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Audi RS e-tron GT ice race edition
GP アイスレースをイメージした内外装

アウディはオーストリアのツェル・アム・ゼーで開催される伝統のアイスレース「GP アイスレース」からインスピレーションを得て、「RS e-tron GT アイスレース エディション」を開発した。
エクステリアの専用リバリーは、ベースカラーのフロレット・シルバーメタリックにカーボンルーフを組み合わせ、幻想的な雪の世界を作り上げた。シルバーとホワイトはきらめく雪の結晶と凍結した湖を、パープルのアクセントは煌めくスキーゴーグルをイメージしたという。
インテリアは、ダイヤモンドシルバー・レザーが、シートセンターパネル、ショルダーアーチ、サイドボルスターに配された。ここにブラック・レザーとパープル・ステッチのコントラストが加え、特別な室内空間を演出している。
アウディのカスタマイズ部門「アウディ・エクスクルーシブ」の責任者を務めるベルンハルト・ニューフェルドは今回のスペシャルエディションについて、次のようにコメントした。
「アイスレース仕様のスタイルは、アウディの電動ラインナップの頂点にある『RS e-tron GT』のエモーションを強調しました。私たちによるカスタマイズが、この電動グランツーリスモに特別な個性を与えているのです」
ツェル・アム・ゼーの世界観をデザイン

1952年にスタートし、2019年に復活を果たしたツェル・アム・ゼーのGPアイスレースは、スカンジナビア半島で行われているスキージョギングに由来するイベント。氷上に設けられた特設コースにおいて、レーシングカーがスキーヤーを引っ張り、レースやデモンストレーションランが行われる。これまで、ツェル・アム・ゼーでは、様々なレーシングカーやスペシャルモデルが、幻想的な世界を作り出してきた。
複雑なパターンは、現代のレーシングカーで一般的になったラッピング技術によって実現。また、フロントとリヤに配置された、アウディの「フォーシルバーリングス」も、従来のクロームやブラックではなく、ホワイトで表現。21インチホイールやプライバシーガラスにはブラックがチョイスされ、淡いリバリー全体を引き締めている。
今回、アウディ・デザインは、ツェル・アム・ゼーの地形と色彩からインスピレーションを得て、ユニークな「RS e-tron GT アイスレース エディション」のエクステリアを作り出した。アウディのカラー&トリム担当デザイナーのクリストファー・クローナーは、今回の専用デザインについて、次のように説明する。
「過去と未来、そしてミラー仕上げのスキー用ゴーグルのイメージ組み合わせることで、RS e-tron GTのフォルムを際立たせるリバリーが完成しました。スリリングなモータースポーツの雰囲気と、過去の伝説的なレーシングスピリットに敬意を表しながら、未来を見据えた仕様にしたかったのです。雪の氷の輝きと煌めきをピックアップし、冬のツェル・アム・ゼーで開催されるGPアイスレースのスピード感とダイナミズムを、伝えられたらと思っています」