【お盆休みの渋滞回避術】渋滞への対応策は○○しかない! それでも渋滞にハマった場合の対処法は何がある?

NEXCO各社が発表している高速道路渋滞予測では、お盆休みのUターンラッシュは8月15日まで続くと予想されている。それでは、どのようにしたら渋滞を回避することができるのだろうか?

最大の回避術は、単純だが「渋滞する時間帯を避ける」しかない!

高速道路渋滞に対する、もっとも単純な回避方法ですが、確実に渋滞を避けるためには「車の少ない時間帯に渋滞ポイントを通過する」ということが、唯一最大の渋滞回避術といってもいいでしょう。また、Uターンラッシュの渋滞ピークの日に高速道路に乗らないだけで酷い渋滞を回避することも可能です。

例えば、8月15日(火)の東名高速道路(上り)綾瀬スマートIC付近で渋滞が酷くなる時間帯は、14時〜22時と予想されています。この時間を避けて、午前中や夜遅い時間に厚木〜大和トンネルの区間を通過すれば渋滞を回避することができます。
また、同日の関越道(上り)高坂SA付近でも最大30kmの渋滞が予想されているが、こちらも午後から夜に掛けてが渋滞のピークの時間となるため、そこを避けて通過できるようにスケジュールを組むのは有効な手段です。

といっても、今から時間帯や日程を変更することは難しい場合もあると思いますので、次は渋滞にハマった場合の対処方法を紹介していきましょう。

渋滞にハマった場合の対処方法は?

右車線(追い越し車線)を走らない。左車線が約10km/h速い場合も。

速く進みたいという心理から、多くの人が右車線(追い越し車線)を選びがちです。そうすると右車線にクルマが集中して左側の車線が空きます。渋滞している高速道路の各車線の平均速度は、右側が時速16km、中央が時速20km、左側が時速25kmという調査結果も報告されています。右側と左側では時速10kmの差があり、左側を選んだ方が速く進む可能性が高まります。

画像:NEXCO東日本

無計画に一般道に降りない。

やってはいけない渋滞回避術は、無計画に一般道に降りてしまうことです。高速道路が渋滞している時は、並行する一般道も渋滞していることが多く、一般道の平均速度は高速道路よりも遅いことがほとんどです。高速道路の自然渋滞は平均して時速25キロ程度ですが、一般道(混雑した幹線道路)の平均速度は時速20キロ程度なので高速道路よりも早く到着する可能性は低くなります。ただ、事故などでどうしても動かない渋滞の場合は一般道に降りた方が良い場合もありますので状況に合わせた判断が必要です。

バスやトラックの後ろを走る。

バスやトラックはスピードが遅い印象を持たれるかもしれませんが、運転する目線が高いので前方がよく見えていて、いち早く進む流れの良い車線を判断している場合があります。また、バスには他のバスなどからの渋滞情報が入っていたり、同じ区間を定期的に走行しているので、合流による混雑ポイントを避ける車線選びをしていることもあり、後ろに付いていくと、うまく混雑を避けてくれる可能性があります。

ETCレーンが混んでいるときは一般レーンを使う。

料金所でETCレーンが一般レーンより混んでいる場合は一般レーンを使うと早い場合があります。ETC搭載車でも、ETCカードを抜いて一般レーンの料金所係員に渡せば、ETCカードでの支払いが可能となります。

ドライバーが渋滞を作り出さないように心がけるのも大切

ここからは、渋滞にハマった時の対処法ではないですが、全ドライバーが実践すれば、渋滞を軽減できるという方法をご紹介していきましょう。NEXCO各社でも下記の3つのポイントに注意して渋滞緩和に協力してほしいとドライバーに呼びかけています。

サグ部分での速度低下に注意

画像:NEXCO東日本

渋滞を発生させる最大の原因は「上り坂」と「サグ」による速度低下であるとされている。サグとは下り坂から上り坂にさしかかる凹部の区間。つまり、この区間で先行車の速度が低下すると、後続車がブレーキを踏み、それが連鎖して渋滞が発生する要因となる。上り坂やサグなど速度低下を注意喚起している場所では、一定のアクセル開度で走行していても、知らず知らずのうちに速度が下がっている可能性があるので、スピードメーターを確認して速度低下に注意しましょう。

頻繁な車線変更は控えましょう

画像:NEXCO東日本

渋滞中に必要以上の車線変更を行うことは、渋滞のさらなる悪化を招きます。また、先を急ぎたいという気持ちから追い越し車線にクルマが集中し、そこから渋滞が発生します。結果的に左車線を走っている方が、車が少ないので速く進む可能性が高いそうです。

車間距離をつめ過ぎない

画像:NEXCO東日本

渋滞発生の大きな原因は各車両間のブレーキ差です。各ドライバーがブレーキを踏まなくても済む車間距離を守ることでブレーキ差がなくなり渋滞は回避されます。渋滞時の車間距離の目安は、ゆっくり走っているときは4~5m(車一台分)。完全に停止しているときは3m前後(前の車のリアバンパーの下端が見えるくらいの距離)が適正です。走行中は余計なブレーキを踏まないように十分な車間距離を確保しましょう。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を装備しているクルマは「車間短めモード」に設定して追従走行をするのも効果的です。

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