レトロ系カスタムが似合う! ホンダ・モンキー125をカフェレーサースタイルに変身!

2022年4月24日に東京の多摩テックで開催された第13回モンキーミーティング。会場で見つけた素敵なカスタム車を続けて紹介してきたが、いずれも古いモンキーばかり。でも現行モデルであるモンキー125だって健在だ。今回はモンキー125をカフェレーサースタイルにカスタムした例を紹介しよう。

REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
モンキー125にクラシックなカスタムが盛り込まれている。

旧型モンキー、いわゆる50ccだった頃のモンキーは、1970年代からカスタムが盛んに行われてきた。長い歴史があるからパーツも豊富で、どのようなスタイルであっも変幻自在にできたことも人気の理由。けれど、現行型となったモンキー125では旧型ほどのカスタム熱が高まっていないのだろうか。4月24日に開催されたモンキーミーティングの会場には数多くのモンキー125が参加していたが、ライトカスタムが主流な印象を受けた。旧型は乗って楽しむよりイジッて楽しむことが主流だったことに対し、モンキー125は大柄な車体になったこともあってイジッて楽しむより乗って楽しむユーザーが多いのだろう。だから会場でこのカフェスタイルを見つけた時は新鮮な驚きを受けた。オーナーのこだわりとセンスが生かされたカスタムが施されているからだ。

セパレートハンドルが精悍なスタイルを演出している。
CBタイプの灯火類でレトロさも盛り込まれている。

このモンキー125を製作したのは37歳のヤタローさん。旧型モンキーをカスタムする層が高齢化するなか、まだ30代の若さでカフェスタイルを作り上げた。しかもお小遣いの範囲でコツコツと組み上げてきたので、高額なパーツを使っていないことも特筆すべきポイントだ。なんでも高価だと感じたのは「サイドカバーの古いエンブレムです」と答えてくれるくらいで、使用したのはほとんどが汎用パーツか、CB系のレプリカパーツばかり。それらのほとんどをインターネットで揃えたというから、やはり時代を感じるところなのだ。

セパレートハンドルとフロントフォークの突き出しに注目。

カフェスタイルを生み出しているのがセパレートハンドルだろう。汎用のクリップオンハンドルでモンキー125のフォーク径と合うものを探し出して装着しており、グリップやスイッチ類は純正をそのまま使っている。それでもこれだけ表情が変わるのは、純正のLEDヘッドライトをレンズカットが特徴的なシビエ製に変更しつつ、その下に古いホンダCB系で採用されていた三ツ又エンブレムを装着したことだ。さらにウインカーもCBタイプの社外品を使い、ここだけ見ると古いCBのカスタム車のような雰囲気になっている。ヘッドライトステーまで純正ではなく黒ベースにリフレクターが付くものへと交換されているところもポイントだろう。さらに注目なのがフロントフォーク。そもそもモンキー125はバナナイエローの車体色だとゴールドのフォークで、ここはそのまま。フォーク本体ではなくトップブリッジからの突き出し量をみてほしい。実に30ミリ車高を下げるため突き出し量を変更しているのだ。ちなみにブレーキマスターが変わっているのは、フロントブレーキキャリパーをFrando製に変更しているからだ。

インジケーターまでCBタイプ。

凝ったフロントまわりのカスタムはこれで終わらない。どうしてもCB400Fのようなインジケーターにしたかったということで、社外のレプリカパーツを使いつつ、純正メーターを撤去してサイズの合うものを探し出している。タコメーター、スピードメーターともにデイトナ製がジャストだったそうで、意外にもCBタイプのインジケーターと相性が良い。部品探しの情熱とセンスのたまものだろう。

タンクパッドとエンブレムで古さを演出。

外装パーツは基本的にモンキー125のままなのだが、ここにもこだわりのエッセンスが盛り込まれている。CB250エクスポートなどに採用されていたタンクパッド付きのスタイルに憧れていたので、モンキー125純正タンクにパッドを貼るのと同時にウイングマークやストライプを追加してレトロ感を盛り上げている。また冒頭でも紹介したように「意外と高価だった」CB125純正エンブレムをサイドカバーに装着。これだけでガラリと雰囲気が変わるからオススメのカスタムといえるだろう。

エンジンはノーマルのままだ。

ノーマルでも十分に楽しめる動力性能を備えるモンキー125だから、エンジンには手を加えていない。ルックスを向上させるためCB400F用のクラッチカバーを装着したり、エアクリーナーをSP武川製に変更した程度で済ませている。クラッチカバーが変わっただけでチューニングエンジンらしさが漂うから参考になる例だが、そのままでは装着できず加工が必要とのことなので真似る場合は要注意だ。

モリワキ製マフラーで音質向上。
オーヴァーレーシング製の4ポジションバックステップ。

エアクリーナーを交換しているのはマフラーをモリワキ製に変更しているからでもある。抜けの良いマフラーには効率的な吸気も必要とのことで組み合わせられた。CBのカスタムでは定番のモリワキ・マフラーだから、これも必然的に欲しいパーツだったのだろう。また足元ではオーヴァーレーシングのバックステップが輝く。フロントの突き出し量を変更しつつ、リヤも同程度ローダウンしているため、調整式のバックステップで好みのポジションを作り出しているのだ。

ノイ・ワットダンのシートとグラブバーの組み合わせもレトロな印象。

フロント同様にリヤの灯火類もCBタイプで統一されている。テールランプ・ウインカーともに社外のレプリカパーツだと安価に揃えられるとのだ。またタイの人気ブランドであるノイ・ワットダン製シートとグラブバーを組み合わせて、CB風の灯火類とバランスをとっている。レトロな雰囲気をより盛り上げる手法と言っていいだろう。またリヤショックは全長300mmの社外品としてフロントフォークと同じ30mmほどローダウンさせている。古いCB風スタイルを盛り込んだカフェレーサー仕様のモンキー125なんて、あまりお目にかかる機会は少ない。けれど、これだけの存在感は見ているだけでも楽しくなってこないだろうか。

著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…