【比較検証】最新コンパクトSUV「BMW X2」対「アウディ Q2」

最新コンパクトSUV「BMW X2」と「アウディ Q2」を比較してみたら意外と違うサイズ感

現行型でも「Q2」よりやや大きいサイズを与えられていた「X2」。新型になってさらに差が広がり、その差は、全長+354、全幅+50、全高+60mmにもなる。
現行型でも「Q2」よりやや大きいサイズを与えられていた「X2」。新型になってさらに差が広がり、その差は、全長+354、全幅+50、全高+60mmにもなる。
コンパクトSUVのなかでも、スポーティさ際立つ「BMW X2」がフルモデルチェンジを果たした。「SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」を名乗るコンセプトはキープしつつ、どう生まれ変わったのか。ライバルである「アウディ Q2」と比較しつつ紹介していく。

BMW X2
X
Audi Q2

Q2より1クラス上のサイズのX2

新型X2は欧州仕様のスペックをピックアップし、ともにFWD仕様のグレードをチョイス。現行型でもX2はQ2よりもやや大きいサイズを与えられていたが、新型になってさらに差が広がった。その差は、全長+354、全幅+50、全高+60mmにもなる。特に全長の差は大きく、両車を乗り比べれば、異なるセグメントのクルマを運転しているように感じるだろう。

ホイールベースも97mmと大きな差だが、全長ほどの違いはない。新型X2は、Q2よりも伸びやかなスタイリングや十分なラゲッジスペースを意図して設計されており、その点においても1クラス上の存在と言えそうだ。

新型BMW X2 sDrive20i

全長4554(+179)×全幅1845(+20)×全高1590(+55)mm
ホイールベース2692(+22)mm
車両重量=1570kg
※()内は現行型日本仕様との差

アウディQ2 35 TFSI advanced

全長4200×全幅1795×全高1530mm
ホイールベース2595mm
車両重量=1340kg

新型X2はシステム最高出力170PSを達成

ガソリンエンジンモデル同士で比較してみると、排気量はともに1.5リッターだが、X2は直3、Q2は直4のエンジンを搭載。最高出力はX2が6PS、最大トルクではQ2が10Nm上回っており、ほぼ互角の性能を有する。

ただし、X2は新たにマイルドハイブリッドシステムを与えられたことにより、モーターを合わせたトータルの最高出力は170PSに到達。Q2より20PSもパワフルな性能を得ている。

新型BMW X2 sDrive20i

エンジン形式=直列3気筒ターボ
排気量=1499cc
エンジン最高出力=156PS/4700-6500rpm
エンジン最大トルク=240Nm/1500-4400rpm
モーター最高出力=19PS
モーター最大トルク=55Nm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=FWD

アウディQ2 35 TFSI advanced

エンジン形式=直列4気筒ターボ
排気量=1497cc
最高出力=150PS/5000-6000rpm
最大トルク=250Nm/1500-3500rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=FWD

サイズ感に伴った価格差が発生

新型X2の日本における価格は、「X2 xDrive20i M Sport」のみ発表されており、628万円だ。対するQ2の価格帯は417万~460万円で、300PSを発生するスポーツグレードの「SQ2」が例外的に628万円に設定されている。

X2とQ2ではボディサイズからして大きく異なっているが、価格もそれに応じてかなり異なる。駆動方式の違いなどを考慮しても、その差は100万円以上と考えていいだろう。

新型「BMW iX2」の走行シーン。

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著者プロフィール

古川 裕 近影

古川 裕

新型モデルを比較することを信条とするフリーランスジャーナリスト。過去にはゲンロクWebを運営する三栄に…