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レア車にレプリカマシンが100台以上! ミーティングエリアは大盛況!!
『ラリーファンミーティング2023』の一方のメインコンテンツはその名の通りのミーティング。ラリー好きの祭典ということもあり、集まったクルマはかつてWRCなどのラリーで活躍したマシンのベースモデルがほとんど。特に、ミーティングのディレクション担当が“スバオタ”ライターとして名高い井元貴幸氏だったからか、“世界のToshi Arai”がゲストのためか、120台近く集まったミーティング参加車両の8割近くがスバル車ということに……。
特にスバルのWRCイメージを決定づけたインプレッサWRXは特に多く、GC型からGD型、GR/GV型と歴代モデルが揃う他、VA型のWRXやBRZの姿も見受けられた。
現在帰るWRCベース車両ということでトヨタ・GRヤリスの参加も多かった一方でセリカはST205型とST185型が参加していた。
一方でインプレッサWRXと鎬を削ったランサーエボリューションの参加が非常に少なかったほか、日産やマツダはそれぞれ1台。逆にシトロエン2台(C4、DS3)、ルノー1台とフランス勢が少ないながらレプリカカラーで目立っていたのが印象的だ。
というのも、今回のイベントには「R.O.C(ラリーレプリカオーナーズクラブ)」のメンバーも数多く参加したから。同クラブは「フォーラムエイト・ラリージャパン」も含め数多くのラリーイベントに協力しており、この日も幟や配布物などで開催が間近に迫る2023年の「フォーラムエイト・ラリージャパン」を応援していた。
ミーティングエリアでのトピックは「トシ散歩」。新井敏弘選手が参加車両の間を練り歩き、クルマにまつわるネタトークや思い出話を語るくだけたコンテンツだ。トップラリーストとの距離が近いのも、こうしたラリーイベントの嬉しいところと言えるだろう。
ミーティングエリアの目玉! ホンモノのWRカーと愛車を並べて撮影!!
今回のミーティングエリアの目玉として井元貴幸氏が企画したのが、WRCを走ったホンモノのWRカー(ワールドラリーカー)と愛車を並べて写真を撮るというもの。用意されたWRカーはSTIが所有し、三鷹のSTIギャラリーにも展示されるインプレッサWRC。2007年のWRC第1戦ラリー・モンテカルロでペター・ソルベルグ選手がドライブしたマシンだ。
ホンモノのWRカーを間近で見ることができるだけでなく、さらにWRカーと愛車を並べて写真を撮れる機会などそうそうあるものではない。先着20名を勝ち抜いた幸運な参加者が愛車とのツーショットを心置きなくカメラやスマホに収めていた。
ステージはブッチャケトークで大爆笑!
ステージでは、モータースポーツ系のイベントではお馴染みのピエール北川さんが司会となり、元SKE48でモータースポーツやその広報活動に活躍する梅本まどかさんがアシスタントを務めた。そしてメインゲストは新井敏弘選手という顔ぶれ。
新井選手は、全日本ラリー選手権に投入予定の新型スバルWRX S4の話や、全日本ラリー選手権におけるカテゴリー分けの話、特に新井選手はJRCA(全日本ラリーを含め日本におけるラリーを振興するJAF加盟団体)の会長という立場から全日本ラリーの展望などを語った。
また、2022年のラリージャパンをネタしたり、そこから2023年のラリージャパンへの話に繋げるなどトークショーは目の離せない内容の連続。ステージ前に集まったファンも大いに盛り上がっていた。
また、トークショーの他にも、ブースを出展した各社のアピールタイムもあり、EXEDY(エクセディ)からはレースクイーンの瀬谷ひかるさんや、梅本まどかさんが監督を務めるクスコジュニアラリーチームからは東堂ともさんと鈴乃八雲が高崎くす子ちゃんの衣装で登壇するなど、また違った見どころもあった。
“世界のToshi Arai”を筆頭にプロドライバーの走りを体感!
そして、本イベントの目玉コンテンツのひとつが、ラリーカーの同乗走行だ。新井選手がドライブするWRXを筆頭に、村田康介選手のGRヤリス(ウェルパインモータースポーツ)、川名賢選手のGRヤリス(CUSCO)の助手席でホンモノのラリーマシンとプロのドライブを体験。
ステージイベントでのジャンケン大会を勝ち抜いた幸運の持ち主が助手席でドライブを堪能する一方、他に来場者は外からその走りを楽しむことができた。
ステージはパイロンを立てたジムカーナコースで、舗装路ながらラリーカーらしい派手なドリフトや、時に柵ギリギリまで寄せるサービス(新井選手)もあり、外から見るだけでもその凄さがよくわかる。
基本的にウェット路面での走行ということもあり、定期的に散水車がコースインするのだが、心なしか散水車の走りも熱が入っているように見えた。
ラリーを身近に感じる出展ブース
ブースを出展した企業はいずれラリーにパーツや用品を供給しているメーカーで、パーツやウェアなどの用品はもちろん、グッズなども展示販売していた。さらに、実戦にエントリーするマシンや模擬サービスなども公開されるなど展示内容は千差万別。実戦仕様のラリーカーを間近に見ることができる貴重な機会ともなった。
また、新井選手のアライモータースポーツブースには、同乗試乗にも使用するするスバルWRXが展示され、多くのファンが間近に見ようと集まっていた。
他にもHKS、クスコ、Winmax、、ロッソモデロ、MOMOなどがブースにマシンを展示。クスコのマシンはやはり川名賢選手が同乗試乗に使用している。
他にもアルミホイールのO.Z.、クラッチのEXEDY、タイヤではダンロップも出展。O.Z.はステージで折り畳み自転車を披露する一幕も。
同乗試乗こそなかったものの、全日本ラリー選手権に参戦する兼松由奈選手が、参戦マシンに装着するロッソモデロのチタンマフラーを猛烈アピール。参戦マシンのスズキ・スイフトスポーツは大東建託のスポンサーロゴやチェックのボディカラーが新鮮だ。
ラリーをもっと盛り上げたい! 次回開催にも期待!!
今回が初の開催であった『ラリーファンミーティング2023』は、午後から雨模様という生憎の天気にも関わらず多くの来場者が集まり最後まで楽しんでいた。100台以上が集まったミーティングなど、ラリー人気の底力を感じさせるイベントであった。
開催が間近に迫る『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』ラリー人気がさらに高まることは間違いなく、ラリージャパンとWRCだけでなく全日本ラリーを筆頭にした国内ラリーの注目度アップ・人気拡大に向けてこのイベントが果たす役割は大きい。次回開催はもちろんのこと、今後のさらなる発展にも期待したい。