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ホンダアクセスが展開する純正コンプリートカーシリーズ「Modulo X」。そのシリーズ唯一のスポーツカーベースとなった軽ミッドシップスポーツ「S660 Modulo X」は高く評価されるだけでなく、S660のフィナーレを飾る特別仕様車「S660 Modulo X Version Z」も即完売となったことも記憶に新しい。そんな「S660 Modulo X Version Z」が復活するというニュースが飛び込んできた。但し、1/27スケールというよりコンパクトなサイズだという。商品投入を行うホンダアクセスに取材を行った。
1/27スケールのAWDラジコン「KYOSHO MINI-Z」
ホンダアクセスが2023年4月28日に販売を開始する「S660 Modulo X Version Z」は、なんとラジコンだ。京商が展開する手のひらサイズのラジオコントロールカー「KYOSHO MINI-Z」とのコラボレーションにより生まれた「KYOSHO MINI-Z S660 Modulo X」である。
その名が示すように、最後の特別仕様車「「S660 Modulo X Version Z」をモチーフに、ラジコン化。ボディカラーは、「プレマイムスターホワイトパール」と「ソニックグレーパール」の2色を展開し、価格はいずれも2万7500円(税込)となる。販売は、公式オンラインストア「ホンダアクセスYahoo!ショッピング店」のみとなり、現在予約を受付中。各色とも先着600台までは、専用ディスプレイケースがプレゼントされる特典付きだ。
ホンダアクセスと京商のコラボとなる「KYOSHO MINI-Z S660 Modulo X」は、塗装マーキング済みのボディと完成シャシー、操縦用の送信機などのMINI-Zを楽しむために必要なものが全てパッケージ化したレデイセットとなっており、購入者が用意するものは、ラジコンカーと送信機に必要な単4乾電池のみで済む。
シャシーは、4WDとなる「MINI-Z AWD」だが、コロナ禍での在宅時間も意識し、ドリフト走行も楽しめる仕様に。なんと小さなパイロンまで付属する拘りようだ。
1/27スケール ミニッツAWD レディセット S660 Modulo X ボディカラー:ソニックグレー・パール/プレミアムスターホワイト・パール 価格:2万7500円(税込) [テクニカルデータ] 全長:142.5mm 全幅:67mm 全高:51.7mm ホイールベース:94mm トレッド:F56.5mm/R56.5mm 使用シャシー:AWD(MA-020N) フロント/リヤ ホイール幅:8.5mm(ナロー AWD用) フロント/リヤ ホイールオフセット:±0.0mm 使用プロポ:Syncro KT-531P [セット内容] R/Cユニット組込み済み工場完成シャシー 塗装・マーキング工場完成プラスティックボディ Syncro KT-531P 2.4GHz送信機 ピニオンギヤ(15T、17T、19T、21T) スパーギヤ(27T、19T、31T) 予備ホイールナット ホイールレンチ ピニオンはずし工具 ペアリングスティック ミニパイロン ドリフトタイヤ装着済み [別売り] 走行用単4アルカリまたはニッケル水素電池4本 送信機用単4アルカリ電池4本
ホンダアクセス×京商のコラボ第2弾モデル
ホンダアクセスの「MINI-Z」モデルは、今回が第2弾となる。第1弾は、同じS660をベースとした「ネオクラシックレーサー」だ。同モデルは、東京オートサロン2022でお披露目され、2022年4月に販売を開始したところ、即完売に。ユーザーやファンなどからのリクエストの声もあり、第2弾となる「S660」の商品化が決定したという。
単にラジコン化されたS660と思ったら、早合点だ。なんとモデル化には、実車を担当したホンダアクセスのデザイナーが監修を行い、各部の寸法をラジコンカーへ最適化しつつ、リアルな雰囲気も追求している。その凄さは、リアルなドアミラー形状や各部パーツの塗分け、Modulo Xのデカールなどの作り込みから感じられる。まさに小さいけど、ちゃんとS660なのだ。
因みに、限定特典となる専用ディスプレイケースも、ホンダアクセスのデザイナーが監修しており、カッコイイ「Vision Z」専用エンブレムもデザインに取り入れた。これがサービス品なんて、信じられない。まさにホンダアクセスのホンダ車とModulo Xへの愛に溢れた仕様なのである。
小さくても本格的なレーサー! 数量限定なので気になったら即チェック!
取材時にデモランを披露してくれたのは、京商の方と思いきや、なんとホンダアクセスの杉尾隆史さんだ。杉尾さんは、MINI-Z歴16年の大ファンであるだけでなく、MINI-Zレースの全国大会に11年連続で出場するほどの腕前。2011年度九州大会コンパクトクラス優勝と2019年度関東大会FWDクラス優勝という栄冠にも輝いている。
その杉尾さんによれば、第1弾の「ネオクラシックレーサー(※S660ベース)」と第2弾の「S660 Modulo X」の魅力は、リアルな作り込みによるデザインの良さだけでなく、MINI-Zとしての戦闘力の高さにもあるという。軽スポーツのS660は、前後のオーバーハングが短い。MINI-Zには、様々な車種があるが、その中でも特にS660は、前後が短いため、物理的にも運動性能が高いのだ。ラジコンとなって実車の持ち味を活かし、他のスポーツカーよりも戦闘力が高まっているというのは、実に痛快なエピソードといえよう。
現時点では、先着特典であるディスプレイケース付きの在庫もあるが、在庫自体は減少しているので、早めに購入するのがベター。実車オーナーならば、愛車とお揃いの色を選ぶのも良し。またVersion Zが買えなかった人は、小さなS660でオーナー気分を味わってみるのも有りだ。ラジコンカーなので、乗車することは叶わないが、運転を愉しめるのは、どちらも共通の魅力。この機会に、ラジコンカーデビューしてみては如何だろうか。