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PORSCHE Cayenne Coupe
ライフを延ばす2度目のマイナーチェンジ

2年前にフェイスリフトを受けた現行「ポルシェ カイエン」。バンパーの変更やデイタイムランニングライト(DRL)の微調整にとどまらず、新しいパワートレインやシャーシ技術の投入、ADASの刷新など大掛かりなマイナーチェンジとなった。
ICEを搭載したカイエンの販売を2020年代末まで続けたいと考えるポルシェは、2017年に登場した現行モデルに2度目の大幅改良を施す決定を下した。また今回2度目のマイナーチェンジには、992.2世代に進化した「911」シリーズと今後「PPE」プラットフォームをベースに開発される電動カイエンとの視覚的なつながりを与える目的も込められている。
リヤの変更はこれからか?

今回目撃したプロトタイプには、ダミーコンポーネントが多く装着されており量産型には程遠い。しかし、フロントの巨大なエアインテークとクワッドエキゾーストパイプから、この車が次世代EVのプロトタイプではないことがわかる。
フロントバンパーに見えるフラップ状の水平パネルと、ウインカーの下に見えるポッド状のフォグランプはダミーだろう。一方、ヘッドライトの下に見える垂直のプレートには注目だ。これは、新しい992型911 GTS T-hybrid のアクティブ フラップと同様のシステムと考えられる。
このプロトタイプに関しては、リヤセクションに変更は施されていないようだが、発売までには少なくとも1年かかるため、今後、何らかのモディファイが行われる可能性が高い。
BEVとICE搭載モデルが同時に登場

今回目撃したのはカイエンクーペのみだが、スクエアバックのカイエンにもまったく同じスタイリング変更が採用されることは間違いない。どちらも2026年初頭にワールドプレミアが予想され、初の電動カイエンと同時に発売されると考えられる。
今やポルシェにとってのメイン車種となったカイエン。BEVとエンジン搭載モデル、どちらがユーザーに受け入れられるかは非常に興味深い。