ホンダWR-V vs. スズキ・フロンクス! 室内&荷室空間はどっちのほうが広い? 燃費とパワーはどっちがいい?【250万円級コンパクトSUVライバル対決】

ホンダは3月6日、コンパクトSUVのWR-Vの一部改良を実施することを発表した。あらためて同じくコンパクトなSUVで価格も近く、またWR-Vと同じくインドで生産されているスズキ・フロンクスと比較してみよう。なお、WR-Vの諸元についてはマイナーチェンジ前のものを参照している。

PHOTO:井上 誠(INOUE Makoto)

ボディサイズ&スタイリング

クルマのカテゴリーとしては、WR-VもフロンクスもどちらもコンパクトSUVとなる。だが、WR-Vは全長4.3mほどと標準的な大きさであるのに対し、フロンクスは全長は4mを下回るなどWR-Vよりもひと回り小さい。

WR-V
フロンクス
WR-V
フロンクス

エクステリアのテイストは対照的だ。WR-Vは塊感が強く、無骨でマッシブな正統派SUVを思わせる。フロンクスはルーフが後傾したクーペスタイルで、流麗でエレガントな都市型SUVとなっている。また、最低地上高もWR-Vが195mmなのに対し、フロンクスは170mmと低く設定されている。

WR-V(MC前)フロンクス
全長×全幅×全高4325mm×1790mm×1650mm3995mm×1765mm×1550mm
ホイールベース2650mm2520mm
室内寸法 長さ×幅×高さ1955mm×1460mm×1280mm1975mm×1425mm×1200mm
最低地上高195mm170mm
車両重量1230kg1070kg
乗車定員5名5名
最小回転半径5.2m4.8m
タイヤサイズ215/55R17195/60R16
左がWR-V、右がフロンクス
左がWR-V、右がフロンクス
上がWR-V、下がフロンクス

人気のコンパクトSUV・ホンダWR-Vがより上質に進化!待望のブルーが追加されたほか、特別仕様車「BLACK STYLE」を設定!!

2025年3月6日(木)、ホンダは人気のコンパクトSUV「WR-V」を一部改良を発表、3月7日(金)に発売する。2024年3月の発売以来、販売好調のWR-Vだが早くも改良モデルの登場となったわけだが、はたしてどこが変わったのか?同時にラインナップされた特別仕様車と合わせてチェックしてみよう。 PHOTO:井上 誠(INOUE Makoto)

インテリア&ラゲッジルーム

インテリアのデザインは両車ともにスタンダード。WR-Vは今回の改良で「Z」と「Z+」のインパネ下部とリヤドアにソフトパッドが追加された。また、「Z+」ではブラウンのフルプライムスムースシートが採用され、質感が向上している。

一方のフロンクスは、シート表皮はレザー調とファブリックの組み合わせで、見た目の印象は異なる。また、フロンクスの前席にはシートヒーターが標準装備となっているほか、運転席にはヘッドアップディスプレイも備わる点は見逃せない。

室内寸法はWR-Vがわずかに長く、幅が狭い。違いが大きいのは高さで、WR-Vのほうが80mm高く、ヘッドスペースは大きく確保されている。フロンクスはやや高さが低く、ルーフも後傾しているものの、後席のヘッドスペースはしっかりと確保されている。

WR-Vの後席にはエアコン吹き出し口が備わる。フロンクスは足元に温風を送るリヤヒーターダクトしかないが、WR-Vにはない後席用のUSBジャックが設けられているのがポイントのひとつだ。

どちらのクルマもリヤシートは6:4の分割可倒式で、アレンジが利く。ただし、荷室の広さはWR-Vが圧倒している。5名乗車時にはWR-Vが荷室長840mm、容量458Lなのに対し、フロンクスは荷室長650mm、容量210Lにとどまる。また、2名乗車時の荷室長はWR-Vが2181mm、フロンクスが1380mmと、やはり差が大きい。

パワートレイン

WR-V、フロンクスともに1.5L直列4気筒エンジンを搭載。トランスミッションはWR-VがCVT、フロンクスが6速ATを採用している。また、駆動方式はWR-VがFFのみなのに対し、フロンクスは4WDも選ぶことができるのも大きく異なる点だ。

WR-Vのエンジンルーム

エンジン単体のパフォーマンスはWR-Vに分がある。しかし、フロンクスはマイルドハイブリッドユニットを搭載しており、加速時にモーターのアシストが得られる。

フロンクスのエンジンルーム
WR-V(MC前)フロンクス
型式L15DK15C
種類水冷直列4気筒水冷直列4気筒
排気量1496cc1460cc
最高出力87kw(118PS)/6600rpm74kw(101PS)/6000rpm
最大トルク142N・m(14.5kgf・m)/4300rpm135N・m(13.8kgf・m)/4400rpm
トランスミッションCVT6AT
燃費WLTCモード16.2km/L19.0km/L
燃料タンク容量40L37L
使用燃料無鉛レギュラーガソリン無鉛レギュラーガソリン

また、燃費についてはWR-Vが16.2km/L、フロンクスが19.0km/Lと、少なくない差がある。両車ともに車両価格は税込250万円級だが、経済性はフロンクスのほうが優れていると言える。

車両本体価格(税込)

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