アウトドアにスポーツ、もちろんビジネスも! 広がる新型トライトンワールド!! カスタムカーやアクセサリーを日本でもぜひ展開してほしい!

2023年7月26日、そのメイン市場であり生産国であるタイにて発表会が開かれた三菱の新型トライトン。9年ぶりのモデルチェンジに、登壇した三菱社員の表情も明るい。そのワールドプレミアの最後に、新型トライトンの様々な可能性が披露された。それが「トライトンワールド」だ!

2023年7月26日にタイで発表された新型トライトンは、発表会の会場で日本市場への導入が示唆されて大いに話題を読んでいる。
SUV人気の一環として日本でもピックアップトラックの人気が再び高まっており、現状では日本で唯一正規販売されているトヨタ・ハイラックスの台数が伸びているという。

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三菱自動車は2023年7月26日(水)にタイで新型トライトンを発表した。9年ぶりのフルモデル…

そのような状況で、新型へのモデルチェンジを機に日本市場に導入されることになるトライトンだが、その発表会に最後に大々的に展開された「トライトンワールド」は、トライトンの様々なカスタム車や使い方を提案するものであった。
これは2024年とアナウンスされる日本市場導入時や、あるいは東京オートサロン2024のようなクルマイベントでぜひ日本でも見たいものだ。

強固なラダーフレームと三菱が誇るスーパーセレクト4WD-IIがもたらす走りはラフロードをものともしない頼もしさ。
一方でオンロードでスポーティな走行も可能な乗用車的快適性も併せ持つ。

キャンプをはじめとした様々なアクティビティで活躍する万能SUV

先代のトライトンでも、オフロード走行を始めとしたヘビーデューティな使い方が想定される一方、インテリアなどは洗練された乗用車的なクオリティと使い勝手を備えていた。新型トライトンでは、従来の走行性能はもちろん乗用車的なクオリティと使い勝手はさらに高まっていると言えるだろう。

それだけに、SUVとしてレジャーユースで活躍することが想定されており、トライトンワールドでも「アドベンチャー」や「ライフスタイル」をテーマとしたカスタム車が展示された。

「Adventure」と銘打たれた一角にはアウトドアレジャーを想定したカスタム車が並ぶ。
ヒッチメンバーを装着すれば牽引も可能。新エンジンは重量のあるものも引っ張れるパワーとトルクを持つ。
キャンピングカーはもちろん、ジェットスキーやボートなどの牽引に力を発揮。カーゴベッドに載せるルーフキットも。
カーゴベッドにフレームを組み、その上にルーフトップテントを設置したキャンプスタイル。
展示車両に装着されていたルーフトップテントは日本でも人気のYAKIMAブランド。
純正アクセサリー装着車のカーゴベッドには自転車が2台。サイクルスポーツやレジャーにも力を発揮しそうだ。
カーゴベッドサイドのスポーツバー、フェンダーアーチモールディング、フューエルリッドガーニッシュが装着されている。

タフユースでも“使える”頼もしいワークホース

ピックアップトラックユースで大きな割合を占めるのがやはりビジネスユース。トライトンはメイン市場であるアセアン諸国でヘビーデューティな使い方をされることが想定されている。
これらの地域では未舗装路も多く、トライトンの走破性やFRベースの取り回しの良さ、そして三菱車らしい堅牢性が支持されており、新型トライトンもそれに応えるモデルとなっている。

装飾を拝したシンプルなシングルキャブ仕様は69万9000バーツ(約283万6000円)から。
デリバリーユースを想定したワークホース。4WDシステムもシンプルなイージーセレクト4WDを採用する。
シングルキャブの後方に荷室スペースを設けたクラブキャブも。
カーゴベッドにはパレットも並べやすい。
プランテーションなども多いアセアン地域だけに、農業ユースを想定した車両も展示された。
リフトアップした車高に背の高いフェンスを追加し、不整地での走破性と積載量を高めた仕様。
こちらはTJMブランドのルーフトップテントを装着した車両だが、アニマルバーやシュノーケルまで装着する本格派。
カーゴベッドのフレームもより強固そうなものが装着されており、並のキャンプではないハードさを感じさせる。

シャコタンも意外にあり? ピックアップトラックのスポーツバージョン

日本ではあま馴染みがないが、アメリカのNASCARなどピックアップトラックによるレースは実は人気のカテゴリーだ。タイでもドラッグレースのベースカーとしてピックアップトラックが使われていたり、ディーゼルエンジンのチューニングもかなり過激なものとなっているとか。

レーシングカー的なカスタムを施したシャコタントライトン。
フルエアロでピックアップトラックのイメージを覆すカスタムぶり。ベースはクラブキャブのようだ。

そのような流れもあってか、トライトンワールドにはレーシングカスタムテイストのシャコタントライトンが展示されていた。三菱ということもあり、兎角オフロードイメージの強いトライトンだが、大径ホイールにオンロードタイヤを装着し、思い切りローダウンしたスタイルは実に新鮮だ。

しかし、やはり本命はチーム三菱ラリーアートが参戦するアジアクロスカントリーラリー2023の出場車。発表会当日は、アジアクロスカントリーラリー2022のウィナーであるチャヤポン・ヨーター選手と増岡浩チーム総監督も現れ、間近に迫った(開催日程:2023年8月13日~19日)同大会への意気込みを語った。

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参戦カテゴリーは2022年同様T1(改造クロスカントリー車両)の4WDディーゼルクラス。改造クラスとはいえ、新型車だけに未だパーツも少なく、ほとんど市販車同然での出場となる。

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すでに純正アクセサリーもラインナップされており、車両とセットでの日本導入も期待したい。さらにこのトライトンワールドで展示されたカスタム車両を作れるようなオプションや、場合によってはコンプリートカーの販売なども期待せずにはいられない。

トライトンワールド

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