フォーラムエイト・セントラルラリー、いよいよスタート前日。ステージの様子は?

豊田スタジアムの駐車場に設けられたサービステントでは、11月13日(土)のスタートに向けて各車とも準備万端。
愛知県・岐阜県を舞台に開催されるフォーラムエイト・セントラルラリーは、11月13日(土)からいよいよ競技が始まる。12日(金)は、ラリーの競技ステージを事前に下見走行しながらペースノートを作成する作業(通称:レッキ)が行なわれた。このレッキでは、各クルーが1SSあたり2回ずつ走行し、コーナーの形状や路面状況をペースノートに表現していく作業を行なう。12日(金)のレッキを終えた選手に、今大会のステージの様子について話を聞いた。

SSは広い2車線道路の区間もあれば、狭い林道や集落の生活道路を抜けるセクションありとバラエティに富んでいる。秋という季節柄、路面には落ち葉や砂利などが出ている部分もあり、そうした箇所では路面がかなり汚れている印象のようだ。

タイム計測を行なうスペシャルステージは、写真のような集落の生活道路も舞台に。普段はのどかな光景が非日常に彩られる。

2021年の全日本ラリー選手権で自身9度目のチャンピオンを獲得した勝田範彦選手(トヨタGRヤリス)は、
「道が汚れていますね。落ち葉なども多いですが、この季節はあんなもんでしょう。路面のグリップ度合いもわからないので、1ループ目は慎重にいかないといけませんね。目標としては勝ちたいと思っていますが、周りの様子も見なくてはならない。いい戦いが見られるかもしれませんね」
とコメント。地元の一戦に向け「リタイアしないよう気をつけて走ります」とつけ加えた。

地元愛知県出身の勝田範彦選手。2021年の全日本ラリー選手権では自身9度目となるチャンピオンに輝いた。

奴田原文雄選手(トヨタGRヤリス)は、2年前のセントラルラリーに出場経験はあるものの、その時はコ・ドライバーだったため、ドライバーとして出場するのは初めてとなる。
「狭い区間をたくさん使った設定ですね。今後ラリージャパンとして開催される際にはまた変わると思いますが、今回はミニマムで設定したのでしょう。具体的な目標と言うよりは、今後に向けてデータをきちんと取りたいと思っています」
と語っている。

今シーズンからトヨタGRヤリスにスイッチした奴田原文雄選手。今後に向けたデータ取りを行ないたいと語る。

今大会、スバルWRX STIに大幅な軽量化を施して臨む新井大輝選手。2年前の大会にはシトロエンC3 R5で出場して2位でフィニッシュしている。
「2年前に出ているのでステージも知っていますし、ものすごく面白いイベントという印象です。大会の盛り上がりも含めて、全日本ラリーにないような形でやってくれているので、ドライバーとしてもうれしいです。クルマの感触としてはものすごくいいですね」
と笑顔を見せた。

新井大輝選手は全日本ラリー選手権仕様から大きく軽量化を施したスバルWRX STIで参戦。

ラリーは13日(土)の9時から豊田スタジアムで行なわれるセレモニアルスタートで開幕。総勢61台、122人のクルーが12SS、83.32kmの戦いに挑む。

SSとなるコースでは、紅葉している部分も多く見られる。2019年大会では、早朝の冷え込みでタイヤの発熱に苦労する選手も。

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