ホンダ・モトコンポ|ボディパネルが大きいから、オールペン、ラッピングだけでも意外と楽しい。

中古車相場が高騰しているホンダ・モトコンポは、ノーマルのまま乗るだけじゃない楽しみ方が無限にある。カスタムやチューニングを施して自分だけの1台に仕立て直してしまうのだ。カスタムやチューニングと聞くと敷居が高く感じるかもしれない。ところがメカに疎い素人でも手軽に楽しめる方法がある。それがカラーリングだ。ここでは2台の塗装例を紹介してみよう。
レッドブルカラーを纏ったモトコンポ。

レストアを楽しむことも、カスタムを進めることも、小さなボディとシンプルなメカで構成されたモトコンポなら比較的カンタン。大型バイクで同じようなことをすると重さや場所の確保で苦労するけれど、クルマのトランクに入ってしまうほど小さく軽いモトコンポならそんな苦労とは無縁。しかもエンジンやタイヤといった部品が小さいから一人で気軽に楽しめる。ところが、純正パーツにこだわってレストアすると大変。現在はパーツの争奪戦みたいな状況だから、車体を買うより高くなってしまう。だったら純正にこだわらず、自分好みに楽しむのがオススメ。しかもボディパネルを外して塗装するだけでも、モトコンポのイメージはガラリと変わる。そこで今回はカラーリングの変更例を紹介してみよう。

ブルーの塗装にはメタリックが入っている。

この青いレッドブルカラーにされた車体は、以前にも紹介したJPSカラーや『逮捕しちゃうぞ』仕様を作った今井義正さんが新たに組んだもの。JPSカラーを実現したことで遊び心がさらに広がり、「では次に何を作ろう」と考えた。そこで思い浮かんだのがJPSと同じF1のスポンサーカラーであるレッドブルだったというわけなのだ。

ロゴなどはコンピューターで読み取り再現。

レッドブルカラーを再現するなら、ボディ全体をブルーに塗装しなければならない。モトコンポを何台も所有している今井さんだから、程度の良くないボディをベースに塗り替えることなど造作もないこと。とはいえメタリックカラーを自分で塗るのは敷居が高い。そこで車体にステッカーを貼っている業者さんにお願いするのと同時に、レッドブルのロゴなどを新規製作したのだ。

カバーを作ってHONDAの文字とロゴを加えた。

ボディパネルで紛失や破損していることが多いのが車体上を覆うカバー。カギ付きのため代替えが難しく純正部品はすでに廃盤。中古部品は価格が高騰しているため、塗装ベースにするのはもったいない。というわけで今井さんは鉄板からレプリカ部品を作り出してしまった。

車体前後に赤いストライプを入れている。

車体を青く塗装しただけではない。前後のパネル上部に赤いストライプを追加してアクセントとしている。青一色ならカンタンだし塗装代も比較的安価に収められる。けれど、それだけでは面白くないということで、ロゴにも使われている赤を追加したのだ。

純正レッドのボディはこちら。

比較として純正レッドの車体を紹介しよう。元はこんな感じで車名ロゴ以外は単色で済ませている。新車価格を抑えるための手法ではあるが、それゆえに可愛らしいスタイルを生み出せたともいえる。では、この純正色を生かしたままカラーリングを楽しめないだろうか。

純正色のままフェラーリレッドにした例。
ボディの左右とも同じようにしている。

こちらは純正レッドを生かしつつ、フェラーリのロゴステッカーを使ってフェラーリレッドを気取った1台だ。意外にもステッカーはそれほど高価なものではないというから、純正レッドのままステッカーを貼る手間だけで遊べる例だ。

スクーデリア・フェラーリのステッカー。
Agipのステッカー。

フェラーリレッドを再現するために使ったのは、ボディ左右に貼ったステッカー4枚だけ。これほどお手軽に楽しめるカスタムは、そうそうないのではないだろうか? 同じような楽しみ方がまだまだあるはずだから、モトコンポオーナーならぜひ一度、楽しんでみて欲しい。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…