クルマに追加した電装品の”魅せる”スイッチ設置方法とは? スタイリッシュにキメる電装系DIYを伝授!【CarGoodsMagazine】

インパクト大の『ミサイルスイッチ』で、車内のイメージはガラリと変わる!
他人のクルマとは異なるオリジナルDIYに挑戦したいけれど、「クリエイティブな才能がないので無理!」と諦めてしまう人も多いはず。しかし、カー用品店にはないスイッチをひとつ取り付けて、電装品の電源や切り替えに活用するだけでも、十分オリジナリティを引き出せるのだ! 併せて、最近話題の車内泊用電源供給システムとして、車内のルームランプやイルミネーションの電源を車載バッテリーからポータブル電源に切り替える方法と、各座席にUSB電源を供給する方法も伝授しよう。

見た目は物騒だけど実用性にも優れる『ミサイルスイッチ』

自分でLEDイルミネーションやセキュリティシステムなどを追加装着した際、手元で操作できるスイッチが必要になることがある。大抵は付属のスイッチやカー用品店で購入できるスイッチ、ちょっと凝るなら純正パネルに組み込める純正風スイッチを活用するという手もある。しかし、他の人とは違う、もっとオリジナリティを追求したいなら、秋葉原のパーツショップなどで購入できる業務用やオーディオ用など、クルマ用とは異なるスイッチを活用するだけでも、イメージはガラリと変わるのだ。

東京・秋葉原のパーツショップにて購入した『ミサイルスイッチ』。カバーは透明レッド、透明イエロー、クリアの3色で価格は1個300円ほど。メーカー不明だがネット検索でも見受けられ、意外とメジャーな商品のようだ。

そこで今回目を付けたのが『ミサイルスイッチ』という、見た目的には少々物騒なスイッチである。不用意に電源がオンにならないカバーが付属しており、カバーを閉じると電源もオフになるというモノ。まるで自爆スイッチのようにも見えてインパクト大なのだが、実は結構実由的なのだ。私の場合、自作のカー用品テスト用の電源引き出しパネルにこのスイッチを採用。不必要なときにはすぐ電源を落とせて、バッテリー上がりを防げるのだ。

まずは取り付け場所および使用目的の選定。センターコンソール下にアクセサリーソケットが追加されているので、その電源スイッチとすることにした。
取り付ける位置は裏側を確認して、補強リブや他の機器がない場所を探す。ちょうどアクセサリーソケットの横側に装着決定。
装着場所に細めの電動ドリルで予備穴を開ける。位置に間違いがなければさらに太いドリルで、スイッチが入る大きさまで穴を広げる。
スイッチを裏側から差し込み、カバーを装着してからナットで固定。下に手を伸ばして操作する形となるので、通常とは逆の下にスイッチを押したらオンとなるようにした。あとは配線を行えば取り付け完了だ。

増設スイッチパネルの製作でさらにオリジナリティを

ここで、スイッチを取り付けるパネルの増設についても簡単に紹介しよう。ホームセンターで厚さ1〜2mmの塩ビ板やプラ板を購入して、必要な大きさにカット。後はカー用品店で入手できるカーボン柄やカラーシートを貼るだけ。取り付けは両面テープやネジ止めのほか、L字型金具を使えば吊り下げ式も可能。グローブボックスに埋め込めば、隠しアイテム的な仕上がりにもなる。

過去に製作したグローブボックス埋め込み型の電源引き出しパネル。実はとても簡単に作れて、ホームセンターなどで入手できる塩ビ板やプラ板に、ドレスアップ用のカーボン柄シートを貼り付けただけ。電装機器テスト用各種電源のオンオフスイッチに『ミサイルスイッチ』を活用している。
塩ビ板やプラ板の厚みは、加工しやすくある程度の強度も得られる1mmもしくは2mmが最適。カットはカッターなどで簡単に行えるからだ。
カーボン柄のカッティングシートを前面に貼り付け、スイッチや端子などを取り付ける穴を開ければ完成だ。

ルームランプの電源をポータブル電源から供給する方法は?

車内泊を何回か経験してみると、特に電源に関しては様々な要望が生まれてくる。たとえば車内に長時間留まっているとき、車内のルームランプが付きっぱなしというのはよくあること。夜中にエンジンを掛けるわけにもいかないし、心配になるのがバッテリー上がりだ。

ひとつの解決方法として考えられるのが、車内のルームランプの電源供給を車載バッテリーから手持ちのポータブル電源に切り替える方法。なんかとても複雑になりそうなシステムだが実はとても単純。用意するアイテムは3端子のON−ONスイッチとアクセサリーソケットだけ。

基本的に用意すべきアイテムはわずか2種類。使用したい機器分のトグルスイッチとポータブル電源からDC12Vを取る電源プラグのみ。あとは配線ケーブルとギボシ端子、平型端子などが必要になってくるが、回路も比較的単純で、DIY初心者でも気軽に挑戦できるはずだ。

実際の作業では各ルームランプから配線を引き出すなど少々面倒だが、ポータブル電源からの供給に切り替えたい電装機器の数だけスイッチを用意して、回路図のように結線すれば、簡単にポータブル電源からの供給に切り替えられるのだ。

基本的な回路図。点灯したいイルミネーションやルームランプの数だけスイッチを用意するが、ポータブル電源に接続する電源プラグは共用できる。
ルームランプからの回線は、ランプ本体を外してランプのスイッチから引き出す。いわゆるマイナスコントロール(マイナス線側にスイッチを取り付けた回路)となっている。
スイッチひとつでポータブル電源からの電気供給に切り替え。朝までの車内泊でも車載のバッテリー上がりの心配がなくなるのだ。

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20世紀創刊!市販唯一のカー用品専門月刊誌
1999年に季刊誌として創刊後、好評を元に月刊化。当時より続…