【2021年のマイベスト|GR86&BRZ】ドライビング矯正マシンとしての魅力あり!(橋本洋平)

GR86&BRZ
トヨタGR86&スバルBRZ
2021年1月〜2021年12月の1年間に発表・発売されたニューモデルのなかから、「このクルマが好きだ!」と推しのクルマを個人的な観点から選出していただくこの企画。86/BRZレースでシリーズチャンピオンを獲得した経歴を持つ橋本洋平さんが選んだベストは、やっぱりGR86&BRZ。好みはよりダイレクト感にあふれるGR86の方だという。

TEXT●橋本洋平(HASHIMOTO Yo-hei)

基本的に走ることが大好きで、自分の思い通りに動いてくれるか否かが好きになれるかどうかの分かれ目だったりするワタクシ。そんな走りオタクが選んだ2021年のベスト3が以下に挙げる3台であります。

第3位:BMW M4 コンペティション

「キチンと乗らなきゃ即座にコースアウト!?」

まず、3位のM4はシャープすぎると思えるハンドリングと、510ps、650Nmを発生する直6ツインターボエンジンの組み合わせにシビレました。それをFRで動かそうっていうんだから尋常じゃない。サーキットで試せばすべてがダイレクトに応答する感覚で、身も心も引き締まるってもの。キチンと乗らなきゃ即座にコースアウトしそうな危うさがたまらない。スタビリティコントロールをフル解除してそれに挑めば、アクセルはミリ単位で丁寧に扱わなければならないし、ステアリングだってそーっと切る必要がある。まるで公道を走るフォーミュラって感じが刺さった一台であります。

BMW M4
BMW M4

第2位:三菱アウトランダーPHEV

「こんなに曲がるSUVは、世界を見渡してもこれだけ!」

2位のアウトランダーPHEVは、まだサーキットでしか試乗していないんですが、SUVとは思えぬ曲がり方をするところに驚いた一台でした。磨き込まれたS-AWCが生み出す四輪制御は、何かが起きてから制御が介入してくるフィードバック制御じゃなく、ドライバーが意図したことを先読みしてブレーキをつまんだり駆動を振り分けたりするフィードフォワード制御をしているところが好感触! ステアリングを切り始めた瞬間からグイッと鼻先をイン側へ向けてしまうところにビックリでありました。

こんなSUV、世界を見渡してみてもこれ一台。普段じゃあまり興味を示すジャンルじゃないSUVが、ちょっと欲しくなったという自分にも驚いたのでありました。

三菱アウトランダーPHEV
三菱アウトランダーPHEV

第1位:トヨタGR86&スバルBRZ

「個人的な好みはダイレクト感にあふれるGR86の方」

1位はGR86&BRZ。先代はワンメイクレースをやるために3台も乗り継いだほど好きだったこともあるので、その新型となれば当然といえば当然。そのうち手に入れたい一台でもあったりします。

もう多くの方々が語っているのでご存じかと思いますが、2台の乗り味はまったくの別物。個人的な好みは微小操舵角から即座にクルマが反応をみせ、ダイレクト感があふれているGR86。アクセルで曲げて行ける感覚が豊富なところも嬉しいところ。ちょっとオーバースピードでコーナーに飛び込んでしまうと、あっという間にリアが破綻するが、それはドライビングが間違っている証。キチンと乗らなきゃ綺麗に走れずタイムも出せないというシビアさも面白い。

ドライビング矯正マシンとしての魅力も十分だと感じております。

トヨタGR86
トヨタGR86
スバルBRZ
スバルBRZ

2021年に買って良かったモノ:電熱グローブ

オートバイに乗る時に使う電熱グローブが今年買った中で「買ってよかったぁ~」と思えたもの。実は電熱ジャケットはすでに昨シーズンから使っていて、その暖かさに感動していたのですが、そのオプションとして用意されているグローブを体験したら、なぜもっと早く買っておかなかったのかと後悔したほど快適! が、上半身が快適になると下半身がかえって寒くなり、電熱インナーパンツと電熱くつ下も欲しくなるというスパイラルに突入。出費がまたもや増えそうな気配が漂っているのでありました。

三菱アウトランダーPHEV

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著者プロフィール

橋本 洋平 近影

橋本 洋平

いまはなきジェイズティーポ編集部に所属したことをきっかけに自動車雑誌業界に入り、その後フリーランス…