一番お得なハーレーはコレ!? 理由はわずか3分、工具無しでカウル&サイドケース着脱できる→1台で2つのスタイルを味わえるから。【H-D スポーツグライド試乗】

ハーレーダビッドソンのソフテイルファミリーは、シャシーとエンジンが刷新され、従来にはなかったスポーティさを感じます。新型フレーム、ニューエンジンになってから登場した「SPORTSGLIDE(スポーツグライド)」に乗って、そのライドフィールを確かめてみました。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2019年06月05日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ダイレクトに伝わる鼓動感に酔いしれる

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

 エンジンはボア×ストロークを100×111.1mmとするロングストローク設計で、ラバーを介さずリジッドマウントとしたことで、鼓動感が乗り手のカラダへダイレクトに伝わるよう設計されています。

 4バルブ、ツインスパークで燃焼効率を上げて、先代のビッグツインでは2本あったカムシャフトを1本化。スロットルボディを50→55mmに拡大したほか、フライホイールの慣性モーメントを増やすなどし、より低回転でのクルージングや850rpmというオールドハーレーのような極めて低いアイドリングを実現しました。

 低回転域から潤沢なトルクを発揮し、高いギヤを使ってゆったりと乗ることのできるエンジンですが、回転を引っ張り上がれば湧き上がるような力強さで、ハイパフォーマンスクルーザーとしてアグレシッブにスポーツライディングを堪能したくもなります。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

 ノンビリと、あるいは堂々と重々しいのが従来のビッグツインモデルでしたが、モノショック化した新しいソフテイルファミリーは身のこなしが軽く、コーナーもリズムよく駆け抜けていくのです。
 軽量・高剛性なキャストホイールはフロント18インチ、リア16インチの組み合わせで、フロントは倒立フォークをレイク角30度でセット。落ち着いたハンドリングながら、クセのないニュートラルなステアリングフィールで、ハードにコーナーを攻め込んでも狙ったラインを外しません。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

 ミニフェアリングとハードサドルケースを装着すれば、スポーツツアラーとして。すべてを取り外せば、ワイルドなクルーザースタイルに。

 走りにおいても、ビッグツインの味わい深さを感じつつノンビリゆったりもいいですし、強化した足まわりを活かしてアグレシッブなライディングに夢中となるのもいいでしょう。

 見た目にも、性能的にもふたつの顔があり、長くつきあえそうなモデルとなっています。最新ソフテイルはオールマイティなのです。

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著者プロフィール

青木タカオ 近影

青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…