ロータスが中国で独自充電システムを稼働

ロータス独自開発した急速充電システムを導入「わずか5分で航続距離140km分充電可能」

ロータス・カーズは独自開発した最新の充電システムを、中国において初導入した。
ロータス・カーズは独自開発した最新の充電システムを、中国において初導入した。
2028年を目標としてラインナップのフル電動化を進めるロータス・カーズが、独自の充電システムを発表した。ロータスが展開する新たな急速充電システムは、2023年11月28日から中国でのサービスを開始。2024年第2四半期には欧州の大半の国と中東でも展開される予定だ。

潜在的EVユーザーが求める充電インフラ

多くのカスタマーが、EVを避ける理由として挙げていた充電インフラ不足を解消すべく、ロータスは高出力充電システムを独自開発した。
エレトレをはじめ、ラインナップの電動化を進めるロータス。多くのカスタマーが、EVを避ける理由として挙げていた充電インフラ不足を解消すべく、ロータスは高出力充電システムを独自開発した。

ロータスは2022年に初の電動ハイパーSUV「エレトレ」を発売。2023年に英国、欧州、中国において納車を開始し、2023年9月にはフル電動ハイパーGTである「エメヤ」を発表した。急速に電動化を進めるロータスが、超高速450kWのDC充電器、パワーキャビネット、最大4台の車両を同時に充電できるモジュラーユニットを含む、独自開発した電気自動車(EV)用充電システムを発表した。

英国のエネルギー政策研究所が実施した調査によると、英国民の80%近くがEVを購入しない主な理由として充電インフラの不足を挙げており、充電設備への不安がEV普及の大きな障壁となっている。今回、中国で稼働がスタートしたロータスの急速充電システムは、高速充電と高い信頼性をもった充電設備をカスタマーに提供する。

ロータス製充電システムのメインコンポーネントとなるのが、最大450kWの超高速充電が可能な「液冷式オールインワンDC充電器」。例えばロータス エレトレ Rの場合、わずか5分の充電で航続距離を最大88.5マイル(約142km)も伸ばすことができる。また、350kWの急速充電器を使用した場合でも、20分で10%から80%の充電が完了。5分の充電で74マイル(120km)の航続距離延長が可能となっている。

最大480kWの出力能力を備えた液冷式パワーキャビネットは、高速道路のパーキングエリアなど、限られたスペースに適したモジュール式バッテリーキャビネット。充電端末は、液冷式パワーキャビネットと併用することで、最大4台の車両を同時に充電できる上、あらゆる電気自動車への充電にも対応する。

中国に続きヨーロッパと中東にも導入

ロータス・カーズは独自開発した最新の充電システムを、中国において初導入した。
ロータスの急速充電システムは、中国において2023年末からサービスを開始。来年の中盤以降には、ヨーロッパと中東にも導入される予定だ。

ロータスが開発した最新急速充電システムは、すでに中国において稼働を開始。2024年第2四半期には欧州の大半の国と中東でも充電サービスが展開される予定だ。北米やアジアなど、さらなる市場展開については、今後発表される予定となっている。ロータス・グループのマイク・ジョンストンCCOは、今回の最新充電システムの導入について次のようにコメントした。

「過去6年間、ロータスは電動化への移行を加速させてきました。電動技術だけでなく、インフラにも積極的に投資を行っています。私たちはEVの所有をこれまで以上に簡単にしたいと考えています。ロータスが提供する最新充電サービスによって、スピーディかつ簡単、効率的な充電機会をお客様に提供することができるはずです」

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