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日本の伝統美を活かしつつ電動4輪制御技術なども搭載
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2020年に発表され、翌年日本での受注を開始し、22年からデリバリーが始まったアリアは、リーフよりひとクラス上に位置する電気自動車だ。
エクステリア
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グレードはB6とB9それぞれに、2WD(前輪駆動)とe-4ORCEと呼ばれる電子制御AWDがある。B6とB9の大きな違いは駆動用バッテリー容量で、前者が66kWh、後者は91kWhだ。予約受注開始時に限定車リミテッドとしてこの4グレードが用意され、その後B6のカタログモデルが発売。
残り3グレードも追って登場予定という。クリーンかつモダンなスタイリングが魅力的なボディのサイズは、全長4595㎜、全幅1850㎜、全高1665㎜。ノーズが短くキャビンが長いフォルムが電気自動車専用設計であることを教えてくれる。
乗降性
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床下に駆動用バッテリーを敷き詰めているので、フロアはやや高めだが、乗り降りに支障をきたすほどではなく、前後ともフラットな仕立てが心地良く感じる。とりわけ前席まわりは、電動で前後スライド可能なセンターコンソールをインパネから切り離しているので、開放感にあふれている。
横長のデジタルディスプレイはノートオーラやサクラと似ており、新しい日産の電動車のアイデンティティになりつつある。メインスイッチを入れると、その下やセンターコンソールの木目調パネルを透過してアイコンが光る。これがスイッチになるのだが、単なるタッチパネルではなく、確実なクリック感もある。凝ったインターフェイスだ。
インストルメントパネル
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ホイールベースを2775㎜と長くとったおかげもあって、後席は身長170㎝の僕なら楽に足が組めるし、頭上空間も余裕がある。全長4.6m級のクロスオーバーでは異例だ。荷室も1m近い奥行きがあるうえに、容量66ℓを誇る床下収納スペースと2枚のフロアボードを活用することで、多彩なレイアウトができるのも魅力だ。現時点で試乗できているのはB6だけなので、その印象を書くと、加減速に強烈な個性はない。その代わり唐突感はなく、あらゆるシーンでスムーズ。ロードノイズを含めた遮音性の高さも印象に残った。ここだけ切り取れば文句なくプレミアムブランドに匹敵する。
居住性
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日産の電動車でお馴染みのeペダルは、スロットルペダルを離した際の回生の立ち上がりが穏やかで、一部の電気自動車のダイレクトな反応とは対極にある。ここでも滑らかな走行感覚を大切にしているようだ。大容量バッテリーを積むためもあり、車両重量は1920㎏に達する。重さを活かした落ち着いた乗り心地を期待するところだが、実際はスプリングやダンパーがソフト気味なのか、荒れた路面や高速道路では揺れが気になることもある。優しい掛け心地のシートも、時間の経過とともにもう少し張りが欲しいと思ったのも事実だ。
うれしい装備
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新規デビュー 22年1月27日発売 月間販売台数 178台(22年7月〜12月平均値) WLTCモード充電走行距離 470km
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ラゲッジルーム
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ハンドリングは安定しており、トラクションも確実に感じられる。そのうえで加減速同様、自然な感触を重視している。低重心とフロント側の軽さを強調した身のこなしを披露していた初代リーフとは対照的で、上級車にふさわしい落ち着いた身のこなしが上手く表現されていたのが印象的だった。
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※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.147「2023 国産新型車のすべて」の再構成です。