生産数限定スペシャル仕様「BMW M3 CS」を発表

「究極のM3誕生」20kgの軽量化と40PS出力が向上した「BMW M3 CS」デビュー【動画】

M3の限定ハイパフォーマンス仕様「BMW M3 CS」の走行シーン。
軽量化とパワーアップにより、サーキットにおけるパフォーマンスを大幅に高めた「BMW M3 CS」。
BMW M社(BMW M GmbH)は、M3の軽量ハイパフォーマンス仕様「M3 CS」を発表した。モータースポーツ活動からフィードバックされた、専用デザイン、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製パーツの導入による大幅な軽量化、エンジン出力の向上、専用シャシーセットアップなどが施されながら、M3が持つ日常域での使い勝手も確保されている。

BMW M3 CS

重点市場の日本での販売も決定

M3の限定ハイパフォーマンス仕様「BMW M3 CS」のエクステリア。
ミュンヘン工場での限定生産が決まったM3 C3は、重点市場となる米国、ドイツ、英国、日本での販売が決定。時期や価格は今後発表される予定だ。

BMW M社として2023年最初のニューモデルとなった「M3 CS」。搭載される3.0リッター直列6気筒Mツインパワーターボ・エンジンは、最高出力557PS(405kW)までパワーアップされ、8速Mステップトロニック・トランスミッションと「M xDrive」4WDシステムを介して4輪を駆動する。最大トルクはベースのM3から変わらず650Nmに留められた。

0-100km/h加速は3.4秒、0-200km/h加速は11.1秒を実現し、最高速度は電子リミッターで302km/hに制限される。M3 CSは2023年3月からBMWグループ・ミュンヘン工場において限定生産され、世界市場に向けて段階的に投入される。このスペシャル仕様の販売地域は米国、ドイツ、英国、日本とされており、日本における販売時期、販売価格、販売台数などの詳細は今後発表される見込みだ。

過給圧を2.1barに引き上げ、パワーアップを実現

搭載される3.0リッター直列6気筒Mツインパワーターボは、ベースの仕様から過給圧アップを含めて、様々な改良が施されたことで、40PSほど向上した最高出力557PSを実現した。
搭載される3.0リッター直列6気筒Mツインパワーターボは、ベース仕様から過給圧アップを含めて、様々な改良が施されたことで、最高出力557PSを実現した。

搭載される3.0リッター直列6気筒Mツインパワーターボは、2022年シーズンにドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)を制したM4 GT4に搭載されたパワーユニットのベースとなっており、今回のエンジン改良にもモータースポーツからの様々なフォードバックが投入されている。

クランクケースはスリーブなしのクローズドデッキ構造となり、高い燃焼圧力に対応するよう剛性がアップが図られた。また、ワイヤーアーク溶射を施した軽量シリンダーにより、摩擦損失を低減。軽量鍛造クランクシャフトは非常に高いねじれ抵抗を持ち、パワーの立ち上がりをサポート。エンジンの高回転化にも貢献している。

シリンダーヘッドは3Dプリンタでコアを製作し、従来の金属鋳造では不可能だった、冷却水ダクトの最適な配置を実現。これによりサーキット走行など、熱負荷の高い状況にも対応した。また、冷却システムと同様にオイル供給システムも、サーキット走行に対応できるよう最適化されている。

ベースから約40PSの出力向上は、主にターボチャージャーの改良によって達成された。今回、2基のモノスクロール・ターボチャージャーの過給圧が1.7barから2.1barに引き上げられ、エンジンマネジメントシステムにチューニングが加えられた。専用設計されたエンジンマウントにより、パワーユニットとシャシーの剛性も向上。これにより、エンジンのレスポンスがさらに鋭くなったという。

排気系は、電動フラップ、軽量チタン製リヤサイレンサー、マットブラックにペイントされた左右2本出しテールパイプを備えた「デュアルブランチ・エキゾーストシステム」を採用。そのサウンドは、誰もが感動すべきレベルにあると、BMW M社は胸を張る。また、Mセットアップ・メニューのエンジンセッティングで「SPORT」か「SPORT+」モードを選択すると、レーシングカー並みのサウンドも楽しむことができる。

「2WD」モードでドリフトも楽しむことが可能に

M3の限定ハイパフォーマンス仕様「BMW M3 CS」の走行シーン。
M3 CSは、8速Mステップトロニック・トランスミッションを介して4輪を駆動。DSCをオフにすることで、2輪駆動での走行にも対応しており、サーキットなどでドリフトも楽しむことができる。

パワーユニットから供給される強大なトルクは、ドリフトロジック付8速Mステップトロニック・トランスミッションを介して4輪を駆動する。ドライバーはセンターコンソールに配置されたMセレクターレバーか、ステアリングホイールのカーボンファイバー製シフトパドルで操作を行う。

