邦貨約5億1600万円! ブガッティ ボリードが40台の限定生産を決定

ブガッティ、実験車の「ボリード」を実車化! 激辛・激速のサーキット専用モデルへ

ブガッティ ボリードの正面ビュー
ブガッティ ボリードの正面ビュー。
ブガッティは2020年10月に公開したコンセプトカー「ボリード」を、40台のみの限定モデルとして販売する。超軽量のボディに最高出力1600ps/最大トルク1600Nmの8.0リッターW型16気筒ユニットを搭載したサーキット専用モデルで、車両価格は400万ユーロ(約5億1600万円)としている。

Bugatti Bolide

デリバリー開始は2024年を予定

ブガッティ ボリードのフロントビュー
2020年10月にコンセプトカーとして発表されたブガッティ ボリードが、顧客からの反響を受けて製品化を決定。サーキット専用モデルとして40台が販売される。

ブガッティは2021年8月13日、アメリカ西海岸で行われた自動車の祭典「モントレーカーウィーク」内で、新型車ボリード(Bolide)を発表。ボリードは2020年秋にコンセプトカーとしてお披露目していたモデルであり、その生産化については明言していなかった。

サーキット専用車として開発されるボリードの車両価格は400万ユーロ(約5億1600万円)。限定40台という少量生産モデルで、今後3年間をかけて開発を煮詰めていき、2024年のデリバリー開始を予定している。

パワーウェイトレシオは0.9kg/ps

ブガッティ ボリードのリヤビュー
ブガッティ ボリードはカーボンファイバーを積極的に使用することで、8.0リッターW16搭載車ながら、車両重量を1450kgに抑え込んでいる。

ボリードに搭載するのは、ブガッティのシンボルともいえる8.0リッターW型16気筒ユニット。コンセプトカーの段階では110オクタンのレース用ガソリン燃料をベースに、最高出力1850ps/最大トルク1850Nmを標榜していたが、販売モデルではオクタン価を一般的な98RONに設定。

それでも最高出力は1600psに達し、最大トルクも2250rpmという低回転から1600Nmを発揮するとあって、圧倒的なパフォーマンスであることに変わりはない。加えてボディには軽量なカーボンパーツを多用、車両重量を1450kgに抑え込んでおり、パワーウェウェイトレシオは0.9kg/psを誇る。

F1マシンを思わせるエアロダイナミクス

ブガッティ ボリードのフロントビュー
ブガッティ ボリードはFIAの安全規定に適合したサーキット専用マシンとなる。6点ハーネスや牽引装置といった装備一式も用意するという。

ボリードの外観の印象はスポーツカーと言うよりも、F1マシンのそれに近い。地に這いつくばるように低く構えたボディ、ルーフ上に口を開けるエアスクープ、そしてボディを覆い尽くすように装着されたエアダクトやウイング、ディフレクターの数々が、研ぎ澄まされた空力性能を主張する。

安全面ではFIA規定に基づき、自動消火システム、牽引装置、加圧式燃料補給、センターロック式ホイール、HANSデバイス対応6点式ハーネスシステムといった一連の装備を用意している。また、ボリード各部に繰り返し採用されている“X”のモチーフは、航空史に登場するいわゆる“Xプレーン”に着想を得たもの。同時に、かつてレーシングカーがヘッドライトカバーの飛散防止のために行っていたお約束のテーピングにもオマージュを捧げているという。

コンセプトモデルの反響を受けて商品化を決断

ブガッティ ボリードのリヤビュー
フランス語で“火球”、転じて“高速で走るレーシングカー”を意味する「bolide」を車名に冠した最新のブガッティ。車両価格は400万ユーロ(約5億1600万円)だが、完売の札があがるのにそう時間はかからないだろう。

ブガッティのプレジデント、ステファン・ヴィンケルマンは次のようにコメントしている。

「昨年発表したボリードは、多くの人々の情熱と好奇心をかきたてました。プレゼンテーション実施後には、たくさんのエンスージアストの皆さまやコレクターの方々から、実験車として作られたボリードをプロダクションモデルとして開発して欲しいというお声が届きました。世界中から頂戴したお客様の反応やフィードバックには、大変心を動かされました」

「そこで我々はボリードを少量生産モデルとして作ることに決めたのです。40名のお客様へ、この特別なクルマを体験していただくために。現在、チームの面々は、究極のサーキット走行マシンとして仕上げるべく、プロダクションモデルの開発に取り掛かっています」

フランス語で“火球”、転じて“高速で走るレーシングカー”を意味する「bolide」を車名に冠するサーキット専用モデル。伝統のW16を搭載したモルスハイム製マシンの中で、もっとも過激で辛口な1台になることは間違いなさそうだ。

著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…