【2023年上半期・カーグッズTOPICS】チャイルドシートの選び方!より安全性が高い基準の「R129」適合品を選ぼう!!【CarGoodsMagazine】

万が一の際に子供の安全を確保してくれるチャイルドシートは、より安全性の高いものを選ぼう。
車内での幼児や小さな子供の安全のために、2000年から道路交通法で使用が義務付けられたのが幼児用補助装置=チャイルドシートだ。6歳未満の子供をクルマに乗せる際、『自動車の運転者は、幼児用補助装置を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない』としている。ちなみにチャイルドシート不使用では事故の際の死亡・重症率が、使用時の4.6倍にもなるという。クルマに小さな子供を乗せる際、チャイルドシートの使用はドライバーが絶対に守らなくてはいけない義務なのだ。

2種類並立していたチャイルドシートの安全基準

子供の安全性を確保するために、日本のチャイルドシートの安全基準はアップデートされてきた。2006年には国連欧州規則のUN-ECE⁻R44を採用。2014年にはUN-ECEUN-R129が採用され、この2つが長い間並立していたのだ。
R44は前後からの衝撃のみに対応する安全基準だが、R129はこれに加え側面からの衝撃にも対応する、より安全性の高い基準。実際、側面衝突による事故での子供の死傷者数は多く、側面衝突対応の重要性が高まり、日本では2023年9月以降R44安全基準適合のチャイルドシートは、生産できないことになった。

R129安全基準は、チャイルドシートの体格不適合によるミスユースも防ぎやすい点も特徴だ。チャイルドシートを選ぶ際、R44は体重に合わせていたが、R129では身長に合わせるため、子供の体格により合わせやすい。また、赤ちゃんへの衝撃が少ない後向きの期間が、R44は12カ月頃までなのに対し、R129では15カ月までと、より長くなっている。

R129適合のジュニアシートが登場

チャイルドシートは6歳未満の子供まで使用が義務つけられているが、理想的には身長がある程度大きくなる10歳くらいまでは安全のためにも使いたいもの。そんなジュニアのために作られたのが、『アップリカ』ブランドを展開するニューウェルブランズ・ジャパンの、R129適合ジュニアシート『Apricaライドクルー ISOFIX』(2万7500円/税込)。R129基準で推奨される、より簡単確実にシートに固定できるISOFIX固定を採用。身長100~150cmまで長く使える2つのモードのロングユース設計だ。

Aprica『ライドクルー ISOFIX(2万7500円/税込)』
R129安全基準適合のジュニアシート。より簡単確実にシートに固定できるISOFIX固定を採用。身長100~150cmまで長く使える2つのモードのロングユース設計。

カーメイトが展開する『エールベベ』ブランドの『AILEBEBE PAPATTO R』(実勢価格4万6200円/税込)は、R129安全基に準適合した1歳から10歳頃まで使用可能なロングユース設計のチャイルド・ジュニアシート。肩ベルトが跳ね上がり子供をぱぱっと乗せ降ろしできる点が特徴。固定方式はISOFIXで、ジュニアシート時のみシートベルトに対応。
交通事故はいつ巻き込まれるかわからないもの。万が一の時の安全性を考えて、R129安全基準のチャイルドシートを選選びたい。

ヘッドレストの左右に装備された『マシュマロ G キャッチ』が、もしものときの衝撃を吸収。また、両サイドに装備された頑丈なプロテクターの『サイドシールド』で側面衝突による強い衝撃を軽減。
AILEBEBE『PAPATTO R(実勢価格4万6200円/税込)』
R129安全基準適合にした1歳から10歳頃まで使用可能なロングユース設計のチャイルド・ジュニアシート。肩ベルトが跳ね上がり子供をぱぱっと乗せ降ろしできる点が特徴だ。

キーワードで検索する

著者プロフィール

CarGoodsMagazine 近影

CarGoodsMagazine

20世紀創刊!市販唯一のカー用品専門月刊誌
1999年に季刊誌として創刊後、好評を元に月刊化。当時より続…