真冬のコンディションも完璧に機能するGMのEVラインナップ

氷点下と豪雪にさらされる“デトロイト”でも大活躍のGM製EV「バッテリーの大敵“極寒”にも対応」

現在、シボレー、GMC、キャデラックにフル電動モデルをラインナップするGM。それぞれのモデルは、氷点下にさらされる厳しい冬季コンディションもしっかり対応するよう設計されている。
現在、シボレー、GMC、キャデラックにフル電動モデルをラインナップするGM。それぞれのモデルは、氷点下にさらされる厳しい冬季コンディションもしっかり対応するよう設計されている。
氷点下の気温と頻繁な降雪が訪れる米国・デトロイトに本社を置く、ゼネラルモーターズ(GM)。彼らは1世紀以上にわたって厳しい冬の天候に耐えられる自動車、トラック、SUVを製造してきた。今回、GMはシボレー、GMC、キャデラックが展開するフル電動モデルが、厳しい真冬のコンディションにも対応していることを改めてアピールした。

Chevrolet Equinox EV

高度な熱管理システムを搭載するGM製EV

写真の「シボレー エクイノックス EV」をはじめ、GM製EVには高度な熱管理システムを搭載。極寒も含めたあらゆる使用条件に合わせて、バッテリーを最適な温度にキープする。
写真の「シボレー エクイノックス EV」をはじめ、GM製EVは高度なサーマルマネージメント(熱管理)システムを搭載。極寒を含めたあらゆる使用条件に合わせて、バッテリーを最適な温度にキープする。

雪、氷、そして極寒の気温をもたらす冬が到来した。どんな車両に乗るにしても、寒さへの備えは重要だ。GMが開発したバッテリー駆動EVには、バッテリーパックに高度なサーマルマネージメント(熱管理)システムが組み込まれている。

理想的なバッテリー温度を維持することは、バッテリーが最高のパフォーマンスを何年も維持するために最も重要な鍵となる。EVが充電中、車両は自動的にバッテリーを理想的な動作温度にキープ。冬の寒い日には暖め、夏の暑い日には冷却する機能を備えているのだ。

GM製EVは、搭載されるインフォテインメントシステムを介して、出発前に車内を暖めておくことも可能だ。乗り込んだときに車内は快適な温度に保たれ、オプションのフロントシートヒーターがあなたを温めてくれるだろう。ガソリン車やディーゼル車とは異なり、排気ガスのないEVは閉め切ったガレージの中でも車両を暖めることができる。家庭用充電器に接続している間に車両を暖めれば、航続距離を使わずに暖かい室内を手に入れることができるだろう。

GM製EVは、運転ルーティンに合わせて、毎日のプリコンディショニング・スケジュールの設定にも対応。予定外の旅行であっても、EVのキーやスマートフォンアプリのリモートスタート機能を使って、乗り込む前に車内を暖めておくことができる。

GM製EVに搭載されている「エコ・クライメート・モード」は、車内の暖房と冷房を最適化。バッテリーのエネルギーを最小限に抑えながら、最大限の快適性を提供する。エコ・クライメートは、暖気や冷気をパッセンジャーが座っている場所に向けて発することで、車内の使用されていない部分でエネルギーを浪費を防ぐ機能となる。

全てのEVに搭載される革新的技術「ヒートポンプ」は、車両を駆動する電気モーター、電気系統、ブレーキなどから排出される高温の空気から熱を吸収。通常なら無駄になるはずのエネルギーはすべてヒートポンプへと集められ、寒い日に車内を暖めるのに使われる。ヒートポンプは自動的に作動し、車内の暖房にバッテリーからの電力を使用することがなくなる。

寒い時期に効率良くEVを使うちょっとしたコツ

室内のエアコンではなく、ステアリングヒーターやシートヒーターを使うことで、電量消費を抑えることができるなど、GMは冬の間に活用できるちょっとしたコツを推奨している。
室内のエアコンではなく、ステアリングヒーターやシートヒーターを使うことで、電量消費を抑えることが可能になるなど、GMは冬の間に活用できるちょっとしたコツを推奨している。

上記のように、インテリジェントなシステムが数多く組み込まれているGM製EVは、冬季間も安全かつ高性能、そして快適なドライビングができる。ただ、寒さはEVの航続距離に大きな影響を与えることも間違いない。ここでは、冬の間にEVを最大限に活用するのに役立つ、いくつかのちょっとしたコツを紹介しよう。

自宅で充電する場合、運転していないときは常にEVを充電器に接続する。こうすることで、バッテリーの残量を消費することなく、旅行前に車両を予熱することができる。GM製EVは過充電することなくバッテリーを満充電に保つため、走行準備が整うまでプラグを抜く必要は一切ない。

ステアリングヒーターやシートヒーターがあれば、それを使うこと。空調システムで車内全体を暖めるよりも、少ないエネルギーでパッセンジャーを温めることができる。また、減速するたびにエネルギーを回生し、車両のバッテリーへと蓄電する戻す「ワンペダルドライビング」をオンにすることも重要だ。

推奨されているタイヤ空気圧であることを必ず確認。ガソリン車やディーゼル車と同じように、EVのタイヤも気温が下がると空気圧が低下する。タイヤの空気圧が適切であれば、どのような状況であっても、より効率的に運転することができる。

キャデラックブランドにおいて、初のBEV専用の量産車となるリリック。アルティウムと呼ばれるGM肝煎りで開発を続けてきたアーキテクチャーが採用される。

キャデラックの最新BEV「リリック」は旧き佳き1950〜60年代のアメリカを現代的再解釈したラグジュアリー電動車

アメリカのラグジュアリーブランドであるキャデラック初の電気自動車となるリリック。GMの新世代EV向けアーキテクチャー「アルティウム」を採用した最新モデルだ。最大航続距離483kmを誇るラグジュアリーEVに初試乗した。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…