今回、日産はEV生産に向けて総額で5億ドル(約575億円)の投資を行なう。約2000名の従業員については、雇用を維持しながら各人のスキルを向上し、2025年に生産を開始する予定だ。
COOのアシュワニ グプタは
「今回の発表は、米国でEVシフトを加速させるために行なう投資の第一弾となるものです。日産はキャントン工場の将来のために積極的な投資を行ない、最新の技術を投入し、従業員にトレーニングの機会を提供することで、トップレベルのEVを生産します」と述べた。
今回の日産の投資は、州政府、郡政府、地方自治体との強力なパートナーシップによって支えられている。
ミシシッピ州のテイト・リーブス知事は
「日産は、ミシシッピ州の自動車産業の礎です。同州の人々は、キャントン工場を開設してから約20年にわたり、グローバルな自動車メーカーである日産のクルマを生産し続けています。今回、日産が同工場でEVとバッテリーパックを生産すると決定したことで、ミシシッピ州は再びグローバルな注目を集めることになります。そして、同工場で働く従業員は誇りを持って仕事に取り組み、永続的な成功を目指すことができます。ミシシッピ州のチームは、最高レベルの品質のEVを生産する準備ができています」と語っている。
キャントン工場
キャントン工場は、2022年で操業19周年を迎える。同工場では5000人以上の従業員が働いており、2003年に操業を開始してから累計で約500万台の自動車が製造されてきた。同工場では現在、「アルティマ」、「フロンティア」、「タイタン」、「タイタンXD」の4モデルが生産されている。
今回の発表を含め、日産はこれまでに同工場へ40億ドルを投資してきた。そして、米国内の生産工場全体へは135億ドルを投資したことになる。