クルマ好きの誰もが愛車の美観を保ちたいと思っているはず。しかし長年の汚れが蓄積するとシロウトでは手に負えなくなることも。そんな時に頼りたいのが洗車のプロフェッショナルだ。まずは東京都三鷹市にある『車内の洗車屋さん』にお邪魔して、車内の徹底洗浄方法を拝見させてもらった。さらに最新のドライアイス洗浄についても紹介していこう。
専門ツールを駆使して車内を徹底洗浄
まずは掃除機を使っての車内清掃から。エアブロワーやブラシで細かな所に入り込んだ埃や砂を掻き出しながら、手際よく除去していく。
キレイになったらアルカリ電解水を使用してシートや天井などの皮脂汚れやタバコのヤニを除去。さらに業務用カーペットリンスクリーナー(リンサー)で、内部の汚れを落としていく。汚れの種類に応じてツールや液剤を使い分けるのもプロならではだ。
ダッシュボードやスイッチパネルなどの樹脂パーツもアルカリ電解水で汚れを落とす。シボの奥まで入る専用スポンジで擦り、水拭きするのが基本。スイッチの隙間はウェスを巻いたヘラが便利という。
新発想のドライアイス洗浄にも注目! 熱収縮&体積膨張で汚れを撃退
クルマの車内以上にキレイにする機会が少ないエンジンルームや下まわり。それゆえに長年、乗り続けていると油汚れや水アカが蓄積し、次第に黒ずんできてしまう。これがくたびれてみえる原因になるし、油や水漏れ、錆や腐食の発見が遅れる要因にもなりがち。そこで注目したいのがグリーンテックジャパンのドライアイス洗浄だ。
そのメカニズムを解説しよう。マイナス78.9℃のドライアイス粒子を専用ガンで吹きつけと付着物が急激に冷やされて熱収縮により付着力が低下。それと同時にボディと汚れの隙間に入り込んだドライアイスが固体から気体へと変化。約750倍に体積膨張を起し、付着物をすばやく剥離させるという。鉄やアルミ、真鍮といった金属類はもちろん、樹脂パーツやシートまで様々な素材に使用可能だ。
埼玉県戸田市の老舗ボディショップ『わたびき自動車』では、下まわりやエンジンルーム、ホイールハウス内といった普段お手入れしにくい箇所をドライアイス洗浄するメニューを用意。オールドポルシェやスカイラインGT-Rといった希少車に乗るユーザーから人気を集める。長年蓄積した汚れを落としたうえで防錆コートを施工すれば、ボディをしっかりと保護できる。大切な愛車に長く乗り続けたいひとにオススメだ。
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