種制御スイッチが並ぶ左側スイッチボックス。これも新設計されたものだ。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
比較的シンプルに仕上げられているハンドル右側スイッチ。赤がエンジンキル&スタータースイッチ。下段がクルーズコントロール。中断はDCT用のスイッチだ。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
停車時に活用できるタッチパネル式の6.5インチ・フルカラーTFT液晶ディスプレイを搭載。Bluetooth接続でスマホやインカムも使える他、Apple CarPlayにも対応している。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
大型ディスプレーの下にはモノクロ液晶表示のシンプルなデジタルスピードメーターも装備。上側を全面ナビゲーション画面に活用できる。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
前後セパレート式クッションを持つダブルシート。細身で足つき性の良さに貢献している。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
リヤシート下にはETC機器が標準装備されている。堅牢なリヤキャリアは車体を取り回す時やタンデム時のグリップにも活用できる。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
フロントシートは取り付け位置を変える事でシート高は2段階設定が可能。低い方にすると高さ810mmになる。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
シートから後方へフラットに伸ばされたリヤキャリアは堅牢なイメージを醸し出す。コンパクトにまとめられたテール&ウインカーランプはLED式だ。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
新設計されたフレームはもちろん重装備も考慮済み。ワンキーシステムタイプのトップボックスやパニアケースはアルミ製と樹脂製が揃えられている。
ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
流石に24Lタンク搭載はワイドでボリューミー。しかし乗車位置はスリムに絞られている。

主要諸元

車名・型式:ホンダ・2BL-SD10 【Africa Twin】[DCT]《s仕様》
全長(mm):2,310 《2330》
全幅(mm):960
全高(mm):1520《1560》(最上位置1580《1620》)【1355《1395》】
軸距(mm):1,560 《1575》
最低地上高(mm):210 《250》
シート高(mm):830 《870》(ローポジションは810《850》)
車両重量(kg):238(ESは240)[248(ESは250)]【226[236]】
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L):
 32.0(60km/h)〈2名乗車時〉
 21.3(WMTCモード値 クラス3-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):2.6
エンジン型式:SD08E
エンジン種類:水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒
総排気量(㎤):1,082
内径×行程(mm):92.0×81.4
圧縮比:10.1
最高出力(kW[PS]/rpm):75[102]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):105[10.7]/6,250
燃料供給装置形式:電子式 〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式

燃料タンク容量(L):24【18】
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:常時噛合式6段リターン[電子式6段変速(デュアル・クラッチ・トランスミッション)]
変速比:
 1速:2.866[2.562]
 2速:1.888[1.761]
 3速:1.480[1.375]
 4速:1.230[1.133]
 5速:1.064[0.972]
 6速:0.972[0.882]
減速比(1次/2次):1.717/2.625[1.863/2.625]
キャスター角(度):27゜30′
トレール量(mm):113
タイヤサイズ(前/後):
 90/90-21 M/C 54H(チューブレス)【90/90-21 M/C 54H(チューブタイプ)】
 150/70R18 M/C 70H(チューブレス)【150/70R18 M/C 70H(チューブタイプ)】
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク/油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式/スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式:セミダブルクレードル

ライダープロフィール

ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES
近田茂
元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。約36年の時を経てモーターファン バイクスのライターへ。ツーリングも含め、常にオーナー気分でじっくりと乗り込んだ上での記事作成に努めている。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…