決定版Z32からタイムマシン・デロリアン、はたまた出川の充電バイクまで何でもアリの第61回全日本模型ホビーショー、カー&バイクモデル・レポート/国産プラモメーカー編

アオシマのブースに展示されていたタイムマシン仕様のデロリアン。最も劇中車に近いレプリカだとか。
2023年9月30日と10月1日の2日間、東京ビッグサイトにて『第61回全日本模型ホビーショー』が開催中(当日1200円/中学生以下無料)。そこで気になる国産メーカー各社のカー&バイク・ホビーをピックアップしてご紹介しよう。

カーモデル最注目はハセガワの1/24スケール決定版のZ32か?

ハセガワ 1/24 ニッサン フェアレディZ(Z32) 300ZX ツインターボ 2 by 2(1989)

おそらく今回の会場で最も注目されていたのがハセガワの1/24 Z32(2023年11月15日発売予定、予価3630円・税込)だ。後部座席のある“2 by 2 1型 ツインターボ”を徹底した実車取材をもとに完全新金型で再現している。決定版とも言える出来で開発スタッフも自信があるようだ。

ハセガワ 1/12 スズキRG500Γ前期型
ハセガワ 1/12 カワサキKH400-A3/A4

また、バイクでは同じくハセガワが1/12スケールでスズキRG500Γ前期型(2023年12月2日発売予定/予価3960円)とカワサキKH400-A3/A4(2023年11月26日発売予定/予価4290円・税込)という「前期型」祭りだ。

やはりアオシマの勢いは凄い! まずは映画やテレビ、漫画でおなじみの車両から。

アオシマ 1/24 バック・トゥ・ザ・フューチャー Part.1 タイムマシン。

カーモデル、バイクモデルと来たら負けていられないのがアオシマだ。まずブースで驚かされたのは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のアイコンでもある、デロリアン改造タイムマシンが置かれていたこと。これは現在、最も劇用車に近いと言われているレプリカだそう。もちろんこのクルマ(?)も模型化される。アオシマでは過去に何度か模型化されてきたアイテムだが、今回は完全新金型で、一段と考証の進んだものになるとか。ガルウィングドアは完成後も開閉可能、ラジコンのプロポやビデオカメラなど「わかっている」オマケ・パーツも付属で2024年発売予定だ。

アオシマ 1/32 『ザ☆スナップキット』シリーズ No.CM1 頭文字D 拓海のハチロク(右)とNo.CM2 頭文字D 啓介のFD。

さて、近年のアオシマのカーモデルのヒット作と言えば接着不要、塗装不要の『ザ☆スナップキット』シリーズだが、アニメ化もされた人気コミックス『頭文字D』から主人公の駆るAE86とライバルの愛車FD3が登場。初回限定で手軽にコミックスの名シーンが再現できるペーパークラフトの背景が付属する。2023年11月発売予定、各2200円(税込・予価)。

アオシマ 1/12 『出川哲郎の充電させてもらえませんか?』 E-Vino(検討用試作モデル)

ちょっと意表を突かれたのが、好評のテレビ番組『出川哲郎の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京)で一方の“主役”であるヤマハのE-Vinoのモデル化。完全新金型の1/12スケール、接着剤不要、塗装不要で同スケールのスイカメットも付属。2024年発売予定で価格未定だが、珍しいE-Vinoのモデル化という点でも期待したい。

まだまだ止まらないアオシマ怒涛の製品ラッシュ、あんなクルマも!

アオシマ 1/24 トヨタ ZN8 GR86 ’21(検討用試作モデル)
アオシマ 1/24 ニッサン RPS13 180SX TYPE X ’96

2024年発売予定だが、ごく一般的なスケールカーモデルであるアオシマの『ザ★モデルカー』シリーズでは、1/24 トヨタ ZN8 GR86 ’21と1/24 ニッサン RPS13 180SX TYPE X ’96の発売がアナウンスされた。まだ検討用の試作モデルが展示されていただけだが、両者とも車高がノーマルとローダウンの2種類から選択可能。GR86はFA24エンジンが再現される一方、180SXはヘッドライトの開閉が選択式だ。人気の高い新旧の走り屋車両だけに注目されることだろう。

アオシマ 1/24 『ザ★スナップカー』 No.1 KPGC10 スカイライン2000GT-R(検討用試作モデル)
アオシマ 1/24 『ザ★スナップカー』 No.2 R35 NISSAN GT-R NISMO ’22(検討用試作モデル)

近年のアオシマのカーモデルのヒット作『ザ☆スナップキット』シリーズだが、入門編プラモデルを意識したこともありスケールが1/32といささか小さかった。そこで『ザ☆スナップキット』シリーズの美点をそのままに、一般的なカーモデルのスケールである1/24に拡大した『ザ★スナップカー』シリーズが2024年にスタートする。その先鋒が新旧のGT-R。No.1がKPGC10 スカイライン2000GT-R、No.2がR35 NISSAN GT-R NISMO ’22だ。いずれも価格未定。

アオシマ1/32『楽プラ』の『はたらく車』シリーズ(仮称)。左からスバル サンバートラック、トヨタ ハイメディック救急車、トヨタ クラウンパトロールカー。いずれも検討用試作モデル。

接着不要、塗装不要、誰にでも楽しく簡単に作れる『楽プラ』はもはやアオシマのカーモデルの代名詞となってきた感があるが、新展開として“はたらくくるま”をモチーフとした新シリーズが2024年にスタートするという。パトカー、救急車という“はたらくくるま”での人気車種2トップと、カスタムの世界でも注目を浴びる軽トラというラインアップ。『楽プラ』ワールドがさらに広がることだろう。

アオシマはバイクの模型化の熱量も高かった!

ホンダ CB750のキット化に合わせ、アオシマ・ブースは実車展示でアピール。
アオシマ 1/12 ホンダ CB750 ドリーム CB750 FOUR ’69

カーモデルだけでなくバイクモデルにも力を入れているアオシマは、1/12『ザ☆バイク』シリーズのNo.1としてホンダ CB750 ドリーム CB750 FOUR ’69を2023年12月に発売予定。これは1969年に発売された、ホンダ・ドリーム CB750FOURことK0(Kゼロ)の初期型“砂型モデル”を完全新金型で精密モデル化したもの。リヤサスには金属バネを使用しリアリティを追求。会場には実車と単体エンジンも展示する力の入れようだ(予価4400円・税込)。エンブレムやシートモール、コード、バンド類などが付属して、よりリアリティを高めるディティールアップパーツセットもキットと同時発売される(予価3080円・税込)。

タミヤは“あの時代”に思いを馳せられるアイテムのリバイバルで

タミヤ 1/12 Honda CX500 ターボ(上左)、下左から右へ1/24トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド、1/24 トヨタ セルシオ(UCF11)、1/20 ポルシェ 935 ヴァイラント。

日本のプラモデルメーカーの雄であるタミヤ。今回は残念ながらスケールカーモデル、バイクモデルの新製品は無かったが、久しく市場で姿を見ることのなかった4種類のキットを順次リバイバルする。2023年10月21日予定で1/20 ポルシェ 935 ヴァイラント(予価5060円・税込)、10月28日予定で1/24トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド(予価2750円・税込)、11月11日予定で1/12 Honda CX500 ターボ(予価2970円・税込)、12月予定で1/24 トヨタ セルシオ(UCF11)(予価3300円・税込)というスケジュールだ。いずれも“あの頃”を思い出す車種選択が嬉しい。

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