10年後90%、世界トップレベルの電池容量維持率!トヨタ、新型EV「bZ4X」の詳細を公表 2022年世界で発売予定!

新型BEV、bZ4X
トヨタは、新型BEV、bZ4Xの詳細を公表した。bZ4Xは、今後トヨタがグローバル展開する予定のbZシリーズの第1弾となる。またこのbZ4XからフルラインアップでBEVの展開を推進していくとしている。

bZ4Xのコンセプトは「Activity Hub」

新しい時代を迎えるクルマとして、乗員全員が一緒に楽しい時間や空間を共有できる「絆」のような役割を担いたいという意志を込め、「Activity Hub」をコンセプトとして開発された。インテリア、スタイリング、運転感覚、走行性能など、それぞれの分野で革新にチャレンジ。ワクワク感のあるクルマを目指したという。

「「Hi-Tech and Emotiong」がデザインテーマ

BEV専用プラットフォーム(トヨタ初)を採用

すべての基礎となるBEV専用のプラットフォームをスバルと共同開発。BEVならではの要件を盛り込み、低重心・高剛性化したプラットフォームにより、BEVだからという以前に、一台のクルマとして魅力のある、滑らかで意のままになる走行性能と、本格SUVとしての走破性を追求して開発された。

BEVの先進感とクルマ本来の美しさが融合された

世界トップレベルの電池容量維持率を目標に

従来車から乗り換えても、安心して安全に運転できる性能に拘り抜いたという。実用上、特に冬場の航続距離の確保や、世界トップレベルの電池容量維持率(10年後90%)を目標とし、安心して長く使えるBEVを目指した。安全面でも、電池自体の高度な安全性を追求しているほか、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の採用や、全方位衝突に対応するボディ構造、衝突時の保護性能確保に寄与する電池パックの採用などにより、安全に乗れるBEVが目指された。充電時間も30分で80%まで充電が可能だ。「普通の車」を目指して実用性もしっかり磨かれていることがわかる。

またルーフソーラーパネルは、1年間で走行距離1800km(社内試算値)に相当する発電量を生成し、優れた航続可能距離に貢献。充電スタンドがない駐車場等でも充電可能なほか、災害時など緊急時でも、太陽光による充電が可能だ。

bZ4X ソーラールーフ(プロトタイプ車両)
ルーフソーラーパネル
e-TNGAの考え方に基づく、BEV専用プラットフォームが採用された

走りでは、素早いレスポンス、リニアな加速感、高精度な出力制御(加減速のコントロールとドライバーのペダル操作の軽減、滑りやすい路面のスリップ抑制制御など)が追求された。また、SUBARUのAWD技術、X-MODEを採用(AWD車、トヨタ初)。また、X-MODEの新たな機能としてGrip-Controlを新開発し搭載し、モーター駆動の特性を活かすことで、日常ユースからライトオフロード以上の走行まで対応、BEVの期待を超える高い走破性を実現させている。

新しいドライビング体験を支えるコックピット

インパネは、これまでのトヨタ車にはない新しいデザインが採用された。メーターをステアリングホイールの上側を通して見えるように配置したトップマウントメーター(トヨタ初)は、視線移動を少なく遠視点化し、見やすさを向上させるのに役立っている。また、ステアリングホイールとタイヤの間にメカニカルな結合のない、ステアバイワイヤシステムを一部車種に採用。ステアリングの回転角度を持ち替え不要な約±150°に設定。Uターンや車庫入れ、ワインディングロード走行時などでドライバーの負荷を大きく低減させ、ドライバーが感じる操舵トルクと、タイヤの転舵角度を独立に制御することにより、操舵感を向上にも繋がっている。さらに、異形ステアリングホイールは操作性だけでなく、ドライビングポジションの自由度や乗降性も向上させるという。

これまでのトヨタ車にはない先進的な雰囲気が漂うインテリア
異形ステアリングホイールが特徴的だ

bZ4Xは、2022年年央から、日本、北米、中国、欧州など各地域に導入する予定だという。従来車から乗り換えても、使える実用性を兼ね備えた新しいEV、発売が楽しみだ。

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bZ4X(日本仕様)

【ボディサイズ(パッケージ)】
 車両重量:1920kg~2005kg
 最小回転半径:5.7m
 全長:4690mm
 全幅:1860mm
 全高:1650mm(アンテナ)
 ホイールベース:2850mm
 室内長:1940mm
 室内幅:1515mm
 室内高:1145mm-1160mm

 【走行性能】
 最大出力(フロントモーター):150kW(2WD)、80kW(AWD)
 最大出力(リヤモーター):80kW(AWD)
 最大出力(システム):150kW(2WD)、160kW(AWD)
 動力用主電池:リチウムイオン電池
 総電圧:355V
 総電力:71.4kWh
 一充電走行距離(WLTCモード):500km前後(2WD)、460km前後(AWD)
 加速性能(0-100km/h):8.4秒(2WD)、7.7秒(AWD)

 【充電性能】
 AC充電器最大出力:6.6kW
 DC充電最大出力:最大150kW

 【走行装置】
 ステアリング:ラック平行式電動パワーステアリングシステム
 サスペンション(フロント/リヤ):ストラット式コイルスプリング/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
 ブレーキ(フロント/リヤ):ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク

 【動力性能】
 加速性能(0-100km/h):8.4(2WD)、7.7(4WD)

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