Mセットアップ・メニューでは、デフォルトの「4WD」モードから、より多くのトルクを後輪に配分する「4WDスポーツ」モードへ切り替えることができる。DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)を完全にオフにすることで、「2WD」モードによるドリフトを楽しむことも可能だ。

足回りやブレーキシステムには、エンジン特性や重量配分に合わせた専用チューニングが施された。各サスペンションの運動特性を個別に調整し、ダンパー/スプリング/アンチロールバーなどにCS専用パーツを導入。これにより、ステアリング精度やコーナリング時のスタビリティ、ダンピングレベルなどが最適化された。

CFRP製パーツの採用で20kgもの軽量化

M3の限定ハイパフォーマンス仕様「BMW M3 CS」のエクステリア。
カーボンファイバー製ルーフのほか、様々な空力パーツに、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製パーツを採用。さらにチタン製リヤサイレンサーなどの採用により、合計20kgもの軽量化を実現した。

今回、内外装にカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製コンポーネントを積極的に導入。カーボンファイバー製ルーフのほか、ボンネット、フロントスプリッター、フロントエアインテーク、エクステリアミラー・キャップ、リヤディフューザー、リヤスポイラーにCFRP製パーツが採用されている。

コクピットも、センターコンソール、ステアリング・シフトパドル、インテリアトリムなどをCFRP製に統一。標準装備のMカーボン製バケットシートも、軽量化にも大きく貢献している。さらに、チタン製リヤサイレンサーの搭載により、エキゾーストシステムだけで、4kg以上の軽量化が可能になった。

エンジンルームには、軽量化された高精度ストラットブレースを装着することで、軽量化と同時にボディ剛性も向上。このストラットタワーとフロントセクションをつなぐアルミ鋳造パーツは、様々な走行状況下に最適化された専用ジオメトリを採用。これらの軽量化により、M3 コンペティションと比較して、約20kgもの軽量化が達成されている。

軽量化されたBMWキドニー・グリル

M3の限定ハイパフォーマンス仕様「BMW M3 CS」のエクステリア。
M3/M4を象徴する大型BMWキドニー・グリルは、軽量化されたフレームレス仕様を採用。グリルバー上部には専用の「M3 CS」バッジが配置される。

フロントセクションには、軽量化されたフレームレスのBMWキドニー・グリルを採用。このデザインはレーシングマシンのストリップバックエアーを表現しているという。さらに専用デザインとしてレッドの縁取りがグリルに入れられ、グリルバー上部には専用の「M3 CS」バッジも配置された。

また、BMWレーザー・ライト・ヘッドライトを標準搭載。ロック解除時のウェルカム・シークエンスやロービーム/ハイビーム時には、ホワイトではなくイエローが点灯する。これもGT3レーシングマシンをイメージしているという。

専用デザインのカーボン・バケットシート

M3の限定ハイパフォーマンス仕様「BMW M3 CS」のコクピット。
フロントシートには、ブラックとレッドが組み合わせられた専用デザインの「Mカーボン・バケットシート」を標準装備。抜群のホールド性に加えて、CFRP製パーツによる大幅な軽量化も実現している。

コクピットは、M3 CS専用デザインの「Mカーボン・バケットシート」を標準装備。フル電動&ヒーターに加えて、ヘッドレストにはイルミネーション付きのモデルバッジが装着される。シートクッションとバックレスト構造体にはCFRPが採用され、サイドボルスターとヘッドレスト下は、軽量化を目的に大胆なカットアウトが施された。

シート表面はメリノレザーで覆われ、ブラック/レッドのカラースキームに、独自のコントラストステッチが組み合わせられた。このバイカラー仕上げはリヤコンパートメントに設置された2基のシートにも導入されている。

ドアパネルはフロント/リヤともにブラックレザーで統一され、軽量仕様のセンターコンソールにはレッドの「CS」レタリングが施された。さらに、BMW M社のカラーストライプを織り込んだMシートベルト」、「M3 CS」が入れられたドアシルプレート、アンスラサイトカラーのヘッドライナー、カーボンファイバー仕上げのインテリアトリム、Mアルカンターラ・ステアリングホイール(CFRP製シフトパドル、レッドセンターマーカー付き)も標準装備となっている。

コクピットには、BMWオペレーティング・システム8をベースにした最新世代「BMW iDrive」を搭載。すでにお馴染みとなったカーブドディスプレイは、12.3インチ・インフォメーション・ディスプレイと、14.9インチ・コントロール・ディスプレイで構成。人間工学に基づいたドライバー中心の配置により、抜群の視認性と操作性が確保されている。

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