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McMurtry Speirling
マクマートリーの開発トップ＆広報に就任
英国・サリー州出身で、F1、インディカー、ル・マン24時間レースなど、様々なレースへの参戦経験を持つマックス・チルトン。1991年生まれ、30歳のチルトンがスピアリングの開発責任者としてマクマートリー・オートモーティブに加入した。
チルトンは開発責任者として、今後1年間、数多くのサーキットやテストフィールドにおいて、マクマートリー スピアリングをドライブ。パフォーマンスの向上やセッティングの調整にその腕を振るうことになる。また、シニア・スポークスマンとして、スピアリングの広報活動も担当する。
レーシングドライバーから、電動スーパースポーツの開発トップに転身を決めたチルトンは、次のようにコメントした。
「マクマートリーの開発責任者という素晴らしいオファーを頂いたことを大変光栄に思います。マクマートリーは高性能EVの世界で新たな高みに到達しつつあります。チームは4年以上かけてスピアリングを開発し、フルEVでどのようなパフォーマンスを達成できるか、世界に示すクルマを仕上げようとしているのです」
「昨年、私はマクマートリーのパフォーマンスに目を奪われました。彼らのプロ意識と新しいソリューションを生み出す能力は、私自身も経験したことがありません。私自身、長期的な目標としてロードカーの開発に携わりたいと思っていたので、このプロジェクトには大きな期待を寄せています。あらためて、素晴らしいプロジェクトを立ち上げ、私にこの役割を託してくれたデビッド・マクマートリー卿に感謝します」
ウイング不要の「ダウンフォース・オンデマンド」
スピアリングには、マクマートリーが特許を取得した「ダウンフォース・オンデマンド・システム（Downforce-on-demand system）」を搭載。これは、従来の空気抵抗の大きいウイング類を使わず、ダウンフォースを発生させるファン駆動のグランドエフェクトシステムとなる。
ダウンフォース・オンデマンド・システムは、ジェットエンジンに匹敵するほどの大きなサウンドを発生。このシステムはスピアリングのサーキット走行におけるポテンシャルのキーとなるデバイスで、小型化されたプロポーションを維持したまま、驚異的な性能を発揮することが可能になった。
第一段階のテストプログラムを終了
マクマートリー スピアリングは2021年7月にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表。開発ドライバーのデレク・ベルとアレックス・サマーズによって、ヒルクライムコースを舞台に鮮烈なデビューを飾った。
その後、スピアリングは英国で最も例外的なコンクール・デレガンスのサロン・プリヴェなどの権威あるイベントに参加。多くの自動車マニアから注目を集めることになった。2021年の秋から冬にかけて行われた最初の開発テストプログラムは先日終了している。
マクマートリー・オートモーティブのマネージングディレクター、トーマス・イェーツは、チルトンの入社に喜びを隠さない。
「開発とテストプログラムのスピードをさらに上げるため、マックスがチームの主要メンバーとして加わったことを本当に嬉しく思っています。マックスはインディカーで6シーズン戦い、マルシャからF1に参戦した経験を持ったドライバーです。モータースポーツとドライビングの豊富な経験を活かして、スピアリングの潜在能力を引き出し、記録更新の目標に近づけてくれることでしょう」
