日産が発表したEVコンセプト第一弾は『ハイパーアーバン」』だ。
第二弾が『ニッサン ハイパーアドベンチャー』である。ニッサン ハイパーアドベンチャーは、自然を愛し、環境に配慮したライフスタイルを送りながら、アウトドアを思う存分楽しみたい人に向けた本格SUV。
大容量バッテリーを搭載するニッサン ハイパーアドベンチャーは、長距離ドライブが可能で、目的地に到着した後は、アウトドアアクティビティを楽しむための電源をなり、照明や電気製品への給電が可能だ。
またV2X(Vehicle-to-Everything)機能を通じて、EVエコシステムの一部となり、クルマのバッテリーに蓄えた電力を自宅に供給(V2H=Vehicle-to-Home)したり、複数の車両からの電力を電力網に供給(V2G=Vehicle-to-Grid)することで地域の電力インフラをサポートできる。
駆動方式は進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」だ。
エクステリアデザインは、ダイナミックな面構成のボディパネルがアクティブさを表現し、ボディサイドに採用した特徴的な斜めのキャラクターラインが広々としたキャビンを強調する。
開発陣は「『家族で遊びに行きたい!』とニッサン ハイパーアドベンチャーを見た人に思ってほしい」と語っていた。
フロントバンパーからフロントガラスに空気が抜けるエアダクトを持ち、スムーズなルーフラインからサイドウィンドウ、Cピラーまでを一体化させ、グラスエリアと車体後部を段差のないフラッシュサーフェスデザインとし、高い空力性能を実現している。
ホイールとフロント・リヤバンパーはスノーギアであるアイゼンから着想を得た形状とした。
室内に目を向けると、インストルメントパネル前方にピラー間を繋ぐワイドなディスプレイを搭載しているのがわかる。フロントガラスにカメラカメラで捉えた車外の状況を映し出す(ヘッドアップディスプレイと組み合わせて)ことにより、運転時にはボディが透けたような大きく開けた視界が目の前に広がり、車内外の空間がシームレスに繋がる感覚が味わえる。
ラゲッジスペースにはテントや大量のアウトドアギアを積み込める。リヤシートはボタン操作で簡単に180度回転し、登山やウィンタースポーツの準備ができる最適な空間に姿を変える。バックドア開口部にはデザインと機能性を両立したラダー上のステップを備えており、車外から車外へそのまま移動できるだけでなく、停車時やキャンプで後ろを向いたシートに座って寛ぎながら景色を楽しむなど多くのシーンでアウトドアを満喫できる。
このニッサン ハイパーアドベンチャー、ジャパンモビリティショーでは実車展示ではなくデジタル展示される。展示方法も含めたプレゼンテーションにも期待したい。