一番お得なハーレーはコレ!? 理由はわずか3分、工具無しでカウル&サイドケース着脱できる→1台で2つのスタイルを味わえるから。【H-D スポーツグライド試乗】

ハーレーダビッドソンのソフテイルファミリーは、シャシーとエンジンが刷新され、従来にはなかったスポーティさを感じます。新型フレーム、ニューエンジンになってから登場した「SPORTSGLIDE(スポーツグライド)」に乗って、そのライドフィールを確かめてみました。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2019年06月05日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

スポーツグライド ディテール解説

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

フェアリングを外せば、すぐに軽快なストリップスタイルに一変。オーソドックスなハンドルバーは幅広で、肩幅より若干広めの位置にグリップを構えます。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

タンクオンメーターは指針式の速度計をメインに、埋め込まれた液晶画面ではバーグラフ式の燃料計のほか、時計、オド、トリップA/B、エンジン回転数/ギヤ段数、残燃料による航続可能距離を切り換え表示します。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

搭載される空冷Vツインエンジンは、4バルブ化され「ミルウォーキーエイト」とネーミングされています。ミルウォーキーはハーレーダビッドソンが1903年の創業以来、本拠を構える米国ウィスコンシン州のホームタウンの名。エイトは、2気筒なので合計8バルブを意味しています。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

エンジン左サイドで大きく張り出しているのは、プライマリーチェーンケースです。ハーレーダビッドソンのビッグツインはエンジンとミッションがそれぞれ独立した別体式で、それをチェーンで連結する方式を採用しています。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

倒立式フロントフォークはSHOWA製で、インナーチューブ径は43mm。ブレーキは対向4ピストンキャリパーと11.8インチ(300mm)フローティングディスクローターの組み合わせです。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

シートは前後セパレート式で、ソロ仕様にして乗ることもできます。ハードサドルケースはキー付きで施錠も可能です。試乗車には純正ETC車載器が備わっていました。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

モノショック式のリアショックには、ダイヤル無段階調整式のプリロードアジャスターが備わります。ライディングへの意欲を感じる装備と言えるでしょう。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

ウインカーにテール/ブレーキランプが埋め込まれているので、リアフェンダーの上はスッキリとしています。シンプルなテールセクションを演出しました。

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

ファイナルドライブはベルト式です。チェーンのように清掃、給油、調整といったこまめなメンテナンスが不要で、変速時のショックを吸収し、走行時の静粛性に優れます

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド

フレームネックにはUSB端子が備わり、スマートフォンなど電子機器を充電するのに重宝します。

テスター:青木タカオ

ハーレーダビッドソン・スポーツグライド
青木タカオ


 バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。
最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説し、休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持されている。
 現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアにて執筆中、バイク関連著書もある。
 ハーレー専門誌では編集長も務め、アメリカンクルーザーは特に造詣が深い。

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青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返…