数えきれないほど乗り継いだ旧車好きが惚れ込んだホンダのサブロク!

エンジンはノーマルでもスポーティ! 何台乗り継いでも1台はホンダを手元に置いておきたい! HONDA LIFE|いつだって全開!! サブロク倶楽部 ホンダ・ライフ

維持費が安くて気軽にイジれるからサブロクはいつも身近なアイドル。
数え切れないほど乗り継いだけれど、ライフほど簡単なサブロクはない!
簡単だからライフはオススメ

自分で板金塗装からメカ修理まで覚えた

若い頃から旧車好き。S130Zに始まりハコスカへ乗り継ぎながら、同時にハチロクでサーキットも楽しんでいた。けれど結婚してちょっと地味な趣味にしようと手を染めたのがサブロクだった。

初めはフロアに大穴が開いたフロンテクーペ。これを自力でレストアして乗り、ミゼットやジムニー、フェローバギィやマツダK360、キャリィバンなど、手当たり次第に買い足していった。こんなことを繰り返していたらドンドン仲間が増え、今では関東のサブロク乗りで篠田さんのことを知らない人はいないくらいになった。

すると困ったことに、仲間や知り合いから個人的にレストアを頼まれるようになる。自分で板金塗装からエンジンや足まわりまでイジれるので、ついつい引き受けてしまう。すると台数はさらに増え、そのうち何台かは売買することにもなる。なので、今まで何台のサブロクを乗ってきたのか、わからないくらいになってしまった。

N360の空冷から水冷に改められた2気筒エンジンを積み、1971年に発売された。そのエンジンは空冷時代と変わらず9000回転まで回るホンダらしさに溢れ、2ドアと4ドア、3ドアのバンとワゴンボディを120km/hまで引っ張る。72年5月にはツインキャブ仕様のツーリングSS、SL、GSを追加発売して、GSには5速MTを標準装備する。このエンジンとミッションはステップバンに移植されることが多かった。

SUSPENSION

リヤ
5.5J-10+165/70R10

リヤはワンサイズ太い5.5Jだがタイヤはフロントと同じサイズ。中古のMk-Ⅱはたまたまシルバーだった。

フロント
5J-10+165/70R10

ホイールはスピードスターMk-Ⅱの5Jで当然ボディからハミ出てしまうからオーバーフェンダーを装備。

ENGINE

何もしなくても良く走るからエンジンはノーマルのまま。グレード不明だがシングルキャブ仕様なので、扱いやすくて速い!
ノーマル過ぎだとカッコ悪いのでタイミングベルトカバーを外してレーシーに。ゴミを挟むとエンジンがイッてしまうので自己責任で。
フルトラにしていたがパンクしてしまったので、応急処置でスバル用コイルを装着。抵抗入りなので点火系お手軽チューンに最適。

何台持っていてもライフは必需品だ

ボディは無加工のままでここまでレーシーになる。オレンジと黒の組み合わせが効果的。

友人や知り合いのサブロクを修理してあげていると、時には「買ってくれ」という依頼もある。そうして手に入れたのが、今の愛車であるライフ。もちろんミゼットや数台のサブロクは残したまま買い足したのだ。

もちろんノーマルのまま乗るつもりはない。元々車高短になっていたので、ボディと内装を中心に手を加えた。板金塗装は大得意なので、金をかけずにカフェレーサーのようなスタイルを目指す。

ボンネットはつや消し黒で塗装してボンネットピンをダミー装着。前後に旧ミニ用オーバーフェンダーを装着して165サイズのアドバン032Rタイヤを組む。仕上げはハコスカ用リップスポイラーを装着して完成だ。

これだけのことしかしていないのに、そのルックスはどこから見てもカフェスタイル。簡単にイメージを変えられるからサブロクはやめられない。しかもホンダ製なのでエンジンはノーマルでもスポーティ。何台乗り継いでも1台はホンダを手元に置いておきたい。

室内

ウッドパネルのインパネには少々ハードなイメージのステアリング、モモ・プロトティーポを装着。追加メーターで室内もレーシーだ。
コブラのバケットシートを左右に付けたが、中古を探したので左右で違う仕様になっている。細いことは気にしない!
シフトノブはお約束の水中花。実はこの長さがシフトをしやすくしてくれるので意外に効果的。
リヤシートは純正のまま。何もしないと寂しいので仲間が描いてくれたプレートを載せている。
このホンダ・ライフの記事は、令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』(毎月21日発売)に掲載された記事を引用・転載したものです。

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