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チーム三菱ラリーアートは、2022年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)優勝に続き、2023年の連覇ぬ向けてチーム体制を強化。新型トライトンをラリーカーに仕立てる一方で、アジアパシフィックラリーと全日本ダートトライアルのチャンピオンである田口勝彦選手をドライバーに加えた3台体制で必勝を期す構えだ。
参戦車両が3台に増え、さらにベース車両はフルモデルチェンジしたばかりの新型車。テスト走行では信頼性もポテンシャルも昨年以上と確認されたが、何が起こるのかわからないのがラリーの世界だけにサポート体制も昨年を上回る体制を構築しているという。
三菱自動車の開発部門から相羽規芳氏(車体担当)と柴山 隆氏(エンジン担当)がエンジニアとしてチームに帯同し、テクニカルサポートを行う万全の体制を築いた。
サポートカーとしてデリカD:5を用意
加えて、デリカD:5をチームのサポートカーとして4台投入。ラリーカーを強力にサポートする。
サポートカーといえど悪路難路に悪天候も予想されるAXCRのコースだけに、デリカD:5の優れた走破性が必要になるのは間違いないだろう。
サポートカーながらラリーカーのトライトンと同パターンのカラーリングが施された外観はまるでワークスマシンの雰囲気を漂わせている。
タイヤはトライトンラリーと同じ横浜ゴムの「GEOLANDER(ジオランダー) M/T G003」で、サイズはデリカD:5に合わせて225/75R16サイズを、こちらもトライトンラリー同様にWORK製ホイールに履く。
トライトンラリーに比べて控えめなマッドフラップはラリーアート製デリカD:5純正アクセサリーだ。
インテリアでも赤いラリーアート製エンジンスイッチや、サバ杢アクセントパネルなど純正アクセサリーが装着されているのがわかる。赤い縁取りのフロアマット(11万8800円)もラリーアート製のアクセサリーだ。
ルーフに装着されるキャリアもおそらく純正のヘビーデューティキャリア(15万700円)だが、純正アクセサリーではない装備も見受けられる。フロントウインドウ上部のオレンジ色のランプと、リヤゲートに装着されたラダーだ。
これは2023年1月の東京オートサロンで展示されたデリカD:5のカスタムカー「スノーサバイバー」に装着されたものと同じようだ。
とすると、オレンジ色のランプはKADDIS製のルーフマーカーランプ。ラダーはautoflags製BUSTERSリヤラダーだと思われる。ルーフキャリアに装着された6連ランプはIPF製だ。
チーム三菱ラリーアートのサポート会社のステッカーが貼られているのはトライトンラリーと同様だが、トライトンとは異なるステッカーもある。「IPF」や「JAOS」「autoflags」「KADDIS」といった、デリカD:5のカスタムではお馴染みのブランドのようだ。実際、装着されているランプやラダーのブランドでもある。
また、車名ロゴやテールゲートなどに貼られた「デリカ55周年記念」ステッカーで、デリカブランドをアピール。ラリーカーのサポートだけでなく、現地での走りと合わせてプロモーションにも大きな力を発揮することだろう。
記念モデルの発売希望!
単純に装備だけであれば純正アクセサリーと市販パーツで再現ができそうだが、やはりカラーやステッカーまで再現するのは大変そうだ。
もし、AXCR2023でチーム三菱ラリーアートが見事に連覇を飾るようなら、サポートカーレプリカのデリカD:5を限定発売するのもありなのではないだろうか?
同じく、トライトン日本発売に合わせてAXCR優勝車レプリカも用意すれば盛り上がること間違いなし。三菱とラリーアートのモータースポーツイメージを今一度高める大きな力になるだろう。