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ボクはそれほどたくさんのクルマを乗り継いできたわけではありません。どちらかというと少ないほうで、気に入ったクルマを手に入れてじっくり走り込むスタイルでした。
3位:ユーノス・ロードスター(NA型)
「足周りのセッティングをいじってとにかく走り込んだ」
そんな中で、所有してきたクルマのお気に入りベスト3、3位はユーノスロードスター(NA型)です。オープンで乗ったのは数回程度と、何のためにオープンスポーツかったの?って言われそうですが、なにしろ走るのが楽しくて、FRライトウエイトスポーツのお手本ともいえるロードスターをひたすら堪能していました。
ロードスターの魅力は、速さという評価軸から外れた独自の世界観を持ったスポーツカーで、作り手の考える走りのデザインが良くわかるクルマでした。
ロードスターの足周りは、サスペンションアームに偏心カムがついていて、トーやキャンバーがかなり自由に調整できます。これをあれこれ調整しながら操縦性の違いを確認してみたり、機械式LSDを組んで、イニシャルトルクを変えてみたり。最終的には10点式のジャングルジムのようなロールケージを組んで走行会仕様みたいになっていました。
2位:スバル・インプレッサ WRX STI(GC8型)
「4WDの走らせ方はこのクルマで覚えた」
2位はGC8型(初代)のスバル・インプレッサWRX STIです。280psになったD型と呼ばれているモデル。4WDのドリフトは基本カウンターを当てないとか、ドリフトアングルはFRよりも深くなどなど、このクルマで本格的に4WDの走らせ方を覚えました。
ついでに前後デフのLSDのロックするポイントを変えることで走りがどんなふうに変わるのか、なんてこともいろいろ試しました。雪上や氷上は低いスピードでドライ路面とほぼ同じ動きが再現できるので、格好の練習場所でした。今でも雪上や氷上ドライブが好きなのはその時の経験があるからです。
1位:日産スカイラインGT-R(R32型)
「フルノーマルなのに、なぜか速度リミッターが効かなかった!?」
1位は日産スカイラインGT-R(R32型)です。16年の時間を飛び越えて復活したGT-Rは、クルマ好きなら誰もが憧れる名車の復活であり、しかもグループAレースで勝つために作られたという、かつてのGT-Rを思い起こさせる、痺れるようなストーリーまであったのですからたまりませんでした。
実際グループAレースで使用する600psを想定して設計されたエンジンや、FRベースの4WDシステム=アテーサE-TSなど、当時ぶっちりの性能とポテンシャルを備えたクルマでした。
仕事柄、頻繁に500ps、600psのGT-Rに試乗する機会があったので、自分のクルマはフルノーマルで乗っていました。あ、なぜかスピードリミッターは効きませんでしたが…。