GLA/X1/ウェゼル/キャプチャーなどライバルひしめくマーケットでQ2はどうだろう? 

都市派SUVアウディQ2、スタイリッシュなデザインと絶妙のサイズがいい!

アウディQ2 35TFSI advanced 車両価格○400万円
アウディのSUVシリーズ(「Q」が付くモデル)の末弟にあたるQ2がマイナーチェンジを受けた。1.5ℓ直4直噴ターボ搭載の35TFSI advancedの価格は400万円。ライバルひしめくマーケットでどんなポジションになるのか?
マイナーチェンジが施された新型アウディQ2。その大きなトピックは、フェイスリフトが行なわれたこと。

じつは、アウディQ2に乗るのは今回が初めて。Q2のターゲットは、アウディユーザーのなかでももっとも若い年齢層で、「Q2」と聞いて「ダイヤル?」なんてチラッとでも思うような年齢層はターゲット外だったのだ。

2017年4月のデビュー時には、3気筒の1.0ℓTFSI(299万円)と4気筒の1.4ℓTFSI(405万円)の2種類のパワートレーンを設定していた。

マイナーチェンジを受けたQ2は、1.5ℓ直4ターボ+7速DCTの35FTSI(アドバンスドとSライン、1stエディション)のみ。価格も394万円からのスタートとなった。従来はおそらく1.0ℓモデルの方が売れていただろうし、2.0ℓ直4ディーゼルモデルの設定があった時期もある。

ボディカラーは、アップルグリーンメタリック(7万円のオプション)

世田谷のアウディディーラーで対面したQ2は、「お、なんだかカッコいいぞ」と思わせる存在感があった。まずはボディカラー。アウディとしては初となるアップルグリーンメタリックがとてもいい(といっても、トヨタRAV4かと思ったと宣ったスタッフもいたが)。正直言って、MC前のモデルとの違いを具体的に指摘することはできないが、シャープな印象になっているのはわかる。

バーチャルコクピットなどを含むナビゲーションパッケージ29万円、アダプティブクルーズアシストやサイドアシストなどを含む「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」が21万円。
後席は、ややアップライトに座らせるパッケージ
シートの出来に不満なし

乗り出してみる。インテリアは、アウディらしいスマートさがあって好感が持てる。華美でないし、質素でもない。ちょっとインテリジェンスがあるスッキリした上品さ、これがアウディの立ち位置だと思う。

東新宿にある編集部まで、混んだ市街地を走る。SUVらしいちょっと高めのアイポイントとコンパクトなボディサイズが、Q2のドライブのしやすさを産んでいる。

全長×全幅×全高:4200mm×1795mm×1530mmホイールベース:2595mm
最低地上高:210mm トレッド:F1545mm/R1540mm
車両重量:1340kg 前軸軸重820kg 後軸軸重520kg

全長4200mmというのは、

BMW X1 4455mm(全高1610mm)
メルセデス・ベンツGLA 4415mm(全高1620mm)
トヨタC-HR 4385mm(全高1550mm)
ホンダ・ヴェゼル 4330mm(全高1580mm)
プジョー2008 4305mm(全高1550mm)
日産キックス 4290mm(全高1610mm)
ルノー・キャプチャー 4230mm(全高1590mm)
アウディQ2 4200mm(全高1530mm)
VW T-クロス 4115mm(全高1580mm)

機械式駐車場に入る全高1550mm以下の車高でもっともコンパクトというサイズは本当に使いやすい。

ボンネットフードを開けると、こんな風に見える。
ご興味のある方は少ないと思いますが、これがエンジンカバー。
裏側はこうなっている。素っ気ないエンジンカバーだ。
エンジン形式:直列4気筒DOHC エンジン型式:EA211evo型 排気量:1497cc ボア×ストローク:74.5mm×85.9mm
圧縮比:10.5 最高出力:150ps(110kW)/5000-6000rpm 最大トルク:250Nm/1500-3500rpm 過給機:ターボチャージャー
 燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI) 使用燃料:プレミアム 燃料タンク容量:50ℓ
ターボはMHI〔三菱重工〕製。MQBだからもちろん後方排気だ。
ボンネットフードにはダンパーが付く。さすがプレミアム・ブランドだ。

