内装やエンジンルーム&ボディ洗浄で愛車が見違えるように綺麗になる! プロが教える最先端のカー・クリーニング【CarGoodsMagazine】

クルマ好きの誰もが愛車の美観を保ちたいと思っているはず。しかし長年の汚れが蓄積するとシロウトでは手に負えなくなることも。そんな時に頼りたいのが洗車のプロフェッショナルだ。まずは東京都三鷹市にある『車内の洗車屋さん』にお邪魔して、車内の徹底洗浄方法を拝見させてもらった。さらに最新のドライアイス洗浄についても紹介していこう。

専門ツールを駆使して車内を徹底洗浄

東京都三鷹市にある「車内の洗車屋さん」は確かな技術と丁寧な作業が評判の車内洗浄専門店。『車内丸ごとクリーニング(2万5000円〜3万5000円/税込)』が好評だ。

まずは掃除機を使っての車内清掃から。エアブロワーやブラシで細かな所に入り込んだ埃や砂を掻き出しながら、手際よく除去していく。

希釈したアルカリ電解水をたっぷりと吹きかけると汚れが分解されて浮き出てくるので、キレイなウエスで拭き取る。なおアルカリ電解水は100円ショップでも入手可能とか。

キレイになったらアルカリ電解水を使用してシートや天井などの皮脂汚れやタバコのヤニを除去。さらに業務用カーペットリンスクリーナー(リンサー)で、内部の汚れを落としていく。汚れの種類に応じてツールや液剤を使い分けるのもプロならではだ。

水の力で汚れを浮かせて、吸引するケルヒャーの業務用カーペットリンスクリーナー(リンサー)を使用。ちなみににおいの原因の約8割は天井にあるという。

ダッシュボードやスイッチパネルなどの樹脂パーツもアルカリ電解水で汚れを落とす。シボの奥まで入る専用スポンジで擦り、水拭きするのが基本。スイッチの隙間はウェスを巻いたヘラが便利という。

本革ハンドルはアルカリ性の業務用革クリーナーを塗布し、メラニンスポンジでなでるようにして汚れを除去。水で濡らしたマイクロファイバークロスで仕上げていく。
車内洗浄後はまるで新車時のような輝きが蘇った。車内の洗車屋さんでは、DIY派のためになる情報なども発信中。詳しくはYouTubeチャンネル『車内の洗車屋さん』を要チェック!
車内の洗車屋さん

新発想のドライアイス洗浄にも注目! 熱収縮&体積膨張で汚れを撃退

クルマの車内以上にキレイにする機会が少ないエンジンルームや下まわり。それゆえに長年、乗り続けていると油汚れや水アカが蓄積し、次第に黒ずんできてしまう。これがくたびれてみえる原因になるし、油や水漏れ、錆や腐食の発見が遅れる要因にもなりがち。そこで注目したいのがグリーンテックジャパンのドライアイス洗浄だ。

DRY-ICE POWER『ドライアイス洗浄機 GT-110M』は下まわりや足まわり、エンジンルームや内装などの洗浄に最適なプロ作業用(整備向け)ツール。全国のDRY-ICE POWERクリーニングプロショップにて施工可能だ。

そのメカニズムを解説しよう。マイナス78.9℃のドライアイス粒子を専用ガンで吹きつけと付着物が急激に冷やされて熱収縮により付着力が低下。それと同時にボディと汚れの隙間に入り込んだドライアイスが固体から気体へと変化。約750倍に体積膨張を起し、付着物をすばやく剥離させるという。鉄やアルミ、真鍮といった金属類はもちろん、樹脂パーツやシートまで様々な素材に使用可能だ。

ドライアイスビーズは爪くらいの硬さで母体にやさしいうえに、洗浄後は気化して残らない。そのため素材本来の美しさを取り戻すことができる。

埼玉県戸田市の老舗ボディショップ『わたびき自動車』では、下まわりやエンジンルーム、ホイールハウス内といった普段お手入れしにくい箇所をドライアイス洗浄するメニューを用意。オールドポルシェやスカイラインGT-Rといった希少車に乗るユーザーから人気を集める。長年蓄積した汚れを落としたうえで防錆コートを施工すれば、ボディをしっかりと保護できる。大切な愛車に長く乗り続けたいひとにオススメだ。

写真は施工前。純正焼き付け塗装やアンダーコートを剥がさず、ブレーキダストや油汚れ、凍結防止剤やピッチなどのよごれを一網打尽にできる。再塗装前の下地作りにも最適だ。
施工後はご覧の美しさに。サンドブラストのような研磨ではないため洗浄力は落ちるが、母体に優しいのがポイント。樹脂やゴムパーツもキズ付けずに本来の輝きを取り戻せる。

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