8代目となるSLはAMG主導で開発

メルセデスの次期SLがインテリアを公開! 2+2となる新型のライバルはポルシェ911カブリオレか

メルセデス・ベンツは、SLのフルモデルチェンジを2021年末に計画している。アファルターバッハ主導の「メルセデスAMG SL」として生まれ変わる最新のオープンモデルが、そのデビューに先立ちインテリアを先行公開。2+2レイアウトを採用することと、往年の名車である300 SL ロードスターをオマージュしたデザインとなることが明らかになった。

Mercedes-AMG SL

新型SLのキャビンには“後席”を用意

次期型メルセデス AMG SLのキャビン
メルセデス・ベンツが公開した次期型SLのインテリア。2+2レイアウトを採用し、使い勝手の幅を拡げている。

次期型SLのインテリアが、年末のデビューを前に先行公開された。メルセデス・ベンツの高性能車部門である“AMGのSL”として登場予定の新型は、2+2のレイアウトを採用。内装のテーマは「ハイパーアナログ」と謳い、原点ともいえる300 SL ロードスターのインテリアにオマージュを捧げるデザインとした。

メルセデスは公式資料に「SLが2+2のシートレイアウトを採用するのは、1989年のR129型以来」と記載するが、R129の“後席”は欧州のみに設定があったオプションであり、あくまで補助的な存在であった。一方で新型SLのそれは、「日常の使い勝手を向上するとともに、身長1.5mまでの乗員」のための空間になるという。

“横長タブレット”をあえて不採用としたダッシュボード

次期型メルセデス AMG SLのコクピット
メルセデス・ベンツが公開した次期型SLのコクピット。すっかりお馴染みになった“横長タブレット”のような一体型のメーター+センターディスプレイはあえて使わず、ダッシュボードはクラシカルな景色となった。

コクピットは最新のメルセデスモデルに共通する「横長タブレットのようなメーター+センターディスプレイ一体型パネル」をあえて採用せず、クラシカルなシンメトリーデザインに。メーターパネルには12.3インチの高精細スクリーンを使用し、照り返しを防ぐフードにも先進的な意匠を採り入れている。

ダッシュボード中央には11.9インチのタッチスクリーンを設置。オープン走行時に太陽光で表示が見えづらくなることのないよう、角度調整機能をもたせている。

AMGの手に委ねた8代目

300 SL ロードスターのコクピット
SLの原点ともいえる、300 SL ロードスターのコクピット。新型SLのインテリアのデザインテーマは「ハイパーアナログ」であり、300 SL ロードスターにインスパイアされているという。

インフォテインメント機能については最新Sクラスなどと同様に、第2世代の「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」を搭載。自然対話型音声認識機能をはじめとした最新のテクノロジーが、日常の使い勝手を向上する。“パフォーマンス”や“トラックペース”といった、AMG専用のメニューも設定している。

今から69年前の1952年3月12日、ダイムラー・ベンツは新型レーシングスポーツカー「300 SL」を初公開した。世界中にセンセーションを巻き起こし、メルセデスのアイコンとなった「SL」は、フラッグシップスポーツカーとして連綿と世代を重ねてきた。とりわけアファルターバッハの手に委ねた8代目「SL」は、本格的スポーツカーとしてのパフォーマンスに大きな期待が寄せられる。2+2のレイアウトといい、ソフトトップ(と予想されている)ルーフといい、ライバルはポルシェ911 カブリオレになるのではないかと想像するのだが、どうだろうか。その答えはあと数ヵ月で明らかになるはずだ。

著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…