前後左右、外装ライティングの今を知る【カテゴリー別・マーケットリサーチ 2022-23 CarGoodsMagazine】

数年前までは照射性能はHIDに及ばないと囁かれていたが、技術の進化によりLEDでも遜色ない明るさを手に入れることが可能になった。価格についても然り。普及に伴いコストダウンが進み、ハロゲン用のLED交換バルブもどんどん身近になってきている。

ハロゲンやHIDを手軽にアップデートできる
オールインワン設計の交換用LEDヘッドライトが人気

まずはヘッドライトの最新LED事情からチェックしよう。現在の主流はドライバーユニット内蔵のオールインワンモデル。ハロゲンバルブ交換とおなじ感覚でカプラーオン装着できる交換用LEDバルブが人気を博している。
LEDの明るさを示す指針としてルーメン値(lm)が挙げられるが、数値が大きければ大きいほど明るさを実感できるかというと疑問も残る。灯具に入れた状態で、しっかり路面を照射できるかが肝心であるからだ。
今ユーザーに求められているのは、光軸やカットオフラインが出ていて、ドライバーが見たいところをしっかり照射できる、本当の意味で明るいLEDバルブ。目先の価格のみに捕らわれず、信頼性の高いブランドを選ぶのが後悔しない秘訣といえる。

純正ハロゲンと差し替えるだけでLEDヘッドライト化できるPHILIPS『Ultinon Pro 9000(価格:1万7999円〜1万8999円/税込)』。独自のトップコンタクトマウント方式を採用し、熱による性能低下を抑制する。色温度は5800ケルビンの純白色で、純正ハロゲン比で3.5倍の明るさを実現している。

純正にはない+αの機能を備えたLEDフォグランプも人気!

フォグランプやバックランプなどはどうだろう? 薄暗い純正の電球から最新のLEDランプに変更すれば格段と明るくなるし、省電力化にもなる。悪天候時の走行や暗い場所での車庫入れなど、LED化した効果を実感できるシーンは決して少なくないはずだ。
また純正にはないプラスαの付加価値にも注目。ファッショナブルなホワイトと、霧や大雨で見やすいイエローを切り替えられるフォグランプや、視認性を重視しつつ周囲のクルマの迷惑にならない明るさを実現したウインカーなど、交換するメリットを実感できるアイテムも数多く登場している。

ファッショナブルなホワイト(6500K)と悪天候時に最適なイエロー(2900K)の切り替えが可能なBELLOF『フォグランプ用LEDバルブ プレシャス・レイW(価格:1万4300円/税込)』。純正フォグスイッチで、カラーの切り替えができる。小型設計で対応車種も幅広い。

ファッションだけの時代は終わり視界確保のツールとして市民権を得た

ますますパワーアップし続けるLEDラインティングの世界。技術の進化が進み、小型設計にも関わらず高光量化が可能になった。ひと昔前はドレスアップ目的で入れる人も少なくなかったが、いまは視認性を高めるツールとしてすっかり定着したといえる。
暗い夜道を走る際は、ヘッドライトの照射性能が安全性を大きく左右する。雨の日はなおさらだ。見えなかった場所が見える安心感ははかりしれない。

純正LEDバルブをアップデートする時代も到来している。GIGA『LEDバックランプS1400GS(実勢価格:6050円/税込)』は、明るさが純正LEDの約3倍、照射範囲も広がることで、車庫入れ時の不安を解消してくれる。アクアなどバックランプが中央にひとつしか付いていない車種は、なおさら明るさを実感できる。

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