目次
MERCEDES-BENZ
Maison Mistral Narrow Design
我慢なく快適に、“クラシック”を着こなす
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高年式のW463型Gクラスを初代(W460型)風情へと改めるメゾンミストラルナローデザインが密かな人気だ。今でも入手できる純正の外装部品はほぼすべてW460、W461型に改めながら、インテリアやパワートレイン、運転支援&セーフティデバイスは高年式のまま。我慢なくクラシックを乗りこなすには格好の存在だ。今年はAMG G 63をベースとしたモデルも登場。冷却系などに大がかりなモディファイをして原点回帰させたという。
MID WHEELS
カーボンリムと切削鍛造ディスクに進出
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MID(マルカインテリジェントデザイン)とは自動車用品の企画開発を行うマルカサービスが立ち上げたホイールブランド。年を追うごとにバリエーションを拡大し、プレミアム路線も拡充している。今年は最上位モデルのエレメントシックスを初公開。W463A型Gクラスにマッチングさせた。これはカーボンリムと切削鍛造ディスクを組み合わせた意欲作。強豪ひしめくハイエンドホイール界にMIDが食い込む可能性を秘めた逸品だ。
BRABUS
やっぱり誰もがブラバスに憧れる
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数あるブラバス製“スーパーカー”の中で最高出力800PSを示す800シリーズが、特にGクラス(AMG G 63)での人気モデルだ。ここに登場したのは早くもW465型をベースとしたG800である。2024年にブラバス本社の新作発表会でお披露目されたプログラムで、公の発表としては今回がアジアプレミアとなった。強大な出力を難なく受け止めるワイドスターボディキットをはじめ数々のボディパーツは、すべて高品質なカーボン製となる。
RAYS
新技術A.S.T.を持ってさらなるプレミアムへ
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レイズの中でボルクレーシングはフラッグシップであり、中でもTE37系は主軸に居続ける。今年はTE37GCとしてプレミアムSUV向け23インチを公開。Gクラスに装着された。無骨な6本スポークはいかにもTE37らしく、Gクラスとも絶妙にマッチする。特に高級感を感じるのは新技術であるA.S.T.(アドバンス・サーフェイス・テクノロジー)によるものか。研磨した三次曲面の光沢とマシニング技術によるエッジ感を融合させた技術である。
AKRAPOVIC
W465用エキゾーストが早くも日本に登場!
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アクラポヴィッチは新型(W465型)AMG G 63に対応したエキゾーストシステム(エボリューションライン、テールパイプセット)をいち早くリリースした。開発の速さもさることながら、最高出力+15.8kW、最大トルク25.3Nm、そして純正比で45%もの軽量化を達成。と、性能面は抜かりなしだ。会場ではリアルなサウンドを聴くことはできなかったものの、今までのGクラス用と同じく、ワイルドで官能的なサウンドを奏でるはずだ。
EURO
王道サルーンは永遠に輝き続ける
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メルセデスカスタムに長けたユーロは、今年、マットグレーラッピングされたS 63 Eパフォーマンスを持ち込んだ。まだ発売間もないモデルながら、彼らにはその調達能力からして数々のノウハウがある。S 63純正フルエアロキットに「COR SPEED DEVILLE」と呼ばれる22インチホイール、足もとを調整するロワリングキットというシンプルなメニューだったが、それでもメルセデス・ベンツの王道はセダンであることをアピールした。
STARCOK
サラリと羽織るSLRマクラーレン
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アウディ系パーツブランドであるメイクオーバーと、オリジナルブランドのバランスイットは、オートサロンの常連だ。今年もRS Q3スポーツバックを持ち込んだが、そこに並んだSLRマクラーレン722エディションに惹かれた。フルプロテクションフィルムでクルマをいたわりながらも、普段使いしている個体だという。ホイールはバランスイット製のBIT5S。アウディを対象として鍛え上げた技術が、この歴史的なスーパーカーを支えた。
FACTOR
蜘蛛の巣をイメージしたハイセンスカスタム
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メゾンミストラルナローデザインのW463A型に対するボディパーツを取り入れながら、オリジナル鍛造ホイールであるG-FORGED Spinnennetz(シュピネン)を訴えたのはファクターセレクション。10.5J×20インチで蜘蛛の巣のようなスポークデザインを持つ。その蜘蛛の巣のイメージをボディ全体に散りばめつつスタンスカーに仕上げたW108型Sクラスにも注目が集まる。世界観が違う両者に対して同じホイールが装着される。
BARTBAR
最新メルセデスの華麗な着こなしかた
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バルトベーアはメルセデス専門ショップとして30年以上の歴史を持つ。そのノウハウを今回はCLE53に投入してきた。オリジナルのフロントリップスポイラーでわずかにその表情を引き締めつつ、サスペンションキットでローダウンを施す。その上でホイールはTWSに変更。エレガントな10交点メッシュのExlete(エクスリート)210Mだ。前後21インチというサイズ感と、絶妙な塩梅の車高バランスがとても大人っぽい仕上げだった。
YOKOHAMA/ADVAN
大口径に対応するADVANの懐の深さ
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アドバン・スポーツV107はサードパーティによるインチアップを積極的に支持する。なにしろ今では24インチまで存在し、ハイエンドカー系チューナーに支持される。今年、その象徴として飾られたAMG G63。アメリカン鍛造ホイールの1221ホイール(0110 Apex2.0)に305/35R23サイズのアドバン・スポーツV107を組み合わせた。カスタムの可能性を拡げてくれるという意味でアドバンの存在感はいつの時代も不変である。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)、上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/中島仁菜(Nina NAKAJIMA)、山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2025年3月号