ステランティス、新自動運転システム『STLA AutoDrive』を発表、夜間や悪天候下でもレベル3のハンズフリー運転を実現

ステランティスN.V.は2月20日、自動運転技術『STLA AutoDrive 1.0』を発表した。このシステムは最大60km/hでのハンズフリー/アイズオフ(SAEレベル3)運転が可能で、夜間や悪天候下でも機能を維持。さらに、高速走行やオフロード走行時の自動運転にも対応可能な拡張性を備えているという。

『STLA AutoDrive』は、ハンズフリー/アイズオフの自動運転(SAEレベル3)を実現。

このたび発表された『STLA AutoDrive』は、ハンズフリー/アイズオフの自動運転(SAEレベル3)を実現し、特に渋滞時の運転負荷を大幅に軽減する。システムは高度なセンサーと自動センサークリーニング機能を搭載し、夜間や雨天時、前走車の水しぶきが発生する環境でも安定した運転が可能だ。

システムは高度なセンサーと自動センサークリーニング機能を搭載し、特に渋滞時の運転負荷を大幅に軽減する。
システムは高度なセンサーと自動センサークリーニング機能を搭載し、特に渋滞時の運転負荷を大幅に軽減する。

『STLA AutoDrive』は、より高い速度域での運転支援にも対応している。レベル2(ハンズオン)およびレベル2+(ハンズオフ/アイズオン)モードでは、アダプティブクルーズコントロールやレーンセンタリング機能が使用可能で、最大95km/hでの自動運転の実現も視野に入れている。さらに、一部モデルではオフロード時の自動運転機能強化も計画されている。

システムが起動状態になると“System Active”のシンボルが表示される。

『STLA AutoDrive』は、ドライバーが簡単に使用できる設計となっており、システムが起動可能な状況になると通知される。作動中は車間距離や速度、ステアリング、ブレーキをシームレスに管理し、スムーズで快適な走行を提供するが、ドライバーはシートベルトを着用し、必要に応じて即座に運転を再開できる状態を維持する必要がある。

本システムはクラウド接続されており、OTA(オーバー・ザ・エア)アップデートにより継続的な機能向上が可能となっている。リアルタイムのデータ統合によって最適なパフォーマンスを維持し、将来的な技術革新にも対応できる設計だ。ステランティスは、この『STLA AutoDrive』を同社ブランド全体(アバルト、アルファ ロメオ、クライスラー、シトロエン、ダッジ、DSオートモビル、フィアット、ジープ、ランチア、マセラティ、オペル、プジョー、ラム、ボクスホール、フリー2ムーヴ、リーシス)に展開し、グローバル市場に適応させる計画。今後も安全性、柔軟性、快適性を追求しながら、自動運転技術の進化を推進していく構えだ。

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