ピレリ「P Zero Trofeo RS」が「タイカン ターボ GT」唯一の指定タイヤに

ピレリの「P Zero R」「P Zero Trofeo RS」が改良新型「ポルシェ タイカン」承認タイヤに

「P Zero R」と「P Zero Trofeo RS」が、「ポルシェ タイカン」改良新型の承認タイヤとなったことを、ピレリが発表した。
「P Zero R」と「P Zero Trofeo RS」が、「ポルシェ タイカン」改良新型の承認タイヤとなったことを、ピレリが発表した。
ピレリは、「P Zero R」と「P Zero Trofeo RS」が、ポルシェ タイカン改良新型の承認タイヤとして選ばれたことを発表した。「P Zero R」は日常走行向けに設計されており、「P Zero Trofeo RS」は公道走行可能なセミスリックタイヤ。「P Zero Trofeo RS」はハイパフォーマンス仕様「タイカン ターボ GT」で、利用可能な唯一のタイヤとなる。

Pirelli P Zero R / P ZERO TROFEO RS

EV向けに専用チューンされたタイヤ

2024年初めに投入された「P Zero R」と「P Zero Trofeo RS」は、ポルシェと協力し、EVの特性に合わせたチューニングが施されている。
2024年初めに投入された「P Zero R」と「P Zero Trofeo RS」は、ポルシェと協力し、EVの特性に合わせたチューニングが施されている。

「P Zero R」と「P Zero Trofeo RS」は、2024年初めに販売をスタート。ポルシェと協力し、フル電動モデルのスポーツ性と効率性を高めるため、特別なチューニングが施された。サイズはどちらも「265/35ZR21」と「305/30ZR21」。電気自動車の特性に適した技術の導入を示すため、サイドウォールには「Elect」マークが刻印されている。

「Elect」テクノロジーは、2019年の初代タイカンでデビューし、その後は他のモデルにも採用を拡大。現在、マカンなどポルシェの様々なモデルが、電動化に対応する「Elect」テクノロジーを備えた、30以上のピレリ技術承認タイヤを純正装着している。

日常域とスポーツドライブ性能を両立

「P Zero R」タイヤは、日常的な走行域に特化した性能が与えられながら、よりスポーティなドライブにも対応する性能が確保された。
「P Zero R」タイヤは、日常的な走行域に特化した性能を持ちながら、よりスポーティなドライブにも対応する性能が確保された。

ポルシェ タイカン用として承認された「P Zero R」タイヤは、日常的な走行に特化しながら、よりスポーティなドライブにも対応。高性能タイヤを開発してきたピレリの経験と、快適性や航続距離など、フル電動モデルとしての進化に対応する「Elect」テクノロジーにより、高い開発目標が達成された。

2枚に重ねたカーカスにより、タイヤ構造は非常に剛性が高く、空力荷重とバッテリーによって特にリヤにかかる重量を支えることが可能になった。これにより、高速走行時でも車両の挙動が安定。電気モーター特有の急加速への対応は、強化構造に加えて、ピレリの特許取得済みの樹脂ブレンド技術を含む「マルチコンパウンド・トレッド」も効果的に機能している。

コンパウンド内素材の相乗効果により、幅広い温度や路面でグリップ力を発揮し、特に濡れた路面で高いパフォーマンスを提供。トレッドパターンは騒音を最小限に抑えるように設計されており、転がり抵抗を低減するコンパウンドとトレッドパターンの組み合わせが、ポルシェの求める効率性を実現した。

ニュルで鍛えられたサーキット用タイヤ

公道走行可能なサーキット用タイヤ「P Zero Trofeo RS」は、ラリー用タイヤから派生した専用コンパウンドを採用し、ニュルブルクリンクで鍛えられた。
公道走行可能なサーキット用タイヤ「P Zero Trofeo RS」は、ラリー用タイヤから派生した専用コンパウンドを採用し、ニュルブルクリンクで鍛えられた。

サーキット向けでありながら、安全な公道走行が可能な「P Zero Trofeo RS」は、ピレリが提供するタイカン改良新型用タイヤで、最もスポーティな仕様として開発。ピレリのストリート向けタイヤシリーズの頂点に位置し、ラリータイヤから派生した専用コンパウンドを採用したセミスリックタイヤとなる。

「P Zero Trofeo RS」はタイカン改良新型用に専用開発されたことで、サーキット走行で最大限のパフォーマンスを発揮。ドライ路面での高いパフォーマンス、コーナリンググリップ、さらに長期にわたって高い性能を発揮し続けることが可能になった。

ポルシェの開発ドライバーを務めるラース・カーンが、ピレリのエンジニアに貴重なフィードバックを提供。ニュルブルクリンク・サーキットを舞台に300km/hを超えるスピードで走行し、特に「タイカン ターボ GT」に適合した挙動と最高のパフォーマンスを実現すべくテストを繰り返した。

高速走行時でもタイヤの接地面を最適化するため、様々な構造ソリューションを採用。専用コンパウンドがグリップと安定性を実現し、トレッド外側のショルダー部に強力な横Gがかかる状況でも、求められるサポートが提供できるよう溝の数を少なくしている。パターンは接地面全体に沿って迅速かつ均一に熱が伝わるように設計されており、要求の厳しいサーキット走行でも「P Zero Trofeo RS」はタイヤウォーマーは不要となっている。

今回、開発プロセスを迅速かつ効率的に進めるべく、ピレリはバーチャルジオメトリー開発システムを導入。これにより、多くのプロファイルとトレッドモデルをデジタル環境で比較・分析し、タイヤ特性と挙動に関するより効率的な開発が可能になった

フル電動スポーツ「タイカン」のハイパフォーマンス仕様「 タイカン ターボGT」と「タイカン ターボGT ヴァイザッハパッケージ(写真)」の日本導入がスタートした。

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