エンジンは、1.4ℓから1.5ℓへ「ライトサイジング」されたEA211evo型直4直噴ターボだ。ゴルフ8の1.5ℓと同じエンジンだが、Q2には48Vマイルドハイブリッドシステムはつかない。定常走行時にエンジンが停止する「エコ・コースティング」もできない。その代わり、COD(シリンダー・オン・デマンド)と呼ぶ気筒休止システムが組み込まれていて、低負荷時に2/3番気筒が休止する。この4気筒運転→2気筒運転→4気筒運転の切換はドライバーがまったく気づかないほどスムーズだ。

150ps/250Nmのエンジンと7速DCTの組み合わせは、1340kgというSUVとしては軽めの車重と相まって、パワーは充分だ。車重からもわかるように、駆動方式はFFで、4WD(クワトロ)の設定はない。このクラス、欧州ではFFが基本で、SUVだからといってことさら4WDでなくはいけない、というニーズはないようだ。ただし、最低地上高は210mmあるから、ちょっとした悪路や水溜まりを走り抜ける際は安心だろう。

トランスミッションは、もちろんDCT。7速DCTのギヤ比 第1速:3.500 第2速:2.086 第3速:1.342 第4速:0.933 第5速:0.973 第6速:0.777 第7速:0.653 後退:3.722 最終減速比:1/2/3/4速4.800 5/6/7速3.428 後退4.500

乗り心地は、硬すぎず柔らか過ぎずで、そのルックスに相応しいほどよく締まったもの。ただし、DCTは、その特有の極低速でのギクシャク感からなかなか完全に抜け切れていない。交差点内で右折する際、あと20cm前に出たい……、あと10cm……といったシチュエーションで、もう少し滑らかなら、と思う。48Vマイルドハイブリッドを組み込んだ新型ゴルフのパワートレーンは、そこがQ2より優れている。まぁ慣れの問題もあるのだろうが…。

Audiドライブセレクトのスイッチ
Audiドライブセレクトは、Efficiency/Comfort/Auto/Dynamic/Individualから選べる。
筆者の好みは、Individualでステアリングをダイナミックにしたもの。

今回3日間で247km走行して、燃費は15.8km/ℓだった。WLTCモード通りの燃費性能を発揮してくれた。いつもの通勤路では燃費は11.8km/ℓで、これも市街地モード燃費12.5km/ℓの94%と、ほぼモード燃費に近いものだった。

アウディQ2、都会でさらっと上質なSUVに乗りたい、それもあまりいかつくなくてスマート、コンパクトなモデルがほしい、と思っている人に最適だ。乗るなら、せっかくなら、試乗車のアップルグリーンメタリックやターボブルー、タンゴレッドメタリックなどのポップなカラーで選んでみたい。これなら、40代以上のちょっといいダウンサイズなクルマを求めている層にも充分魅力があると感じた。

トランク容量:405ℓ(VDA)
タイヤはコンチネンタルのECO CONTACT6
サイズは、215/55R17
リヤサスペンションは、トレーリングアーム式
フロントサスペンションはマクファーソンストラット式
アウディQ2の生産工場はインゴルシュタット工場だ。
アウディQ2 35TFSI advanced
 全長×全幅×全高:4200mm×1795mm×1530mm
 ホイールベース:2595mm
 車重:1340kg
 サスペンション:Fマクファーソンストラット式 Rトレーリングアーム式
 エンジン形式:直列4気筒DOHC
 エンジン型式:EA211evo型
 排気量:1497cc
 ボア×ストローク:74.5mm×85.9mm
 圧縮比:10.5
 最高出力:150ps(110kW)/5000-6000rpm
 最大トルク:250Nm/1500-3500rpm
 過給機:ターボチャージャー
 燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)
 使用燃料:プレミアム
 燃料タンク容量:50ℓ
 トランスミッション:7速DCT
 駆動方式:FF
 WLTCモード燃費:15.8km/ℓ
  市街地モード 12.5km/ℓ
  郊外モード 16.0km/ℓ
  高速道路モード 17.8km/ℓ
 車両価格○400万円

著者プロフィール

鈴木慎一 近影

鈴木慎一

Motor-Fan.jp 統括編集長神奈川県横須賀市出身 早稲田大学法学部卒業後、出版社に入社。…